リミテッドの環境に左右されない普遍的な戦術理論
2012年7月4日 TCG全般 コメント (7)独楽さんのエントリを読んでいたら、タイトルの一節が出て来て、俺は思わず考え込んでしまった。
高校生の頃からリミテッドに親しみ、MOを導入したのが大学生の頃で、4年前にこのDNを書き始めて以来、ほとんど毎日のようにドラフトないしはシールドをプレイしている。
にも関わらず、タイトルに対しての答えを持ち合わせているかと自問すると、しばらく脳がビジー状態に陥った後に、持ち合わせていないとの結論を返してきた。
思えば俺がMTGをプレイする時のほとんどが、それが構築時であれ、実際のプレイ時であれ、過去の経験の集積から結論めいたものを引っ張り出してきて感覚的にプレイするだけなので、いざそれを明文化せよと言われると出来ないのである。
例えば、40枚デッキに17枚の土地が入っている時、初手に2枚の土地が含まれている場合(条件1)に3t目に土地がセット出来る確率は何%であるのか、俺は知らないのだ。
では、仮にその手札をキープしたとして、何を基準にキープしたかと言うと、60枚デッキに24枚の土地が含まれる場合(条件2)に3t目に3枚目の土地がセット出来る確率はおよそ80%程度であると言う事を知っているので、それを基準にキープする。
因みに条件1の場合を計算してみると、先手時に3t目までに土地を1枚以上引いてくる確率はおよそ70%なので、条件2で見積もっているとやや過剰に土地事故を起こしているように感じられるであろう。
7割の確率に対してベットするなとは言わないが、たとえ残りの3割を引いてきたとしても、舌打ちして悪態をつくところまでいくべきではない。
さらに大雑把な計算になるが、1/3で死ぬロシアン・ルーレットの引き金を引いた時、仮に死んだとしたら舌打ちして悪態をつくだろうか。
むしろ2/3で生き残った時にホッと胸をなでおろすに違いない。
ああ。話がずれたな。
と言う事で、俺がいかに杜撰にプレイしてきたかが分かったところで、それでも思い出していけば過去に何らかで読んだ記事や、人から聞いた話、それからほんの少しだけ自分で考えた事も文章に出来るのではなかろうか。
今回はリミテッドの基本的な考え方について書いてみようと思う。
因みに特にドラフトで、シールドで、と言う条件はつけない。
「環境に左右されない」と言う条件下ではそれほど明確な事は言えないはずだからだ。
1.デッキは40枚
これはBraingeyserのリミテッド講座か何かで読んだ。
リミテッドでは構築のように任意にデッキに入れる枚数を選べないため、真に強力なカードを引く確率を高めるためにデッキはルールで規定されている最小単位の40枚で構築しろと言う話だ。
文章化すると恐ろしいほどに単純な話だが、実際のGPやPTでは稀に41枚のデッキも見る。
生物の数やマナカーブ、それからどうしても実装したい機能を盛り込みたくて41枚になる事もあるようだが、絶対的に40枚よりも41枚の方が優れていると言う具体的な説明は聞いた事がない。
だから明確に説明が出来るこの条件は信じても良いだろう。
2.デッキには複数の勝利手段を搭載する
これはDuelist japanの1コーナー、リミテッド・リソースから。
複数の勝利手段を搭載するとは言っても単純な話で、要するに地上が固められてしまったら負けてしまうようなデッキはダメで、回避持ちの生物を入れろと言う話。
他には永続的なダメージパーマネントを入れるのも類似の手段で《破滅のロッド/Rod of Ruin(M10)》や《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》が該当する。
もしくは《石臼/Millstone(10E)》などの対応し難いライブラリ破壊手段もこれにあたるか。
膠着を打破する手段であれば条件を満たすので、M13の賛美も該当するだろう。
3.序盤から展開出来るデッキを構築する
これは出典不明。もしくは経験則から。
環境にもよるだろうが、大体どの環境にも除去があって《巨大化/Giant Growth(M10)》《送還/Unsummon(M10)》などのテンポスペルが存在する。
