アヴァシンの帰還:コモンを目で見る。緑編
2012年5月17日 TCG全般
先だって日本語公式HPについてカスタマーセンターに問い合わせをしていたわけであるが、本日その返信を頂いた。
色々と聞きたい事があり、それらについては全て丁寧に回答を頂いたのだが、残念ながらその会話内容をblogにアップすると言う行為については、俺と会話をして頂いた方に許可権限がなく、それを確認するにも再び時間がかかると言う事で、詳細をここに記す事の許可を得る事は出来なかった。
ここでは会話の内容について言及する事を避け、個人的には満足のいくものだったと述べるに留める。
本当は会話の内容を全て文字に起こしたかったのだが、それが出来ないのだけが残念だ。
さて。それでは、アヴァシンの帰還のコモンを視覚的に捕えよう企画第5弾を始めていこうか。今回は緑だ。
まずは生物から見ていこう。
1マナ
《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》
2マナ
《森林地の先達/Timberland Guide(AVR)》
《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler(AVR)》
《さまよう狼/Wandering Wolf(AVR)》
3マナ
《信頼厚き腕力魔道士/Trusted Forcemage(AVR)》
《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》
4マナ
《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》
《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》
5マナ
《猛森の霊/Wildwood Geist(AVR)》
《霊の罠師/Geist Trappers(AVR)》
6マナ
《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》
1マナを除くどのマナ域を見ても全体的に強力なラインナップである。
個人的には3マナ域が2枚と言うのは薄いのではないかと思って過去の記事を参照してみた。
その結果、白と青は緑と同じく2枚。赤と黒は3枚であったので、違和感を覚えるほど薄いと言うわけではない。
だが、これはプール全体を見て3マナ域が薄いのだと言う事が出来るし、特にシールドにおいては3マナ域が埋め難いと言う現象が発生するであろう事を予見させる。
さらにドラフトにおいては3マナ域をきちんと埋められるようにピックするべきだと主張する根拠にもなるだろう。
おっと話が脱線してしまったな。
改めて緑の生物を見ていくと2マナ域から
《森林地の先達/Timberland Guide(AVR)》
《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler(AVR)》
《さまよう狼/Wandering Wolf(AVR)》
と充実していて、さらには3マナ域に《信頼厚き腕力魔道士/Trusted Forcemage(AVR)》《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》4マナ域に《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》と続く、まさに祭り、カーニバルである。
上記に上げたカードがほぼ全て無条件である一定以上のクオリティを持っているのだから緑のカードの層が厚いと言われるのも納得である。
5マナ域はデッキに入る数に限りがあると言っても《猛森の霊/Wildwood Geist(AVR)》は心強い突破要素だし《霊の罠師/Geist Trappers(AVR)》は対空防御の要である。
セット全体で見たときに生物のサイズがほとんど2/2かそれに準ずるものなので、3/3と言うサイズが既に大きく、パワーが4あればほとんどのコモンを突破出来る事を考えると《スレイベンの純血種/Thraben Purebloods(ISD)》がこの環境にいたらもっと評価されていただろうなと思う(それでも《幽体の門護衛/Spectral Gateguards(AVR)》が優先されるだろうが)
そんな環境であるから《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》のサイズは既に十分なものだし《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》に至ってはそれ以上である。
《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》に関しては結魂持ちが必要だが、基本地形枚数的思考をすると《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》が1枚なら6枚の結魂生物でスムーズに活躍し、2枚目の《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》を確実に活躍させたいとなれば8枚以上の結魂持ちが必要になる。
《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》と《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》も含めると実に緑だけで5種類の結魂持ちがいるので《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》は緑を中心に使っているのであれば(そして緑はそのプールからメインカラーむきであるが)ほとんどの場合活躍してくれるであろう。
