whisper card databaseにM13のデータが登録されるまではこの形式でいくぜ。
前回、全てのカードのテキストを手打ちしたら心が折れかけた。
同じ過ちをおかしはすまい。
と言う事で、今回取り上げるのは以下のカード。
一見すると《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver(TMP)》とか《筋力スリヴァー/Sinew Sliver(PLC)》に見えるんだけど、こいつの有効範囲はもっと狭くて、どちらかと言うと《呼び声の鳴動/Sound the Call(CSP)》に近い。
基本セットの集めゲーと言えば《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》が記憶に新しい。(もう2年前だけど)
当時《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》はデッキに入っている枚数が1枚だとさすがに弱めで、2枚目以降から急速にその価値を高めて行く。
「つれー実質2マナ1/1だからつれーわー。実質2マナ1/1だからなー。」
と言う煽り言葉と共に2枚以上公開されると脳の血管が切れそうになる。
《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》が収録されていたM11には《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M11)》と言う実質インスタントの《踏み荒らし/Overrun(M10)》のようなスペルが存在しており、デッキに入っている《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》の枚数次第によってはアグレッシブにマリガンすると言う選択まで出来る超生物であった。
と、過去の先輩諸氏はそれぞれ活躍しているのだが、新参の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》はどう評価するべきだろうか。
まずはどの程度の頻度で目にするかだが、8人でドラフトする場合、1パック毎に11枚のコモンが封入されており、それぞれ3パック開封するのであるから、8×3×11=264枚のコモンが卓に存在する事になる。
まぁ実際にはFoilのカードが封入されていたりするので、コモンはこれより少ないかも知れないが、この際無視して良いとしてしまおう。
一方で、M13に存在するコモンの種類は各色20枚と《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》を合わせた101枚である。
単純に考えると卓には2~3枚の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》が存在するわけだ。
え。マジで。2~3枚なの?
これじゃあ固め取りとかそう言う次元じゃないじゃん。
とは言え、確率に偏りがあるのは世の常なので、仮に3枚の倍、6枚が卓に存在したとしよう。
過去に4パックシールドで、4枚の(内Foil1枚を含む)《戦いの賛歌/Battle Hymn(AVR)》を手に入れた経験があるのでこの程度の偏りは想定されてしかるべきであろう。そう言う事にしてくれ。
次にこの6枚が全て1人のプレイヤーに集まるか、と言うところだが、M13の2マナ域のコモンには他には《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M10)》と《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M10)》が収録されている。
いずれもただの2マナ2/2よりは優先されても良いと思われるので、運良く6枚全てが1人のプレイヤーのところに集まったと仮定しよう。
まぁ実際は2マナ2/2はリミテッド的には普通のカードであり、集める事を目的としないプレイヤーにもピックされてしまう事はあり得る。
このあたりは《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》が単体で2マナ1/1飛行と言う微妙なスペックであった事と比較すると、やや他の緑プレイヤーに妨害されやすい要因になり得るが今回はそれも無視する。
と、苦心してピックした末に、君は6枚の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》をデッキに入れる事が出来る。
この6枚と言う枚数は2t目に7割以上の確率で《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》が手札にある事を示しており、わりと頻繁にプレイ出来るだろう。
そう、1枚目ならば。
この手のカードは2枚目以降のプレイが肝要なのであるが、ゲームが終わるであろう8t目までに2枚目の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》を引く確率は約7割。わりと高い数字だ。
しかしこれでは2マナ3/3。
別にこのサイズは3マナ3/3の《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M10)》が存在するので、《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》である必要はない。
となると当然3枚目に期待するわけだが、同様の条件で計算を行うと・・・
・・・34%程度になってしまう。
当然、数がそろうまでの間、《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》は死ぬ事を許されないので、相当行動に制約がかかると思って良く、8t目までに無事、《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》が生き残る事を想定するのはかなり難しい。
