GP横浜の準決勝の裁定
2012年6月26日 TCG全般 コメント (4)問題のカバレッジは以下。
http://coverage.mtg-jp.com/gpyok12/article/003512/
因みに一般の大会で同様のシチュエーションになったとしても、恐らく巻き戻りは起こらず、既にターンは経過しているので《根の壁/Wall of Roots(TSB)》は生き残ったままで、さらには対戦相手が投了しているので、ゲームはそこで終わり。
投了した側の負けとなるだろう。
今回、俺が非常にわだかまりを持ったのは、既に勝敗が決しているにも関わらず巻き戻りが行われて、ゲームが再開した事だ。
「あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。」
と言うテキストを持つ《白金の天使/Platinum Angel(M10)》の力を持ってさえもそのコントローラーの投了を妨げる事はできないにも関わらず。
明らかにジャッジはMTGのルールの上位に存在するものだと言えよう。
今回の巻き戻りがあまりにも納得がいかないので、友人のジャッジAに電話で確認したところ、ジャッジAは
「今回の巻き戻しがなぜ行われたのか分からない」
と答えた。分からない事は素直に分からないと言う。
非常に素直なジャッジであり好感が持てる。
ただ、分からないと言う事は、この俺の憤りの持って行き場がないという事には代わりがないので、次に友人であるジャッジBに電話した。
ジャッジBによると、これはあくまでジャッジBの考えであるが、ヘッドジャッジが正しい手順で行われなかった(致死ダメージを与えられた《根の壁/Wall of Roots(TSB)》が生きていた)ゲームは巻き戻されるべきと判断したからだと言う。
そして、その巻き戻しに両方のプレイヤーが同意したから今回のような裁定になったのだとジャッジBは言い、さらに既に勝利した側のプレイヤーが巻き戻しに応じなければ、そのまま試合の結果が変更される事はなかったのではないかと付け加えた。
ジャッジBによれば今回のような裁定が出る場合には、まず
1.ジャッジが現場を見ている事。
2.物理的に巻き戻しが可能である事。
3.正しくないゲームの結果で勝敗が決まるといささか気まずい事。
これらが重なると、このような巻き戻しが行われるのではないか、と言う事だった。
思えば何年か前の日本選手権の決勝戦で《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》VS赤単戦で、一度決着がついたにも関わらず、大規模な巻き戻しが行われた例は記憶に新しい。
この件は、まき戻しとは一体なんなのかについて、俺を大いに困惑させたが、結局はヘッドジャッジの判断と、当事者2名の協力があり「正しいMTG」を守るために行われたのだとすれば、俺の胸の中にあるもやもやも、消沈していくと言うものであろう。
余談ではあるが、ジャッジBはそんな準決勝の裁定なんてどうでも良いくらいの事件がGP横浜では起きていると言うのである。
なんだって!そんな事聞いていないぞと思いつつ、教えてもらったリンクを探す。
以下がそのリンクだ。
http://coverage.mtg-jp.com/gpyok12/article/003457/
どれどれ・・・と思って読んでみても、この記事のどこに問題があるのか良く分からない。
再度ジャッジBに確認を取ったところ
「良く見てみろよ!インタビューの代償として携帯を充電している事を条件にしているだろう!これが賄賂でなくて、何が賄賂なんだ!」
・・・。いや。先生。これ冗談ですってば。
「いや!冗談じゃないぞ!今回はたまたま携帯の電池が切れたから充電が条件だったのだが、帰りの新幹線がないと言えばそのチケットが代償になり、住むところがないと言えば、マンションがその条件になる事は明白だ!これでも賄賂じゃないって言うのか!」
いったん憤慨してしまった暴走機関車は止まるところを知らない。
そのまま賄賂だ!賄賂だ!と喚きたてるのを尻目に、俺はそっと携帯の電源を切った・・・。
まぁ今回の件は俺の胸中に憤りに似た何かを生み出したが、ヘッドジャッジは全てのルールの上位に存在するのであり、かつ勝敗を決めるべき2人のプレイヤーが巻き戻しに応じているのならば、俺がとやかくする隙間はどこにもない。
経緯はどうあれ、結果としてきちんとしたルールに則った「正しいMTG」が守られたのであり、両者合意の上での巻き戻しと言う事であれば、それで良いのだろうと思う。
ただ、やはり第三者(部外者)としては、フューチャーテーブルにジャッジがきちんと張り付いている状態で、ルールのミスが看過されるのはいただけないなぁとは思う。
それまでの経緯で、かなりの疲労があるにせよ、可能な限り正しくゲームが進行しているのかをきちんと見ていて欲しいものだと思うのだ。
http://coverage.mtg-jp.com/gpyok12/article/003512/
因みに一般の大会で同様のシチュエーションになったとしても、恐らく巻き戻りは起こらず、既にターンは経過しているので《根の壁/Wall of Roots(TSB)》は生き残ったままで、さらには対戦相手が投了しているので、ゲームはそこで終わり。