結魂生物ながら、素のスペックを考えると《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》は不満があるが、上述のように生物のサイズが小さいので《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》は重いながらも十分な脅威になると思われる。
《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》は結魂の効果がトランプルなので軽視されがちだろうが、緑の生物は《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》を筆頭に大きいので効果的に使う事が出来るだろう。
緑の生物群が非常に優秀なのは分かった。
それではそれをサポートするべきスペルはどうなのだろうか。
1マナ
《連携攻撃/Joint Assault(AVR)》
《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》
《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》
2マナ
《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》
《恐るべき存在/Terrifying Presence(AVR)》
《接地/Grounded(AVR)》
3マナ
《巣穴の探査/Lair Delve(AVR)》
《自然な最期/Natural End(AVR)》
今回の《巨大化/Giant Growth(M10)》枠である《連携攻撃/Joint Assault(AVR)》は《共生/Symbiosis(USG)》になる可能性も秘めた強力なスペルである。
それ以外のコンバットトリック《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》はややボンヤリだが《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》は適切なタイミングでプレイすればダメージレースが非常に楽になるだろう。
実際の試合においても《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》で生物を守られた上にライフゲインされたお陰で、その試合には負けている。
《恐るべき存在/Terrifying Presence(AVR)》はほぼ除去と呼んで良い《濃霧/Fog(M10)》で、こちらも元々生物のサイズが大きい緑がプレイする事によって非常に有用性を高めている。
一方で《接地/Grounded(AVR)》は何も書いていない緑色のカードと読んで差し支えない代物だが、他の優秀なカードを見ると(特に赤いプールを見た後では)許そうと言う気にもなると言うものである。
《巣穴の探査/Lair Delve(AVR)》は書いてある通りの効果で、積極的にデッキに入れたいとまでは思わないが、他の色よりも若干重めで、生物は強い緑と言う色の特性を考えるとデッキに採用してもブルーになるとまでは思わない。
《自然な最期/Natural End(AVR)》はインスタントとライフゲインの組み合わせが非常に良いもので、どこかの《破砕/Demolish(AVR)》よりよほど優れたサイドボードカードだろう。
《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》はまだ使った事がないが、《予言のプリズム/Prophetic Prism(ROE)》が非常に好きだった俺としてはデッキに入って不満はない。
生物が充実している緑はセカンドカラーと言うよりメインカラー向きなのも追い風になっている。必要な《森/Forest(AVR)》がプレイしやすいからだ。
と言う事で緑のスペルは強力!と言えるものは《連携攻撃/Joint Assault(AVR)》と《恐るべき存在/Terrifying Presence(AVR)》程度だが、同時にテキストがないカードも《接地/Grounded(AVR)》しか存在せず、こちらも使用可能なカードの枚数が多いと言えるだろう。
色毎の組み合わせを考えると、緑白は相互の弱点である除去の欠如を補っておらず、まぁレアがそれぞれ取れたならと言う程度で、緑青は《翼作り/Wingcrafter(AVR)》と緑の生物の連携や《悪寒/Crippling Chill(AVR)》《霧鴉/Mist Raven(AVR)》でのテンポ戦略が強力そうである。
《信頼厚き腕力魔道士/Trusted Forcemage(AVR)》で回避持ちのサイズがアップすると言うのも利点であろう。
これで《グリフの先兵/Gryff Vanguard(AVR)》が《天使の壁/Angelic Wall(AVR)》を気にしなくても済むが5マナ域を《グリフの先兵/Gryff Vanguard(AVR)》にする必要があるかは疑問ではあるが。
緑赤について考えてみると、とにかく《ハンウィアーの槍兵/Hanweir Lancer(AVR)》と素で大きい緑の相性は良好であろうし、《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler(AVR)》で擬似回避及び、ほぼ鉄壁の地上防衛線を構築する事が出来る。