この事から平均初動が4t目と言うような愚鈍なデッキは序盤から展開してくる相手には押し切られてしまう。
MTGのルールとしてライフは20点。初期手札は7枚である事から言っても平均初動が4t目と言うのは認められない。
構築のように手軽に全体除去を複数枚デッキに放り込む事が出来ない以上、ある程度の速度は必要なのだ。
因みに2t目に行動したい場合、2マナ以下のカードは大体6枚程度は必要になる。
これでも7枚のハンドをキープして、2t目にアクション出来る確率は後手でようやく8割を超える程度なので、2t目にアクションが出来ないからと言って悪態をつくべきではない。
4.8マナ以上ある時にアドバンテージが獲得出来る手段を用意する
これは日本語公式から。
リミテッドではどうしても盤面が膠着してしまうと言う事はあり得る。
なぜ「8マナ以上」からなのかの説明は無かったが、恐らくはMTGの初期手札が7枚である事と関係があるだろう。
代表的なものとして装備品や各種の起動型能力が上げられる。
あくまで私見だが、こう言う種類のカードがほとんどないエキスパンションのリミテッドは面白みに欠ける。
プレイヤーが何も出来ない「空白のターン」の存在はゲームを面白くなくするからだろう。
RoEのリミテッドは面白かったと言う意見が多いが、システムとしてレベルアップがあったので、マナの使い道に困らなかった所為ではあるまいか。
しかし同じくマナの使い道に困らなかったマスクス・ブロックでは「レベルに非ずは人に非ず」状態であったため、結構なクソ環境であったような気がする。
スペルシェイパーとか発想は良かったんだけどね。
5.有用な能力を持たない1マナ1/1をデッキに入れない
これもDuelist japanの1コーナー、リミテッド・リソースから。
思わず、有用な能力を持たない2マナ1/1ならデッキに入れても良いのか!と言う屁理屈が口をつくが、完全下位なんだから、デッキに入れて良いわけねーだろうが!
これは弱すぎるカードはデッキには入れてはいけないと言う事だ。
時々
「マナカーブが・・・」
と弱々しく呟きながら1マナ《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》をデッキに入れたりするが、これは《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》カウントもあるし、AVR環境にタフネス1が多い事に起因する。
相討ちと言うはっきりした目的があれば、1マナ1/1だってデッキに入って良いのだ。(前提完全否定)
6.構築では上手く機能するが、リミテッドではそうでないカードをデッキに入れない
これも出典不明。
例としては《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》が取り上げられていた。
その他にM13であれば《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(M13)》等が該当するか。
何のリソースも増やさずに、場にも影響を与えないカードは基本的にデッキに入れてはいけない。
それを考えると《石臼/Millstone(10E)》なんかはデッキに入れられ無さそうだが、勝利手段でもあるし、相手のデッキに入っているカードを引く可能性を消しているわけで、何らかの範疇に属するアドバンテージは得ているのではないかと思われる。
昔からある《石臼/Millstone(10E)》アドバンテージ論争だが、決着はついたのだろうか。
7.環境を考えて、ピックし、構築し、プレイする
かなり長くなってしまった上に、非常にまとまりを欠くが、俺の一番言いたい事は上記に集約される。
やはり、リミテッドではプールによって選択肢が規定されるため、これを無視する事は出来ない。
例えばオデッセイブロックではスレッショルドの関係で《入念な研究/Careful Study(ODY)》が1-1でピックするに値したが、DKA環境でほぼ上位カードである《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》を1-1でピックしようと言う話にはならない。