投了した側の負けとなるだろう。
今回、俺が非常にわだかまりを持ったのは、既に勝敗が決しているにも関わらず巻き戻りが行われて、ゲームが再開した事だ。
「あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。」
と言うテキストを持つ《白金の天使/Platinum Angel(M10)》の力を持ってさえもそのコントローラーの投了を妨げる事はできないにも関わらず。
明らかにジャッジはMTGのルールの上位に存在するものだと言えよう。
今回の巻き戻りがあまりにも納得がいかないので、友人のジャッジAに電話で確認したところ、ジャッジAは
「今回の巻き戻しがなぜ行われたのか分からない」
と答えた。分からない事は素直に分からないと言う。
非常に素直なジャッジであり好感が持てる。
ただ、分からないと言う事は、この俺の憤りの持って行き場がないという事には代わりがないので、次に友人であるジャッジBに電話した。
ジャッジBによると、これはあくまでジャッジBの考えであるが、ヘッドジャッジが正しい手順で行われなかった(致死ダメージを与えられた《根の壁/Wall of Roots(TSB)》が生きていた)ゲームは巻き戻されるべきと判断したからだと言う。
そして、その巻き戻しに両方のプレイヤーが同意したから今回のような裁定になったのだとジャッジBは言い、さらに既に勝利した側のプレイヤーが巻き戻しに応じなければ、そのまま試合の結果が変更される事はなかったのではないかと付け加えた。
ジャッジBによれば今回のような裁定が出る場合には、まず
1.ジャッジが現場を見ている事。
2.物理的に巻き戻しが可能である事。
3.正しくないゲームの結果で勝敗が決まるといささか気まずい事。
これらが重なると、このような巻き戻しが行われるのではないか、と言う事だった。
思えば何年か前の日本選手権の決勝戦で《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》VS赤単戦で、一度決着がついたにも関わらず、大規模な巻き戻しが行われた例は記憶に新しい。
この件は、まき戻しとは一体なんなのかについて、俺を大いに困惑させたが、結局はヘッドジャッジの判断と、当事者2名の協力があり「正しいMTG」を守るために行われたのだとすれば、俺の胸の中にあるもやもやも、消沈していくと言うものであろう。
余談ではあるが、ジャッジBはそんな準決勝の裁定なんてどうでも良いくらいの事件がGP横浜では起きていると言うのである。
なんだって!そんな事聞いていないぞと思いつつ、教えてもらったリンクを探す。
以下がそのリンクだ。
http://coverage.mtg-jp.com/gpyok12/article/003457/
どれどれ・・・と思って読んでみても、この記事のどこに問題があるのか良く分からない。
再度ジャッジBに確認を取ったところ
「良く見てみろよ!インタビューの代償として携帯を充電している事を条件にしているだろう!これが賄賂でなくて、何が賄賂なんだ!」
・・・。いや。先生。これ冗談ですってば。
「いや!冗談じゃないぞ!今回はたまたま携帯の電池が切れたから充電が条件だったのだが、帰りの新幹線がないと言えばそのチケットが代償になり、住むところがないと言えば、マンションがその条件になる事は明白だ!これでも賄賂じゃないって言うのか!」
いったん憤慨してしまった暴走機関車は止まるところを知らない。
そのまま賄賂だ!賄賂だ!と喚きたてるのを尻目に、俺はそっと携帯の電源を切った・・・。
まぁ今回の件は俺の胸中に憤りに似た何かを生み出したが、ヘッドジャッジは全てのルールの上位に存在するのであり、かつ勝敗を決めるべき2人のプレイヤーが巻き戻しに応じているのならば、俺がとやかくする隙間はどこにもない。
経緯はどうあれ、結果としてきちんとしたルールに則った「正しいMTG」が守られたのであり、両者合意の上での巻き戻しと言う事であれば、それで良いのだろうと思う。
ただ、やはり第三者(部外者)としては、フューチャーテーブルにジャッジがきちんと張り付いている状態で、ルールのミスが看過されるのはいただけないなぁとは思う。
それまでの経緯で、かなりの疲労があるにせよ、可能な限り正しくゲームが進行しているのかをきちんと見ていて欲しいものだと思うのだ。
コメント
ポール際のサヨナラホームランで両者整列して礼をしている最中に、
ビデオ判定でファールだったのが判明したから1-2からやり直し。
みたいな?
俺のわだかまりはもうちょっと小さいかなー。
でもベクトルは一緒です。納得いかねぇ!
でも結局レミーは回復せずにサップの反則負けになったと思います。
興業の側面のある競技では、ルール通りにはい終了です、ってわけにもいかない事情もあるんでしょう。
俺の文章からでは伝わりにくいですが、すげー面白いです。
今回の事もフューチャーテーブルだから巻き戻ったんだと言う説もあり、腑に落ちる話です。
今後同様の事件があれば角田裁定を思い出す事にしますw