WWK考察/青、あるいは飛べない鳥について。
2010年2月1日 TCG全般 コメント (5)※前回に引き続き今回のエントリも妄想全開です。
お目を通される場合は十分ご注意下さい。
今日は20時頃にお仕事が終了。
夕食後につらつらとWWKのリストを眺めながら、ついお酒を入れてしまった。
本当ならばM10ドラフトに参加したいところだが、判断力と学習能力の低下を恐れて止めにした。
代わりにWWKについての考察を。
今回は青について。主にコモンを中心に考察する。
WWKの青のプールについて触れる前に、ゼンディカーの青を振り返ってみよう。
青と言えば回避能力。
特に「飛行」を持つ物が多く、その他には《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》や環境随一のシステムである《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》は島渡りを持っていた。
ゼンディカーの青にはコモンだけでも
《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》
《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》
《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》
《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》
場合によっては《嵐のフクロウ/Tempest Owl(ZEN)》
これだけの充実ぶりである。
ゼンディカーの青はその特性を生かし序盤を《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》で固め飛行で攻めるか、黒を相方に選んだ場合は速やかに《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》の条件を達成し相手を圧倒する。
緑を相方に選んだ場合は序盤を《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》や
《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》で耐え《大木口の幼生/Timbermaw Larva(ZEN)》や《領地のベイロス/Territorial Baloth(ZEN)》で捲っていくのを《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》や《鞭打ちの罠/Whiplash Trap(ZEN)》でバックアップする。
青はゼンディカーで間違いなく最強の航空部隊を持っていた。
さて。いよいよWWKの青のコモンを見て行こう。まずはこれを。
風のゼンディコン/Wind Zendikon
マナコスト (青)
タイプ エンチャント — オーラ(Aura)
テキスト エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は、土地でもある、飛行を持つ青の2/2のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーである。
エンチャントされている土地が墓地に置かれるたび、そのカードをオーナーの手札に戻す。
この《風のゼンディコン/Wind Zendikon》 はWWKの青のコモン唯一の飛行だ。
これより先にも、もちろん後にも飛行は現れない。
各種ゼンディコンの中ではもっとも軽い。
基本的にゼンディコンを使うとマナカーブを1つ後ろにずらす事になる。
感覚としてはタイムスパイラルの《ダル追われの流れ者/Drifter il-Dal(TSP)》に近いだろうか。
方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper
マナコスト (1)(青)(青)
クリーチャー 海亀(Turtle)
被覆
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場にでるたび、あなたはターン終了時まで方解石のカミツキガメのパワーとタフネスを入れ替えてもよい
1/4
WWKの青が手に入れた収穫の1つ。
以前の様に飛行によりダメージレースを先行する事が難しくなったのなら、逆にダメージレースを遅らせるしかない。
《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate(ZEN)》の様に全く殴れないと言う事が無いのは評価に値する。
残念ながら《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope(ZEN)》は装備出来ない。
サラカーの消し去り/Surrakar Banisher
マナコスト (4)(青)
クリーチャー サラカー(Surrakar)
サラカーの消し去りが戦場に出たとき、タップ状態のクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれをオーナーの手札に戻してもよい。
3/3
WWKの青が手に入れた収穫その2
これも上記の《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》 同様にダメージレースを遅らせるための物。
性質上殴るためには使いにくいだろうが、相手を遅らせる事でダメージレースに貢献する。
深遠の謎/Mysteries of the Deep (4)(青)
インスタント WWK, コモン
カードを2枚引く。
上陸 ― このターン、土地があなたのコントロール下で戦場に出ている場合、代わりにカードを3枚引く。
ゼンディカー環境よりもコントロール寄りになるのがWWK後の青だと思う。
そう言う観点でドロースペルは必要だ。
その他《払拭/Dispel》や《ハリマーの採掘者/Halimar Excavator》はWWK×3packのドラフトだったり、同盟者デッキだったりと特殊な環境及び特殊なデッキで威力を発揮するだろう。
一般に想定されるZEN×2+WWKのドラフトでは立ち位置が特殊過ぎる為ここでは語らない。
機会があれば別のエントリにて考察したいと思う。
ここまではコモンについて。ゼンディカー環境と比較して全体的に殴れなくなり以前ほど《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope(ZEN)》が上手く使えない。
代わりにダメージレースを減速させる要素と直接的なカードアドバンテージ獲得手段を得た。
これからの青は古典的なスローコントロールになると思われる。
コモンが色の性格を変えた一方で青のアンコモンはマナレシオの良い飛行あり、タッパーあり、除去ありと破格だ。
《セジーリのマーフォーク/Sejiri Merfolk》《呪文の歪曲/Spell Contortion》以外は特に工夫なく運用が可能なレベルなのでここでは論じない。
《セジーリのマーフォーク/Sejiri Merfolk》にしても運用には平地が必要と言うだけだ。
最後にWWKのカードを使ったドラフト用のサンプルレシピを。
想定する環境はZEN×2+WWK。
レアの使用は想定せず、アンコモンの量も控えた。これは実際に行われたドラフトの物ではなく、完全に妄想の産物である事を改めて記す。
妄想ドラフト UB Deck
9《島/Island(ZEN)》
8《沼/Swamp(ZEN)》