一応とは言え《火柱/Pillar of Flame(AVR)》で相手のシステムに(本当に一応だろうけど)触れるようになるのは良いことである。
攻撃的な3マナ域を補充できる点には注目したい。
緑黒はほぼ緑単にタッチ除去で運用するのが良いだろう。
地上は既にサイズで圧倒しているはずなので今更《アンデッドの処刑人/Undead Executioner(AVR)》が必要になる事もないだろうし、そもそもサイズが大きいはずなのに《流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseur(AVR)》を育てると言うのも妙な話だ。
《骨の粉砕/Bone Splinters(AVR)》用に《グールの解体人/Butcher Ghoul(AVR)》は重宝するだろうが、他には《照明灯の霊/Searchlight Geist(AVR)》くらいにしかお呼びがかからないのではないか。
結論から言うと、緑はベースがしっかりしているので、どの色とも組み合わせる事が出来る。
結魂生物次第で、別に緑白だって悪い選択ではないだろう。
単に高レアリティが要求されると言うだけで。
それでは恒例の「単体で見ると採用を躊躇われるカードたち」を見ていこう。
それぞれスペックに難のある
《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》
《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》
《接地/Grounded(AVR)》
それから6マナは流石に重くて入れる機会が限られるかも知れない。
《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》
だろうか。
他の色と比較すると非常に少ない。
上記の3枚もそれぞれ《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》は《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》及び序盤のブロッカー、もしくはフィニッシャーとしての役割があり、《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》にはコンバットトリック兼対空の役割があるので、真のクソカードは《接地/Grounded(AVR)》のみと言う事になりそうだ。
これは実に赤の1/10程度の比率であり、素晴らしい事である。
これで5色全てが終了したわけであるが、ついでにアーティファクトも見ておこうか。
これは全部で5種類しかない。
1マナ
《グリセルブランドの巻物/Scroll of Griselbrand(AVR)》
《アヴァシンの巻物/Scroll of Avacyn(AVR)》
2マナ
《刃の篭手/Bladed Bracers(AVR)》
《先兵の盾/Vanguard’s Shield(AVR)》
3マナ
nothing
4マナ
nothing
5マナ
《ナースタードの潰し屋/Narstad Scrapper(AVR)》
である。
このうちの《アヴァシンの巻物/Scroll of Avacyn(AVR)》はドローがついているためどのデッキにもサイクリングとして採用される可能性を残しており、同じ巻物でも《グリセルブランドの巻物/Scroll of Griselbrand(AVR)》は非常にデッキが限定されるであろう。
特に黒絡みのビート、もしくはバーンがピック出来れば採用される可能性がありはするが、今回の黒はビート色かと言うと決してそんな事はないので、お目見えする機会はほとんどないだろう。
《刃の篭手/Bladed Bracers(AVR)》は全体のサイズが小さいために1サイズ上がる事に意味が大きいAVRでは重宝するものと思われる。
そう言う意味では《先兵の盾/Vanguard’s Shield(AVR)》も強いはずなのだが、やはりタフネスしか上がらないのはちょっと・・・。
《ナースタードの潰し屋/Narstad Scrapper(AVR)》には先だってお祈りメールを送付しておいた。
よほどの事がなければ採用されないであろうが《腐冠のグール/Rotcrown Ghoul(AVR)》ですら状況によっては採用され得るのであり、就職活動を諦めずに頑張って欲しいものである。
と言うわけで「アヴァシンの帰還:コモンを目で見る。」企画は終了である。
総括するとやはり手元にカードを集めて一瞥するだけでその色のマナカーブ、生物及びスペルのスペック、そこから卓の許容人数が想定出来て、手に持って並べて見ると言う単純な作業なのだけれど、それを行う意味は大きいと感じた。
問題はその意義の大きさを小さくて見難い画像と冗長な文章で伝える事が難しいと言う事である。
このエントリを読んで分かりにくいなぁと思われた方は(最大勢力であろうと予測されるが)是非一度コモンの束を掘り起こして並べてみて欲しい。
きっとその中には有益な「気づき」が含まれている事だろう。
それでは、良いMTGライフを。
色々と聞きたい事があり、それらについては全て丁寧に回答を頂いたのだが、残念ながらその会話内容をblogにアップすると言う行為については、俺と会話をして頂いた方に許可権限がなく、それを確認するにも再び時間がかかると言う事で、詳細をここに記す事の許可を得る事は出来なかった。
ここでは会話の内容について言及する事を避け、個人的には満足のいくものだったと述べるに留める。
本当は会話の内容を全て文字に起こしたかったのだが、それが出来ないのだけが残念だ。
さて。それでは、アヴァシンの帰還のコモンを視覚的に捕えよう企画第5弾を始めていこうか。今回は緑だ。
