と思ったら

「6ドラならやらねーよ」

と言う至極もっともなご意見が出て来て、最終的にはMTGが出来れば何でも良いってくらいの4人が席に残り、RtR4人ドラフトの開催と相成ったのである。

1-1はダントツで《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》がピックしたいのだけど《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage(RTR)》が、そいつを取ったら下が絶対に俺を取るぜ!と激しいプレッシャーをぶつけてくるので、しばし少考し、《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》を取らなければならない理由をいくつか見繕って脳内会議にかけ、結局強いカード使いたいだけじゃんと言う結論に落ちついた末に《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》をピック。

他のラインナップには《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage(RTR)》以外にも《叫び回る亡霊/Keening Apparition(RTR)》《そびえ立つインドリク/Towering Indrik(RTR)》があって、こいつらが1枚も残っていないのならば、相当な危機に立たされるのだろうと覚悟を決めた。

1-2は《共有の絆/Common Bond(RTR)》1-3は《トロスターニの裁き/Trostani’s Judgment(RTR)》としてセレズニアだけは渡せないオーラを放出。
しかし無常にも1-5には上記の何者も残っておらず路頭に迷う事に。
傾向としては赤と黒のカードだけが引き取り手をなくしてジャブジャブ流れていたので、その流れに手を突っ込み、いままでの事は全て無かったものとしてラクドスに向かうのが最上の策である事は明白なのであるが

「上家優位じゃー!」

などと喚き散らしながらセレズニア道を突っ走る。
だが、その実4ドラにおいて上家も下家も大差ない。ギルド被りが発生すればそのまま死ぬだけである。
この時、正確に言えば1-5の段階で俺はその事に気がついていたが、人間、気が付きだけではその行動にまで影響を及ぼす事が出来ない。

いままで費やしてきたピック、その事を考え、その後に控える30数手には遠く及ばないものだと自覚していたとしても、路線変更を実施するのは大変な心理的抵抗を感じるのだ。

この感情を上手く処理できるかどうかが、ピックの上手い下手を劇的に隔てる。
まぁ今回は、あくまでも「今回は」俺は下手の側に回ったわけだが・・・。

結果として卓に座った4人のプレイヤーのうち、緑を使用したプレイヤーの数は4人。
さらに白をプレイしたプレイヤーの数は4人。
結果としてバントに落ち着いたもの1人。
4Cコントロールに落ち着いたもの1人。
セレズニアを貫いたもの2人。

作成したデッキは以下の通り。
RtR Draft GW Deck

9《森/Forest(RTR)》
9《平地/Plains(RTR)》

1《ケンタウルスの伝令/Centaur’s Herald(RTR)》
1《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》
1《叫び回る亡霊/Keening Apparition(RTR)》
1《斧折りの守護者/Axebane Guardian(RTR)》
1《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer(RTR)》
1《不安定な装置/Volatile Rig(RTR)》
1《天空の目/Eyes in the Skies(RTR)》
1《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》
1《狩猟者の協定/Coursers’ Accord(RTR)》
1《斧折りの雄鹿/Axebane Stag(RTR)》
1《大織り手/Archweaver(RTR)》
1《角呼びの詠唱/Horncaller’s Chant(RTR)
1《スライム成形/Slime Molding(RTR)》

2《素早い正義/Swift Justice(RTR)》
1《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》
1《共有の絆/Common Bond(RTR)》
1《拘引/Arrest(RTR)》
2《力の合唱/Chorus of Might(RTR)》
2《トロスターニの裁き/Trostani’s Judgment(RTR)》

4ドラである事を加味しても、名状し難き7マナ6/7とか7マナ5/5到達・トランプルがデッキに(悪い意味での)香ばしさを加えている。
それから3/3を横に並べるデッキでの《不安定な装置/Volatile Rig(RTR)》がいかに危険である事か!
あまりに酷いデッキの仕上がりに自殺願望がひょっこり顔をのぞかせてしまったのだとしか思えない。

まぁ不満を挙げていくと尽き果てる事がないので勝ち手段に視線を移すが、このデッキの生命線は明らかに《素早い正義/Swift Justice(RTR)》と《力の合唱/Chorus of Might(RTR)》である。
特に《素早い正義/Swift Justice(RTR)》は序盤に失ったライフ損失を絆魂によって埋め、かつこちらの生物を生き残らせると言う役割があり、非常に重要である。

それからマナがストレートに伸びていかないと即座に危機に直面するので土地は18枚より多く、19枚程度でも良かったかも知れない。
実際によく土地がなくてマリガンしたし、マリガン後にマナ供給が立ち遅れる事になると死に至るので、変に上手ぶらずに19枚にすれば良かった。
いや、この土地を19枚にすると言うのも、相当、変に上手ぶっているのだが。

