天地明察(上) (角川文庫)
2013年12月4日 読書 コメント (8)
2年くらい前にマルドゥック・スクランブルを読んで相当に面白かったので、作品を総ざらいしようと思い、黒い季節を手に取ったらそりゃ夢枕獏を鋸引きの刑にせざるを得んわ・・・と言う内容で、そこで読むのを止めてしまった。借りてるシュピーゲルシリーズ読まなきゃ（使命感）
面白いと思うのだけれど、素養がないためか、書かれている事柄がどんなにすごい事なのか汲み取りにくい。だから作者が意図しているだろう感銘を受けるポイントやキャラクタに感情移入してのめり込むと言うのが難しい。例えば（ネタバレになるため以下白文字反転）
上巻の挫折から立ち直るきっかけの部分なんかは、やけにあっさり立ち直ったなと感じてしまう。
正直、観測結果と計算の結果が奇跡的に一致したとして、それがどれほど奇跡的な事かを想像するのは難しく、挫折からの復活と言う読者が（少なくとも俺は）共感したいポイントに乗れなかったと言うのは残念至極。分かる人にはおおーすげー！ってなるんだろうなぁ・・・。
それから建部と伊藤に関しても、もうちょっとこいつらすげーナイスキャラクタなんすよって言う描写が欲しかったかなぁ。
江戸時代の役職とか良く知らないから、ギャップを感じるべきところで感じられなかった。
・・・正直俺が単に鈍感なだけな気がすごくするぞ。認めたくない！
あとは上巻を読んでる間中ずっと
「23歳、切腹です。」
って言うフレーズが浮かんできて仕方がなかったｗ
病んでおる喃、小栗は・・・。
コメント
いた…い…の…？
ウフコックって結構ハードコアでフェティッシュな方々との接触が（敵としてだけど）あるのに無垢なまんまよね。
常に「ああ、俺ならこうするなぁ・・・」とか考えてますね。
といっても、小説を読むとだいたい５ページぐらいで寝てしまうため、
３００ページ読むのに２ヶ月かかることが発覚して以来、小説は読んでいませんが。
作中に出てくるキャラクタが非合理的で理性のかけらもなく、ウザくてウザくて忘れたいけどつい思い出してまたムカつくと言うような（こう言うのとはちょっと違うかな？）
読み物は食べ物みたいに不味ければ即吐き出して口をゆすげば何とかなると言うものじゃなく、かなり苦しい思いをした。
それが怖くてブックレビューは好きだけど、本そのものは読まないと言う時期もあったな・・・。
感情移入できなくても「キリンはなぜ4本足なのか」みたいなうんちくメインなものなら楽しめるのじゃないかな？ただすぐに寝てしまうなら睡眠薬の代わりにしかならないがｗ
うぶかたとう最後のライトノベルって謳ってるんだから完結させて欲しい。
オイレン・シュピーゲルとスプライト・シュピーゲルの二つのシリーズがそれぞれ４冊出てて、それを統合したテスタメント・シュピーゲルが１冊出たとこで止まってる。
いや。全然正確ではないんだけども。