1《ハリマーの深み/Halimar Depths》
2《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》
1《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》
1《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》
1《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》
1《無謀な識者/Reckless Scholar(ZEN)》
1《巨大蠍/Giant Scorpion(ZEN)》
1《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》
1《潮力の精霊/Tideforce Elemental》
1《ギザ蜂の群れ/Jagwasp Swarm》
1《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》
2《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》
1《サラカーの消し去り/Surrakar Banisher》
1《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》
1《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》
1《死の報い/Dead Reckoning》
1《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》
1《墳墓の呪詛/Tomb Hex》
1《上天の貿易風/AEther Tradewinds》
1《深遠の謎/Mysteries of the Deep》
1《蒸気の捕獲/Vapor Snare》
コントロール寄りの青なら最高の相方は黒だ。
黒の除去はゲームのスピードを早くする事も遅くする事も出来る。
このデッキは最終的に《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》のキックや《深遠の謎/Mysteries of the Deep》によるアドバンテージによって勝利する事を目指す。
WWKが入った事によって《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》や《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》のインパクトは若干低下しているのには注意が必要かも知れない。
なぜならWWKではみんな大好き「鋼の護民官」こと《巡礼者の目/Pilgrim’s Eye》が存在するからだ。
前述したがWWKの青のコモンはゲームを早めるよりも遅くする事を得意とする。
出来るだけそれにそった構築を心がけたつもりだ。
《死の報い/Dead Reckoning》は通常使いにくいだろうが、《無謀な識者/Reckless Scholar(ZEN)》と共に運用する事である程度使いやすくなる。
《死の報い/Dead Reckoning》は《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》とも相性が良い。
飛べない鳥と言えばペンギンやダチョウを思い浮かべる。
これらは確かに空を飛べない。
だがペンギンは泳ぎで、ダチョウは走りでその環境を生きている。
与えられた環境に順応する。それは飛べない鳥が教える事のひとつだ。
WWKで性質を変えても、青は道を探して生きていくだろう。例えその背に翼が無くても。
・・・と。やっぱり妄想じゃなくって本当のドラフトがしたいな(´;ω;`)ブワッ
お目を通される場合は十分ご注意下さい。
今日は20時頃にお仕事が終了。
夕食後につらつらとWWKのリストを眺めながら、ついお酒を入れてしまった。
本当ならばM10ドラフトに参加したいところだが、判断力と学習能力の低下を恐れて止めにした。
代わりにWWKについての考察を。
今回は青について。主にコモンを中心に考察する。
WWKの青のプールについて触れる前に、ゼンディカーの青を振り返ってみよう。
青と言えば回避能力。
特に「飛行」を持つ物が多く、その他には《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》や環境随一のシステムである《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》は島渡りを持っていた。
ゼンディカーの青にはコモンだけでも
《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》
《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》
《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》
《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》
場合によっては《嵐のフクロウ/Tempest Owl(ZEN)》
これだけの充実ぶりである。
ゼンディカーの青はその特性を生かし序盤を《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》で固め飛行で攻めるか、黒を相方に選んだ場合は速やかに《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》の条件を達成し相手を圧倒する。
緑を相方に選んだ場合は序盤を《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》や
《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》で耐え《大木口の幼生/Timbermaw Larva(ZEN)》や《領地のベイロス/Territorial Baloth(ZEN)》で捲っていくのを《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》や《鞭打ちの罠/Whiplash Trap(ZEN)》でバックアップする。
青はゼンディカーで間違いなく最強の航空部隊を持っていた。
さて。いよいよWWKの青のコモンを見て行こう。まずはこれを。
風のゼンディコン/Wind Zendikon
マナコスト (青)
タイプ エンチャント — オーラ(Aura)
テキスト エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は、土地でもある、飛行を持つ青の2/2のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーである。
エンチャントされている土地が墓地に置かれるたび、そのカードをオーナーの手札に戻す。
この《風のゼンディコン/Wind Zendikon》 はWWKの青のコモン唯一の飛行だ。
これより先にも、もちろん後にも飛行は現れない。
各種ゼンディコンの中ではもっとも軽い。
基本的にゼンディコンを使うとマナカーブを1つ後ろにずらす事になる。
感覚としてはタイムスパイラルの《ダル追われの流れ者/Drifter il-Dal(TSP)》に近いだろうか。