まぁ総評としては散々なデッキで

「《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》とその他39枚デッキ」

と命名するのが相応しいであろう。
まぁ恐らくみんなデッキが弱いので、そこだけは救い。

1戦目 セレズニア ○○

Game1
《不安定な装置/Volatile Rig(RTR)》でまっさらになった場に《斧折りの雄鹿/Axebane Stag(RTR)》が残って勝ち。

Game2
序盤の消耗戦後に《角呼びの詠唱/Horncaller’s Chant(RTR)》して勝ち。

いやー。さすがにお互いデッキが弱かった。
卓の全員が白と緑を使ってる状態のセレズニアでは《斧折りの雄鹿/Axebane Stag(RTR)》ですら核弾頭並みの脅威となり得る。

2戦目 4Cコントロール ×○○

Game1
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》で全部戻されて負け。

Game2
相手が事故っている間に《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》が出て来て勝ち。

Game3
相手が事故っている間に3/3ビートが出来て勝ち。

と言うところで全勝が1人になったので終了。
ピック段階、構築段階、プレイ段階において、最も最善の選択を模索し続けたのは恐らく4Cコントロールのプレイヤーで、勝利に最も近いポジションにあったのも恐らくは彼であったろう。
俺が勝つ事が出来たのは単にラッキーだったからに過ぎない。

もしくは過去の経験から4ドラはデッキパワーが低くなるので、より一層デカイは正義!となりやすく、それを考慮してデッキを構築したと言う点では、俺が俺の勝利になんの貢献もしなかったとは言い難い。
言い難いが、駄目なドラフトであった事は確実であろう。
つくづく1-5の段階で冷静な判断が出来ていれば・・・と思う。
こんな事をやっているから俺はいつまで経っても3流なんだ。

ひるがえって、ろせさんのデッキはきれい。
ピックを見ていてもそうだが、その段階で相当な差がついていると思う。
今回のは特に好対照だな。
デッキは以下リンクから。

http://minorinn.diarynote.jp/201210141642536204/

《電謀/Electrickery(RTR)》がきちんと採用されているのが非常に好みだ。
後の所感はろせさんと一緒。まぁ《爆発の衝撃/Explosive Impact(RTR)》が強い場面は多々あるので2枚入っていてもそれほど窮すると言うところまではもちろんいかないが、ここが別の生き物か《ミジウムの外皮/Mizzium Skin(RTR)》だった方がもっと良いよねくらいのニュアンスで。

コメント

レオの飼い主@大佐☆
2012年10月14日22:51

緑白多すぎワロタ


卓全体で赤黒行けそうなレアは一枚も無かったんですか?

ろせ
2012年10月14日22:57

あざます。
>その後に控える30数手には遠く及ばないものだ
俺はほぼ1-1~1-4は捨てだと思ってる。正直入ればラッキー程度。
TNKワーム使いくて、かぶりそうと思ったなら、バントか、ドランを最初に頭において、逆カラー(青白or緑黒)を絞るのが4ドラなら好き。セレズニアにいけたら儲け程度。

ちなみに、《爆発の衝撃/Explosive Impact(RTR)》じゃなくて欲しかったカード
は《中略/Syncopate(RTR)》か《取り消し/Cancel(RTR)》
ミジウムは地味すぎて好きになれない。+1/+1だったら神なのに・・・

bun
2012年10月14日23:31

>クロシマさん
いやー。レアはなかったんですが、十分にラクドスが組める分はあったので誰か(むしろ俺が)やれよって感じだったんですが、ダメダメでございました。
やっぱりちゃんと空いてる色をやらんといかんですばい。

>ろせさん
特に4ドラは住み分け間違った時点で人生終了だから切らないって選択肢は全くないのを分かりつつ今回のこの選択。まーあり得んですね。次は絶対に切る。

>《ミジウムの外皮/Mizzium Skin(RTR)》
地味だけど構えやすさは随一だから仕方ないね。
パワーまで上がったら《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile(ISD)》が泣いてしまう。

ろせ
2012年10月15日0:00

>《ミジウムの外皮/Mizzium Skin(RTR)》
正直、カウンターにスロットさく(通常カウンターなら生物も消せる)から、弱いカウンター入れてるイメージなんだよね。3ターン目着地できっついのは《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp(RTR)》くらいだから正直気にせず3ターン目に張ってもいいぞ。
永続強化2~3
カウンター3~4
除去3~4
ってイメージで組んでる。生物は12くらいで別に大丈夫。

bun
2012年10月15日17:36

俺としては《取り繕い/Turn Aside(SOM)》の強い奴だと思えば、1枚くらいは入れても良いかなとは思ってる。
RtRは除去が重いから《取り消し/Cancel(RTR)》で間に合うと言うならもちろんそちらの方が範囲も広いし良いのだろうが。
bun

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