DKAではそれより盤面に影響するカードや戦闘で優位に立つためのカードが必要になるからだ。
それにFBが存在すると言っても、スレッショルドの様に圧倒的に場に影響を及ぼすと言うところには遠く及ばない。
オンスロート環境では《火花鍛冶/Sparksmith(ONS)》《溶岩使いの技/Lavamancer’s Skill(ONS)》《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf(LGN)》と言うコモンとは思えないほど強力なシステムの存在によって、非常に、本当に高く除去を評価しなくてはならない。
これは多少の除去より優秀な生物が優先されたISD環境とは異なる。
やはり、なにはともあれまずはプールを理解し、そこから構成される環境を理解しなくてはならない。
最後に
と言う事で、タイトルを粉砕するような形で終了してしまうが、上記に上げたように普遍的に活用出来る考え方と言うのはあるだろうが、やはりその先に環境を理解し、どのようなデッキタイプがプールから成立し得るのか、もしくはプールからどのようなデッキであるならば勝率を高く出来るのかと言う事を考えていかなくては勝つ事は難しい。
構築同様にリミテッドにもメタゲームは存在するので、どのアーキタイプがその環境で有力なのかは是非とも知る必要があるのだ。
因みに本当に基本的な事ならば、構築であろうと、リミテッドであろうとMTGのルールは同じであるので、応用が可能な部分はかなりある。
例えばライフリソースの優先順位は序盤は低いだとか、土地の比率はどのようにあるべきか、などは構築、リミテッドを問わず答えが出る問題だ。
リミテッドだから~とか、構築だから~と言ったような事は、ある程度基本が理解出来た後の事で、そもそもの基本概念は同じMTGと言うゲームをプレイしているのだからリミテッド、構築問わずに習得する事が可能であると信じる。
まぁこの結論はこのエントリを書いている途中で思いついた事であるので、タイトルを破壊するような結論に到達してしまった事は申し訳ないとは思うが、後悔はしていない。
いつだって行き当たりばったり。考えてみないと分からないと言う事は事の他多いのである。
長い割りに実のない話であったな・・・。
このエントリを読んで
「なんだよ!タイトル詐欺のクソみたいな事ばっか書きやがって!」
と思われた方は多いと思うが、ぜひ同様のタイトルでタイトルに沿ったエントリを書いて頂きたい。
心から期待し、応援している。
高校生の頃からリミテッドに親しみ、MOを導入したのが大学生の頃で、4年前にこのDNを書き始めて以来、ほとんど毎日のようにドラフトないしはシールドをプレイしている。
にも関わらず、タイトルに対しての答えを持ち合わせているかと自問すると、しばらく脳がビジー状態に陥った後に、持ち合わせていないとの結論を返してきた。
思えば俺がMTGをプレイする時のほとんどが、それが構築時であれ、実際のプレイ時であれ、過去の経験の集積から結論めいたものを引っ張り出してきて感覚的にプレイするだけなので、いざそれを明文化せよと言われると出来ないのである。
例えば、40枚デッキに17枚の土地が入っている時、初手に2枚の土地が含まれている場合(条件1)に3t目に土地がセット出来る確率は何%であるのか、俺は知らないのだ。
では、仮にその手札をキープしたとして、何を基準にキープしたかと言うと、60枚デッキに24枚の土地が含まれる場合(条件2)に3t目に3枚目の土地がセット出来る確率はおよそ80%程度であると言う事を知っているので、それを基準にキープする。
因みに条件1の場合を計算してみると、先手時に3t目までに土地を1枚以上引いてくる確率はおよそ70%なので、条件2で見積もっているとやや過剰に土地事故を起こしているように感じられるであろう。
7割の確率に対してベットするなとは言わないが、たとえ残りの3割を引いてきたとしても、舌打ちして悪態をつくところまでいくべきではない。
さらに大雑把な計算になるが、1/3で死ぬロシアン・ルーレットの引き金を引いた時、仮に死んだとしたら舌打ちして悪態をつくだろうか。
むしろ2/3で生き残った時にホッと胸をなでおろすに違いない。
ああ。話がずれたな。