まずは生物から見ていこう。
1マナ
《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》
2マナ
《森林地の先達/Timberland Guide(AVR)》
《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler(AVR)》
《さまよう狼/Wandering Wolf(AVR)》
3マナ
《信頼厚き腕力魔道士/Trusted Forcemage(AVR)》
《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》
4マナ
《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》
《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》
5マナ
《猛森の霊/Wildwood Geist(AVR)》
《霊の罠師/Geist Trappers(AVR)》
6マナ
《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》
1マナを除くどのマナ域を見ても全体的に強力なラインナップである。
個人的には3マナ域が2枚と言うのは薄いのではないかと思って過去の記事を参照してみた。
その結果、白と青は緑と同じく2枚。赤と黒は3枚であったので、違和感を覚えるほど薄いと言うわけではない。
だが、これはプール全体を見て3マナ域が薄いのだと言う事が出来るし、特にシールドにおいては3マナ域が埋め難いと言う現象が発生するであろう事を予見させる。
さらにドラフトにおいては3マナ域をきちんと埋められるようにピックするべきだと主張する根拠にもなるだろう。
おっと話が脱線してしまったな。
改めて緑の生物を見ていくと2マナ域から
《森林地の先達/Timberland Guide(AVR)》
《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler(AVR)》
《さまよう狼/Wandering Wolf(AVR)》
と充実していて、さらには3マナ域に《信頼厚き腕力魔道士/Trusted Forcemage(AVR)》《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》4マナ域に《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》と続く、まさに祭り、カーニバルである。
上記に上げたカードがほぼ全て無条件である一定以上のクオリティを持っているのだから緑のカードの層が厚いと言われるのも納得である。
5マナ域はデッキに入る数に限りがあると言っても《猛森の霊/Wildwood Geist(AVR)》は心強い突破要素だし《霊の罠師/Geist Trappers(AVR)》は対空防御の要である。
セット全体で見たときに生物のサイズがほとんど2/2かそれに準ずるものなので、3/3と言うサイズが既に大きく、パワーが4あればほとんどのコモンを突破出来る事を考えると《スレイベンの純血種/Thraben Purebloods(ISD)》がこの環境にいたらもっと評価されていただろうなと思う(それでも《幽体の門護衛/Spectral Gateguards(AVR)》が優先されるだろうが)
そんな環境であるから《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》のサイズは既に十分なものだし《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》に至ってはそれ以上である。
《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》に関しては結魂持ちが必要だが、基本地形枚数的思考をすると《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》が1枚なら6枚の結魂生物でスムーズに活躍し、2枚目の《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》を確実に活躍させたいとなれば8枚以上の結魂持ちが必要になる。
《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》と《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》も含めると実に緑だけで5種類の結魂持ちがいるので《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》は緑を中心に使っているのであれば(そして緑はそのプールからメインカラーむきであるが)ほとんどの場合活躍してくれるであろう。
結魂生物ながら、素のスペックを考えると《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》は不満があるが、上述のように生物のサイズが小さいので《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》は重いながらも十分な脅威になると思われる。
《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》は結魂の効果がトランプルなので軽視されがちだろうが、緑の生物は《イラクサ豚/Nettle Swine(AVR)》を筆頭に大きいので効果的に使う事が出来るだろう。