かなり「出来た」先輩たちである《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》は1枚目を引けばアドバンテージが確約されたし、1マナ重いとは言っても《呼び声の鳴動/Sound the Call(CSP)》は墓地にある《呼び声の鳴動/Sound the Call(CSP)》をカウントするので、トークン自体はかなり自由に行動する事が出来た。
以上の事から考えると《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》に先行投資するのは、かなり危険な事だと言え《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》を集める場合と比較して、かなりのローリターンだと言えるだろう。
そもそも集めるのに確率的に苦労する上に2マナ2/2と言う標準スペックゆえにピックされやすく、かなり無理をしてピックしても場に並ばないと意味がないと言う三重苦である。
とは言え、逆に考えれば2マナ2/2はそれだけで標準サイズなのであり、うっかり大きくなったら嬉しいな程度でピックしていれば問題ないと思われる。
これも前述のように緑の2マナ域のコモンの中では3番手に位置するわけで、意識的に集めようと思わなくてもピック出来る可能性はある。
まぁ所詮は大型エキスパンションゆえの集めゲーのし難さで、集めようと思ってもそうそう集まらないと言うのが現実のようだが。
また、今回見てきたようにリスト上で
6《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》
と言うのは相当にインパクトがあるように感じられるが、4/4に成長するまでには6枚のうちの3枚を引いてきて、さらには1体も欠ける事無く戦場に立ち続けなければならないと言うのは、あまりにも高すぎるハードルだと言えるだろう。
・・・とここまでDISっておけば、俺が《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》ピックし放題のビジョンはほぼ完成しただろう。
夢にまで見た
16《森/Forest(M13)》
24《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》
と言うぼくがかんがえたさいきょうのでっき(by Hotmilkさん)が実現するのはそう遠くない未来、恐らくは3週間程度後の出来事であろう。(MOで実装されるのがリアルの発売から2週間後だから)
え。って事は俺はマゾいマゾいMOのM13のしかもドラフトの方に参加するって事なのか!
いやー。前言撤回しよう。
と言う事で見果てぬ夢は夢のまま終わりそうである。
《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》には一見、夢が詰まっている様に見えるが、夢にリスクは付き物である。
ご利用は計画的に。
それでは良いMTGライフを。
前回、全てのカードのテキストを手打ちしたら心が折れかけた。
同じ過ちをおかしはすまい。
と言う事で、今回取り上げるのは以下のカード。
《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》
(1)(緑)
クリーチャー 狼 M13 コモン
森林群れの狼はあなたがコントロールする他の「森林群れの狼」と言う名前のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。
2/2
一見すると《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver(TMP)》とか《筋力スリヴァー/Sinew Sliver(PLC)》に見えるんだけど、こいつの有効範囲はもっと狭くて、どちらかと言うと《呼び声の鳴動/Sound the Call(CSP)》に近い。
基本セットの集めゲーと言えば《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》が記憶に新しい。(もう2年前だけど)
当時《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》はデッキに入っている枚数が1枚だとさすがに弱めで、2枚目以降から急速にその価値を高めて行く。
「つれー実質2マナ1/1だからつれーわー。実質2マナ1/1だからなー。」
と言う煽り言葉と共に2枚以上公開されると脳の血管が切れそうになる。
《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》が収録されていたM11には《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M11)》と言う実質インスタントの《踏み荒らし/Overrun(M10)》のようなスペルが存在しており、デッキに入っている《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》の枚数次第によってはアグレッシブにマリガンすると言う選択まで出来る超生物であった。
と、過去の先輩諸氏はそれぞれ活躍しているのだが、新参の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》はどう評価するべきだろうか。
まずはどの程度の頻度で目にするかだが、8人でドラフトする場合、1パック毎に11枚のコモンが封入されており、それぞれ3パック開封するのであるから、8×3×11=264枚のコモンが卓に存在する事になる。
まぁ実際にはFoilのカードが封入されていたりするので、コモンはこれより少ないかも知れないが、この際無視して良いとしてしまおう。
一方で、M13に存在するコモンの種類は各色20枚と《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》を合わせた101枚である。
単純に考えると卓には2~3枚の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》が存在するわけだ。
え。マジで。2~3枚なの?