と言う事で、俺がいかに杜撰にプレイしてきたかが分かったところで、それでも思い出していけば過去に何らかで読んだ記事や、人から聞いた話、それからほんの少しだけ自分で考えた事も文章に出来るのではなかろうか。
今回はリミテッドの基本的な考え方について書いてみようと思う。
因みに特にドラフトで、シールドで、と言う条件はつけない。
「環境に左右されない」と言う条件下ではそれほど明確な事は言えないはずだからだ。
1.デッキは40枚
これはBraingeyserのリミテッド講座か何かで読んだ。
リミテッドでは構築のように任意にデッキに入れる枚数を選べないため、真に強力なカードを引く確率を高めるためにデッキはルールで規定されている最小単位の40枚で構築しろと言う話だ。
文章化すると恐ろしいほどに単純な話だが、実際のGPやPTでは稀に41枚のデッキも見る。
生物の数やマナカーブ、それからどうしても実装したい機能を盛り込みたくて41枚になる事もあるようだが、絶対的に40枚よりも41枚の方が優れていると言う具体的な説明は聞いた事がない。
だから明確に説明が出来るこの条件は信じても良いだろう。
2.デッキには複数の勝利手段を搭載する
これはDuelist japanの1コーナー、リミテッド・リソースから。
複数の勝利手段を搭載するとは言っても単純な話で、要するに地上が固められてしまったら負けてしまうようなデッキはダメで、回避持ちの生物を入れろと言う話。
他には永続的なダメージパーマネントを入れるのも類似の手段で《破滅のロッド/Rod of Ruin(M10)》や《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》が該当する。
もしくは《石臼/Millstone(10E)》などの対応し難いライブラリ破壊手段もこれにあたるか。
膠着を打破する手段であれば条件を満たすので、M13の賛美も該当するだろう。
3.序盤から展開出来るデッキを構築する
これは出典不明。もしくは経験則から。
環境にもよるだろうが、大体どの環境にも除去があって《巨大化/Giant Growth(M10)》《送還/Unsummon(M10)》などのテンポスペルが存在する。
この事から平均初動が4t目と言うような愚鈍なデッキは序盤から展開してくる相手には押し切られてしまう。
MTGのルールとしてライフは20点。初期手札は7枚である事から言っても平均初動が4t目と言うのは認められない。
構築のように手軽に全体除去を複数枚デッキに放り込む事が出来ない以上、ある程度の速度は必要なのだ。
因みに2t目に行動したい場合、2マナ以下のカードは大体6枚程度は必要になる。
これでも7枚のハンドをキープして、2t目にアクション出来る確率は後手でようやく8割を超える程度なので、2t目にアクションが出来ないからと言って悪態をつくべきではない。
4.8マナ以上ある時にアドバンテージが獲得出来る手段を用意する
これは日本語公式から。
リミテッドではどうしても盤面が膠着してしまうと言う事はあり得る。
なぜ「8マナ以上」からなのかの説明は無かったが、恐らくはMTGの初期手札が7枚である事と関係があるだろう。
代表的なものとして装備品や各種の起動型能力が上げられる。
あくまで私見だが、こう言う種類のカードがほとんどないエキスパンションのリミテッドは面白みに欠ける。
プレイヤーが何も出来ない「空白のターン」の存在はゲームを面白くなくするからだろう。
RoEのリミテッドは面白かったと言う意見が多いが、システムとしてレベルアップがあったので、マナの使い道に困らなかった所為ではあるまいか。
しかし同じくマナの使い道に困らなかったマスクス・ブロックでは「レベルに非ずは人に非ず」状態であったため、結構なクソ環境であったような気がする。
スペルシェイパーとか発想は良かったんだけどね。
5.有用な能力を持たない1マナ1/1をデッキに入れない
これもDuelist japanの1コーナー、リミテッド・リソースから。
思わず、有用な能力を持たない2マナ1/1ならデッキに入れても良いのか!と言う屁理屈が口をつくが、完全下位なんだから、デッキに入れて良いわけねーだろうが!
