気が付いたら光の速さで記憶が薄れているので続きを書く事にする。
前述のように既に記憶が消えてきているので事実とは異なる記述があるかも知れないがご容赦を。

前回のスタンダード編はこちら。
http://wenmin0624.diarynote.jp/201401282102438870/

決勝ラウンドはテーロスのオールカードロチェスター。
ピックするだけでも疲労困憊と言う魔のフォーマットであるが、今回の設定は神話レア・レア・アンコモンが各1枚にコモンが2枚と言う事で、英雄的に授与とバットリと言ったいわゆる「テーロスらしい」デッキを志向するとプールに存在する必要パーツの少なさから、そう言ったデッキが成立しないのではないかと言う事と、神話レアやレアと言った高レアリティのカードが厳然として強いと言う事でシナジーよりもカードパワー重視なのではないかと考えた。

さらに占術土地があるとは言え、土地の大半は基本地形でまかなわざるを得ず17枚程度は入れざるを得ない事、ドラフトと違ってプールが固定されているため極端に軽いデッキは組めない事を考えると選択するデッキはビートよりもミッドレンジが望ましい事などを考えると、赤は元より白を選択する事も躊躇われ、緑も2枚しかない《旅するサテュロス/Voyaging Satyr(THS)》を血眼になって取り合う事を考えると安易に選択出来ない。
黒は《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》以外のコモン生物に根性が無い事は周知の通りである。

・・・と言う事で消去法的に青になりそうなのだが、青の神話レアは極端に信心を求めてくる上に生物の地力はそんなに高くないと言うこれまた難しい色である。
周りのプレイヤーが《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion(THS)》や《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater(THS)》と言った何の工夫もなく強いカードを選択していくなかで僕は《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》ちゃん!とか《波使い/Master of Waves(THS)》ちゃん!などと言っていて本当に勝てるものだろうか。

この間、考えてはその考えを棄却してポイする事を繰り返していたため表情が曇る曇る。
なんとも泣きそうな顔をしていた事であろう。

と言うところでコモンではなくアンコモンに目を移すと黒はなかなかに充実で、何となく黒が出来れば黒のミッドレンジを目指すかと思っていた。

次は予選を1位で抜けている事から自由に選択できる席順だが、ピックしたカードは全て公開されている状態で、1戦目の対戦相手が決まったところからピックがスタートする。つまり1戦目の対戦相手に合わせたデッキ構築が出来ると言う事だ。
つまり卓の半分を見てから色を決められる5番か全てを見てから決められる8番から選択する事を考えると、当然半分見てからより全部見てからの方が良いだろって事で8番を選択した。

そしてピック開始。

1番は《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater(THS)》
2番は《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》
3番は《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion(THS)》
4番は《予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx(THS)》
5番は《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon(THS)》

とまぁここまでは5色の選択されていない色から選ぶ流れ
6番は《ナイレアの弓/Bow of Nylea(THS)》
7番は《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》(だっけ?)

そして折り返しの俺は《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》と《夜の咆哮獣/Nighthowler(THS)》・・・だったはず。ひょっとすると《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》だったかな?

ここで《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》をピックしないと確実に取れないが《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》をピックしてしまうと高レアリティの強カードを2枚失う上に黒信心縛りになってしまい後の対応が難しくなると考えた。
取った2枚は黒くて強くてコストが重過ぎない事を重視。
対戦相手は5番なのでこのまま赤方面に推移すれば《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》《蘇りし者の密集軍/Returned Phalanx(THS)》をピックする事で対応可能だろう。
7番は折り返しで《モーギスの狂信者/Fanatic of Mogis(THS)》(だったと思う)と言う強烈な赤アピールだが、結局5番が赤から降りる事は無かった。

卓配置は以下の通り。

緑青
黒白
白単
青白
赤黒
赤白
緑赤
青黒←俺

作成したデッキは以下
9《沼/Swamp(THS)》
7《島/Island(THS)》
1《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》

2《蘇りし者の密集軍/Returned Phalanx(THS)》
1《前兆語り/Omenspeaker(THS)》
1《難破船の歌い手/Shipwreck Singer(THS)》
1《夜の咆哮獣/Nighthowler(THS)》
1《メレティスのほら吹き/Meletis Charlatan(THS)》
1《メレティスの守護者/Guardians of Meletis(THS)》
1《波濤砕きのトリトン/Wavecrash Triton(THS)》
1《エレボスの使者/Erebos’s Emissary(THS)》
1《タッサの使者/Thassa’s Emissary(THS)》
1《強欲なハーピー/Insatiable Harpy(THS)》
1《地平線のキマイラ/Horizon Chimera(THS)》
1《形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon(THS)》
1《残酷なハイソニア/Hythonia the Cruel(THS)》
1《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord(THS)》

1《トリトンの戦術/Triton Tactics(THS)》
2《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》
1《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver(THS)》
1《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》
1《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》
1《タッサの二叉槍/Bident of Thassa(THS)》
1《鞭の一振り/Lash of the Whip(THS)》