これじゃあ固め取りとかそう言う次元じゃないじゃん。
とは言え、確率に偏りがあるのは世の常なので、仮に3枚の倍、6枚が卓に存在したとしよう。
過去に4パックシールドで、4枚の(内Foil1枚を含む)《戦いの賛歌/Battle Hymn(AVR)》を手に入れた経験があるのでこの程度の偏りは想定されてしかるべきであろう。そう言う事にしてくれ。
次にこの6枚が全て1人のプレイヤーに集まるか、と言うところだが、M13の2マナ域のコモンには他には《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M10)》と《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M10)》が収録されている。
いずれもただの2マナ2/2よりは優先されても良いと思われるので、運良く6枚全てが1人のプレイヤーのところに集まったと仮定しよう。
まぁ実際は2マナ2/2はリミテッド的には普通のカードであり、集める事を目的としないプレイヤーにもピックされてしまう事はあり得る。
このあたりは《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》が単体で2マナ1/1飛行と言う微妙なスペックであった事と比較すると、やや他の緑プレイヤーに妨害されやすい要因になり得るが今回はそれも無視する。
と、苦心してピックした末に、君は6枚の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》をデッキに入れる事が出来る。
この6枚と言う枚数は2t目に7割以上の確率で《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》が手札にある事を示しており、わりと頻繁にプレイ出来るだろう。
そう、1枚目ならば。
この手のカードは2枚目以降のプレイが肝要なのであるが、ゲームが終わるであろう8t目までに2枚目の《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》を引く確率は約7割。わりと高い数字だ。
しかしこれでは2マナ3/3。
別にこのサイズは3マナ3/3の《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M10)》が存在するので、《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》である必要はない。
となると当然3枚目に期待するわけだが、同様の条件で計算を行うと・・・
・・・34%程度になってしまう。
当然、数がそろうまでの間、《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》は死ぬ事を許されないので、相当行動に制約がかかると思って良く、8t目までに無事、《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》が生き残る事を想定するのはかなり難しい。
かなり「出来た」先輩たちである《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》は1枚目を引けばアドバンテージが確約されたし、1マナ重いとは言っても《呼び声の鳴動/Sound the Call(CSP)》は墓地にある《呼び声の鳴動/Sound the Call(CSP)》をカウントするので、トークン自体はかなり自由に行動する事が出来た。
以上の事から考えると《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》に先行投資するのは、かなり危険な事だと言え《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》を集める場合と比較して、かなりのローリターンだと言えるだろう。
そもそも集めるのに確率的に苦労する上に2マナ2/2と言う標準スペックゆえにピックされやすく、かなり無理をしてピックしても場に並ばないと意味がないと言う三重苦である。
とは言え、逆に考えれば2マナ2/2はそれだけで標準サイズなのであり、うっかり大きくなったら嬉しいな程度でピックしていれば問題ないと思われる。
これも前述のように緑の2マナ域のコモンの中では3番手に位置するわけで、意識的に集めようと思わなくてもピック出来る可能性はある。
まぁ所詮は大型エキスパンションゆえの集めゲーのし難さで、集めようと思ってもそうそう集まらないと言うのが現実のようだが。
また、今回見てきたようにリスト上で
6《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》
と言うのは相当にインパクトがあるように感じられるが、4/4に成長するまでには6枚のうちの3枚を引いてきて、さらには1体も欠ける事無く戦場に立ち続けなければならないと言うのは、あまりにも高すぎるハードルだと言えるだろう。
・・・とここまでDISっておけば、俺が《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》ピックし放題のビジョンはほぼ完成しただろう。
夢にまで見た
16《森/Forest(M13)》
24《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》
と言うぼくがかんがえたさいきょうのでっき(by Hotmilkさん)が実現するのはそう遠くない未来、恐らくは3週間程度後の出来事であろう。(MOで実装されるのがリアルの発売から2週間後だから)
え。って事は俺はマゾいマゾいMOのM13のしかもドラフトの方に参加するって事なのか!
いやー。前言撤回しよう。
と言う事で見果てぬ夢は夢のまま終わりそうである。
《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》には一見、夢が詰まっている様に見えるが、夢にリスクは付き物である。
ご利用は計画的に。
それでは良いMTGライフを。
コメント
何がありましたっけ…索引?
さすが緑はクリーチャーの色だぜ!
確か《予言/Divination(M10)》があったはずや!
《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》と《予言/Divination(M10)》で最強デッキ完成や!
>ddsさん
《執拗なネズミ/Relentless Rats(M11)》さんも先輩のお一人だったのだが、言われるまで気がつかなかった・・・。
アンコなのがダメやったんや!
クリーチャー最大・最強色の緑の面目躍如や!
>ゴブさん
でも大きくなりますよ!せめて《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver(TMP)》を名乗らせて下さい!
>ざきもまさん
残念ながら《執拗なネズミ/Relentless Rats(M11)》と違って4枚までしかデッキに入れられないんや・・・。
「群れの狼」なのに酷い仕打ちや・・・。