これは弱すぎるカードはデッキには入れてはいけないと言う事だ。
時々
「マナカーブが・・・」
と弱々しく呟きながら1マナ《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》をデッキに入れたりするが、これは《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》カウントもあるし、AVR環境にタフネス1が多い事に起因する。
相討ちと言うはっきりした目的があれば、1マナ1/1だってデッキに入って良いのだ。(前提完全否定)
6.構築では上手く機能するが、リミテッドではそうでないカードをデッキに入れない
これも出典不明。
例としては《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》が取り上げられていた。
その他にM13であれば《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(M13)》等が該当するか。
何のリソースも増やさずに、場にも影響を与えないカードは基本的にデッキに入れてはいけない。
それを考えると《石臼/Millstone(10E)》なんかはデッキに入れられ無さそうだが、勝利手段でもあるし、相手のデッキに入っているカードを引く可能性を消しているわけで、何らかの範疇に属するアドバンテージは得ているのではないかと思われる。
昔からある《石臼/Millstone(10E)》アドバンテージ論争だが、決着はついたのだろうか。
7.環境を考えて、ピックし、構築し、プレイする
かなり長くなってしまった上に、非常にまとまりを欠くが、俺の一番言いたい事は上記に集約される。
やはり、リミテッドではプールによって選択肢が規定されるため、これを無視する事は出来ない。
例えばオデッセイブロックではスレッショルドの関係で《入念な研究/Careful Study(ODY)》が1-1でピックするに値したが、DKA環境でほぼ上位カードである《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》を1-1でピックしようと言う話にはならない。
DKAではそれより盤面に影響するカードや戦闘で優位に立つためのカードが必要になるからだ。
それにFBが存在すると言っても、スレッショルドの様に圧倒的に場に影響を及ぼすと言うところには遠く及ばない。
オンスロート環境では《火花鍛冶/Sparksmith(ONS)》《溶岩使いの技/Lavamancer’s Skill(ONS)》《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf(LGN)》と言うコモンとは思えないほど強力なシステムの存在によって、非常に、本当に高く除去を評価しなくてはならない。
これは多少の除去より優秀な生物が優先されたISD環境とは異なる。
やはり、なにはともあれまずはプールを理解し、そこから構成される環境を理解しなくてはならない。
最後に
と言う事で、タイトルを粉砕するような形で終了してしまうが、上記に上げたように普遍的に活用出来る考え方と言うのはあるだろうが、やはりその先に環境を理解し、どのようなデッキタイプがプールから成立し得るのか、もしくはプールからどのようなデッキであるならば勝率を高く出来るのかと言う事を考えていかなくては勝つ事は難しい。
構築同様にリミテッドにもメタゲームは存在するので、どのアーキタイプがその環境で有力なのかは是非とも知る必要があるのだ。
因みに本当に基本的な事ならば、構築であろうと、リミテッドであろうとMTGのルールは同じであるので、応用が可能な部分はかなりある。
例えばライフリソースの優先順位は序盤は低いだとか、土地の比率はどのようにあるべきか、などは構築、リミテッドを問わず答えが出る問題だ。
リミテッドだから~とか、構築だから~と言ったような事は、ある程度基本が理解出来た後の事で、そもそもの基本概念は同じMTGと言うゲームをプレイしているのだからリミテッド、構築問わずに習得する事が可能であると信じる。
まぁこの結論はこのエントリを書いている途中で思いついた事であるので、タイトルを破壊するような結論に到達してしまった事は申し訳ないとは思うが、後悔はしていない。
いつだって行き当たりばったり。考えてみないと分からないと言う事は事の他多いのである。
長い割りに実のない話であったな・・・。
このエントリを読んで
「なんだよ!タイトル詐欺のクソみたいな事ばっか書きやがって!」
と思われた方は多いと思うが、ぜひ同様のタイトルでタイトルに沿ったエントリを書いて頂きたい。
心から期待し、応援している。
コメント
・・・の理解度によって他のプレイヤーと差別化するのは難しいのでは。