サイドボード
1《無効/Annul(THS)》
1《蘇りし者の行進/March of the Returned(THS)》
2《蘇りしケンタウルス/Returned Centaur(THS)》
2《記憶の壁/Mnemonic Wall(THS)》
1《精神的な介入/Psychic Intrusion(THS)》
1《タッサの褒賞/Thassa’s Bounty(THS)》
1《船壊しのクラーケン/Shipbreaker Kraken(THS)》

その他

赤黒が初戦なので本来サイドボードのカードをそのままメインに。
白黒に《骨読み/Read the Bones(THS)》《思考囲い/Thoughtseize(THS)》《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》《一口の草毒/Sip of Hemlock(THS)》が流れているので、黒対決だと敗北必死。
正直、1戦目の相手の事しか考えていなさ過ぎた。

1戦目は赤黒に2-0で勝ち。
Game1Game2共に相手事故で瞬く間に勝ち。

2戦目は赤白に2-0で勝ち。
Game1は相手の初動を《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》で除去した後に《強欲なハーピー/Insatiable Harpy(THS)》で勝ち。

Game2は《炎語りの達人/Flamespeaker Adept(THS)》に《パーフォロスの試練/Ordeal of Purphoros(THS)》が付いてクッソピンチだが《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》を劇的トップデッキ出来て勝ち。

3戦目は黒白。
前述の様に構成的に相当厳しい。
ハンデス、アドカード、確定除去と揃っている相手だが、こちらには相手が対処困難な《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver(THS)》を有し《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》が強いる強烈なダメージレースを無効化出来る可能性のある《強欲なハーピー/Insatiable Harpy(THS)》と《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》があるので勝つ可能性がないわけではない。

しかし、対戦相手はたなぼた的なトップ8からの2連勝かつイケメンプレイヤーで、あれ・・・これ漫画的に俺が死ぬ流れなんじゃ・・・(mob並感)

ここでフィジカル(デッキ)で勝てなければメンタルで勝つんだ!とばかりに額に第3の目でも書く(もしくは彫る)しか!と思ったが魔界医師は岐阜にしかいないし、そもそも幽遊白書が通じるかどうかすら怪しい。なにせ相手は平成生まれである。

それに良く見ればこの人、高知PTQの時に《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M13)》が無くて困っていた見ず知らずの俺に100円で売ってくれた人なんじゃ・・・と思ったのと同時に(もしそうならその節はお世話になりました)drawでのGPTの時にwinner takes allを申し込んでた人じゃん!と思ってプレッシャーをかけるためにテイクオールを持ちかけると

「デッキが借り物なんで、貸してくれた人にお礼をするために手ぶらでは帰れないから受けられない」

と誠実さと義理堅さを感じさせる対応で、逆に胸を打たれて挫折した。

こうなったら普通にやるしかない。

Game1は《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》に着地した《悪意の幻霊/Baleful Eidolon(THS)》がこちらの生物は軒並みパワーが低いため上手く止められないので非常に厳しく、なんとか《夜の咆哮獣/Nighthowler(THS)》を育ててダメージレースしようとするも及ばず負け。

Game2は消耗戦を目論んでサイドボードし、相手のハンデスに備えるために後手を選択。
正直、後手を取るべきか難しいが、お互いに序盤からライフをめぐる戦いはしないし、先手マリガン後にハンデスされるとマナが伸びずに負けるため、判断としては間違っていないと思う。
しかし無情にも4t目に《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》!

突如としてレッドアラートが点滅し「緊急ミッション!至急ビートせよ!」が発令されてしまう。
わざわざ後手を取ったのにそりゃムチャだぜ・・・と思いながら《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》によって今やただの飛行と化した《強欲なハーピー/Insatiable Harpy(THS)》に《エレボスの使者/Erebos’s Emissary(THS)》をエンチャントして殴りきろうとするも《一口の草毒/Sip of Hemlock(THS)》の前に阻まれ、最後対戦相手のドローが黒いパーマネントでなければ勝てるかも!と言うところまでいくがそんな事はなく敗北。

と言う事で決勝で負けてさぬきんぐには成れず。

負けて色々と思うところではあるけれど、自分が置かれた社会的状況やそのための選択、自分の実力などを考えると、残念と言うよりむしろ出来すぎだと思う。
しかしながら、ヤナギさんにおめでとうと言われた時に感じた寂寥感もまた本物ではある。

でも本当に楽しかったので、大会を主催して下さった方をはじめ、あの時に俺があの場にいる事を可能にしてくれた皆様には感謝しかない。

思えば去年の10月、これからどうなるのか。仕事やMTGはちゃんとやっていけるのか・・・とせねすさんにこぼした俺に、大丈夫、お前はちゃんと楽しいMTGが出来ているよと伝えてやりたい。

さぬきんぐは今年で終わり(?)と言う事だが、俺のMTGのエンドロールはまだ流れない。
BNGのプレリリースも楽しみだ。

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bun

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