Skylasher    (1)(緑)
クリーチャー - 蜘蛛     レア
瞬速
Skylasherは打ち消されない
到達 プロテクション(青)
2/2

非公式情報らしいので、単なるオリカなのかも分からんが・・・。

まずMTGで代表的な(1)(緑)と言えば《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》である。

2マナ2/2のバニラとして、長らく《ショック/Shock(10E)》に対応して《巨大化/Giant Growth(M10)》し続けた功績は大きい。
しかし、2マナ2/2と言えば誰かに踏み台にされる《粉砕/Shatter(M10)》or《丘巨人/Hill Giant(10E)》ポジションであり、何らかのメリットが付いて一人前とする風潮がある。

つまり《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》が《灰毛皮の熊/Ashcoat Bear(TSP)》(+瞬速)や《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》(+超パンプ)からディスられるのは宿命と言えるのだ。

だが、果たしてここまで能力をつけてしまって良いものだろうか・・・。
まるで能力のバーゲンセールである。
《カルー・ミーアキャット/Karoo Meerkat(MIR)》など、同じコストでタフネスが1多い、泣いてる子もいるんですよ!状態であり、到達に関してもグラップラー・蜘蛛こと《闘士蜘蛛/Grappler Spider(WWK)》が全く《カルー・ミーアキャット/Karoo Meerkat(MIR)》と同じ立場に立っていて、しかもクリーチャータイプまで被っていると言う完全決着!!であるのだ。

つまり、こいつがカード化してしまうと、二度と日の目を見る事の無いかわいそうなカードが多数存在するので、WotCにはそのあたりの事情を良く踏まえた上でカードを印刷してほしい。

しかし、今回のような単にこれもつけておきましたと言うようなジャパネットもびっくりなカードを見るたびに残念感を感じてしまうのはなぜなのか。
似たような感覚は《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》を見た時にも感じた事であるのだが、今回ほどではなかったし《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》などは、かなり近いニュアンスのある生物なのに、これは良いカードだと胸が高鳴った。

この違いは何か。

これはコストの違いから単純に上位存在ではないと言う事と、それにふさわしいフレーバーがあると言う事ではなかろうか。
プロテクション(赤)(黒)飛行・速攻・トランプル・警戒・先制攻撃は慈悲も休息も許さない伝説の天使にはぴったりの能力だ。

フレーバーから考えると今回の蜘蛛がそれほど逸脱しているとは思わない(サッと出てきて、ササッと捕まえていく蜘蛛のイメージなのだろう)が、それでも数多くのカードの上位存在であるのは確かだし、それが俺にある不安感を思い出させるのではないか。
つまり事あるごとに能力を追加してしまったガンダムウォーの不安をである。

このような「単にコストを軽くして能力を足しておきました」と言うようなカードをみるたびに(ある程度はフレイバーに考慮したとしても)カードデザインの果てを見させられたような気分になるのではないか。

・・・と、ここまで考えて、ふと《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger(TSP)》を思い出し、俺はそっとブラウザを閉じた。

あいつが許されるなら、きっと蜘蛛も許されるのに違いない。

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bun

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