方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper
マナコスト (1)(青)(青)
クリーチャー 海亀(Turtle)
被覆
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場にでるたび、あなたはターン終了時まで方解石のカミツキガメのパワーとタフネスを入れ替えてもよい
1/4
WWKの青が手に入れた収穫の1つ。
以前の様に飛行によりダメージレースを先行する事が難しくなったのなら、逆にダメージレースを遅らせるしかない。
《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate(ZEN)》の様に全く殴れないと言う事が無いのは評価に値する。
残念ながら《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope(ZEN)》は装備出来ない。
サラカーの消し去り/Surrakar Banisher
マナコスト (4)(青)
クリーチャー サラカー(Surrakar)
サラカーの消し去りが戦場に出たとき、タップ状態のクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれをオーナーの手札に戻してもよい。
3/3
WWKの青が手に入れた収穫その2
これも上記の《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》 同様にダメージレースを遅らせるための物。
性質上殴るためには使いにくいだろうが、相手を遅らせる事でダメージレースに貢献する。
深遠の謎/Mysteries of the Deep (4)(青)
インスタント WWK, コモン
カードを2枚引く。
上陸 ― このターン、土地があなたのコントロール下で戦場に出ている場合、代わりにカードを3枚引く。
ゼンディカー環境よりもコントロール寄りになるのがWWK後の青だと思う。
そう言う観点でドロースペルは必要だ。
その他《払拭/Dispel》や《ハリマーの採掘者/Halimar Excavator》はWWK×3packのドラフトだったり、同盟者デッキだったりと特殊な環境及び特殊なデッキで威力を発揮するだろう。
一般に想定されるZEN×2+WWKのドラフトでは立ち位置が特殊過ぎる為ここでは語らない。
機会があれば別のエントリにて考察したいと思う。
ここまではコモンについて。ゼンディカー環境と比較して全体的に殴れなくなり以前ほど《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope(ZEN)》が上手く使えない。
代わりにダメージレースを減速させる要素と直接的なカードアドバンテージ獲得手段を得た。
これからの青は古典的なスローコントロールになると思われる。
コモンが色の性格を変えた一方で青のアンコモンはマナレシオの良い飛行あり、タッパーあり、除去ありと破格だ。
《セジーリのマーフォーク/Sejiri Merfolk》《呪文の歪曲/Spell Contortion》以外は特に工夫なく運用が可能なレベルなのでここでは論じない。
《セジーリのマーフォーク/Sejiri Merfolk》にしても運用には平地が必要と言うだけだ。
最後にWWKのカードを使ったドラフト用のサンプルレシピを。
想定する環境はZEN×2+WWK。
レアの使用は想定せず、アンコモンの量も控えた。これは実際に行われたドラフトの物ではなく、完全に妄想の産物である事を改めて記す。
妄想ドラフト UB Deck
9《島/Island(ZEN)》
8《沼/Swamp(ZEN)》
1《ハリマーの深み/Halimar Depths》
2《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》
1《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》
1《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》
1《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》
1《無謀な識者/Reckless Scholar(ZEN)》
1《巨大蠍/Giant Scorpion(ZEN)》
1《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》
1《潮力の精霊/Tideforce Elemental》
1《ギザ蜂の群れ/Jagwasp Swarm》
1《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》
2《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》
1《サラカーの消し去り/Surrakar Banisher》
1《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》
1《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》
1《死の報い/Dead Reckoning》
1《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》
1《墳墓の呪詛/Tomb Hex》
1《上天の貿易風/AEther Tradewinds》
1《深遠の謎/Mysteries of the Deep》
1《蒸気の捕獲/Vapor Snare》
コントロール寄りの青なら最高の相方は黒だ。
黒の除去はゲームのスピードを早くする事も遅くする事も出来る。
このデッキは最終的に《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》のキックや《深遠の謎/Mysteries of the Deep》によるアドバンテージによって勝利する事を目指す。
WWKが入った事によって《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》や《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》のインパクトは若干低下しているのには注意が必要かも知れない。
なぜならWWKではみんな大好き「鋼の護民官」こと《巡礼者の目/Pilgrim’s Eye》が存在するからだ。
前述したがWWKの青のコモンはゲームを早めるよりも遅くする事を得意とする。
出来るだけそれにそった構築を心がけたつもりだ。
《死の報い/Dead Reckoning》は通常使いにくいだろうが、《無謀な識者/Reckless Scholar(ZEN)》と共に運用する事である程度使いやすくなる。
《死の報い/Dead Reckoning》は《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》とも相性が良い。
飛べない鳥と言えばペンギンやダチョウを思い浮かべる。
これらは確かに空を飛べない。
だがペンギンは泳ぎで、ダチョウは走りでその環境を生きている。
与えられた環境に順応する。それは飛べない鳥が教える事のひとつだ。
WWKで性質を変えても、青は道を探して生きていくだろう。例えその背に翼が無くても。
・・・と。やっぱり妄想じゃなくって本当のドラフトがしたいな(´;ω;`)ブワッ