それはある程度は前提であって、その上に環境理解度をどれだけ積み上げられるかという勝負なのだと思います。
それだってどのアドを重視するかって話がまた出てくるし。
あ、最後はレアパワーってのは環境問わないかもw
環境を理解することができる力は、未知の環境でこそあなたを助けてくれます。
それは間違いなく、環境に左右されない普遍的な力なのですよ。
>通りすがりさん
ちょっと俺の理解力が足りないので
「理解度によって他のプレイヤーと差別化するのは難しいのでは。」
が何を指しているのか、分からないです。
ある程度の基本的な考え方が理解出来ていて、それをそれぞれの環境で応用出来るかどうかの勝負だと言うのは同意です。
基本的な事って、物事に慣れると当たり前の事が多くて、そう言う部分の多くは考える時にショートカットされてしまうので、逆に文章化しにくいです。
>ゴブさん
それもMTG全般に言える事ですよね。
俺も昨日考えてて、リミテッドでの普遍的な戦術って、構築のそれと同じなんじゃねーかなと思えてしまって、混乱しました。
>レアパワー
何年か前からMTGがパワーインフレ傾向にあって、そんな感じだったかな。
ZEN環境は高速環境かつ、コモン・アンコモンがハードに強かったせいでそんなでも無かった気がします。
>名無しさん
うーん。
俺の基本的なリミテッドについての考え方は、以前の~環境に似てるな、もしくは以前あった~と言うカードに似ているなと言う風に環境を理解する傾向にあるので、名無しさんが言うような考え方が実感出来ないのかも。
例えば最近もAVRで《人殺しの隠遁生活/Homicidal Seclusion(AVR)》の評価方法は限定的な《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》だな、と言うものだった。
でも、単騎と言う能力が理解出来ないせいで《人殺しの隠遁生活/Homicidal Seclusion(AVR)》も評価出来なかったと言う事がある。
過去の経験(環境)に照らして、他の環境を理解すると言う方法が俺のなかで一般化されすぎてて、環境を理解する事で得た力=他の環境を理解する力になってしまっている。
でも、MTGのルールはプールとは別のところに存在し、それ自体がプールから環境を理解する事を助けるはずだから、上記の等式は成立しないよね。
・・・とここまで書いてて、やっと名無しさんの言いたい事が分かった気がする。
確かに何かを理解する能力は、環境に左右されないし、新しい環境を理解するのを助けてくれるよね。(ほぼオウム返し。)
>が何を指しているのか、分からないです。
では分かり易く書き直します。
リミテッドの環境に左右されない普遍的な戦術理論の理解度によって他のプレイヤーと差別化するのは難しいのでは。
∵リミテッドの環境に左右されない普遍的な戦術理論は、どのリミテッド環境をやりこんだかによらずすべてのプレイヤーにほぼ等しく蓄積されているだろうから(初心者は除いて。)
>環境を理解することで得た力は、未知の環境ではあなたを助けてくれませんが、
>環境を理解することができる力は、未知の環境でこそあなたを助けてくれます。
環境を理解することで得た力を持っているのなら、その人は環境を理解することができる力も持っています。
∵理解することができる力がないなら、理解できないから。
「基本概念はリミテッドも構築も同じ」
裏を返せば、構築で言われている普遍的な戦術論(ダメージレースやマナカーブなど)はそのままリミテッドにも通用するということですね。
一方で、エントリの中で言及されているような、土地比率などは多くのプレイヤーが構築での経験則を基にしていて、正確な確率が意識の外にあるという指摘も鋭い。
土地の適正枚数などは考察で確率とともに説明され、わかったつもりになっているだけで正確な数字を暗記して理論を使いこなしているプレイヤーは少ないでしょうから。
理論として理解していたつもりのものが、いつの間にか経験則に変わっていないか。改めて見直す必要があると感じました。
めっちゃ分かりやすくなったっすよ。
リミテッドの基本的な事、例えば土地が16から17枚とかは、ある程度リミテッドをやった事がある人なら誰でも知ってる事だもんね。
>理解することができる力がないなら、理解できないから。
そのままだったw
>独楽さん
いえいえ。こちらこそ改めて考える機会を頂きました。
>「基本概念はリミテッドも構築も同じ」
俺はそう思います。
ルールで差異があるのはライブラリの最小枚数と、同名カードの最大枚数だけですし多くは応用できてしかるべきです。
ただ、どうしてもリミテッドでは構築のように強いカードばかりを入れると言う事が出来ないので、条件2や条件4のような考え方が存在するのだと思います。
>土地比率
今回はあくまで俺の場合、と言う話でしたが、どうなんでしょう。