緑の生物群が非常に優秀なのは分かった。
それではそれをサポートするべきスペルはどうなのだろうか。
1マナ
《連携攻撃/Joint Assault(AVR)》
《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》
《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》
2マナ
《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》
《恐るべき存在/Terrifying Presence(AVR)》
《接地/Grounded(AVR)》
3マナ
《巣穴の探査/Lair Delve(AVR)》
《自然な最期/Natural End(AVR)》
今回の《巨大化/Giant Growth(M10)》枠である《連携攻撃/Joint Assault(AVR)》は《共生/Symbiosis(USG)》になる可能性も秘めた強力なスペルである。
それ以外のコンバットトリック《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》はややボンヤリだが《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》は適切なタイミングでプレイすればダメージレースが非常に楽になるだろう。
実際の試合においても《防護の言葉/Sheltering Word(AVR)》で生物を守られた上にライフゲインされたお陰で、その試合には負けている。
《恐るべき存在/Terrifying Presence(AVR)》はほぼ除去と呼んで良い《濃霧/Fog(M10)》で、こちらも元々生物のサイズが大きい緑がプレイする事によって非常に有用性を高めている。
一方で《接地/Grounded(AVR)》は何も書いていない緑色のカードと読んで差し支えない代物だが、他の優秀なカードを見ると(特に赤いプールを見た後では)許そうと言う気にもなると言うものである。
《巣穴の探査/Lair Delve(AVR)》は書いてある通りの効果で、積極的にデッキに入れたいとまでは思わないが、他の色よりも若干重めで、生物は強い緑と言う色の特性を考えるとデッキに採用してもブルーになるとまでは思わない。
《自然な最期/Natural End(AVR)》はインスタントとライフゲインの組み合わせが非常に良いもので、どこかの《破砕/Demolish(AVR)》よりよほど優れたサイドボードカードだろう。
《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》はまだ使った事がないが、《予言のプリズム/Prophetic Prism(ROE)》が非常に好きだった俺としてはデッキに入って不満はない。
生物が充実している緑はセカンドカラーと言うよりメインカラー向きなのも追い風になっている。必要な《森/Forest(AVR)》がプレイしやすいからだ。
と言う事で緑のスペルは強力!と言えるものは《連携攻撃/Joint Assault(AVR)》と《恐るべき存在/Terrifying Presence(AVR)》程度だが、同時にテキストがないカードも《接地/Grounded(AVR)》しか存在せず、こちらも使用可能なカードの枚数が多いと言えるだろう。
色毎の組み合わせを考えると、緑白は相互の弱点である除去の欠如を補っておらず、まぁレアがそれぞれ取れたならと言う程度で、緑青は《翼作り/Wingcrafter(AVR)》と緑の生物の連携や《悪寒/Crippling Chill(AVR)》《霧鴉/Mist Raven(AVR)》でのテンポ戦略が強力そうである。
《信頼厚き腕力魔道士/Trusted Forcemage(AVR)》で回避持ちのサイズがアップすると言うのも利点であろう。
これで《グリフの先兵/Gryff Vanguard(AVR)》が《天使の壁/Angelic Wall(AVR)》を気にしなくても済むが5マナ域を《グリフの先兵/Gryff Vanguard(AVR)》にする必要があるかは疑問ではあるが。
緑赤について考えてみると、とにかく《ハンウィアーの槍兵/Hanweir Lancer(AVR)》と素で大きい緑の相性は良好であろうし、《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler(AVR)》で擬似回避及び、ほぼ鉄壁の地上防衛線を構築する事が出来る。
一応とは言え《火柱/Pillar of Flame(AVR)》で相手のシステムに(本当に一応だろうけど)触れるようになるのは良いことである。
攻撃的な3マナ域を補充できる点には注目したい。
緑黒はほぼ緑単にタッチ除去で運用するのが良いだろう。
地上は既にサイズで圧倒しているはずなので今更《アンデッドの処刑人/Undead Executioner(AVR)》が必要になる事もないだろうし、そもそもサイズが大きいはずなのに《流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseur(AVR)》を育てると言うのも妙な話だ。
《骨の粉砕/Bone Splinters(AVR)》用に《グールの解体人/Butcher Ghoul(AVR)》は重宝するだろうが、他には《照明灯の霊/Searchlight Geist(AVR)》くらいにしかお呼びがかからないのではないか。
結論から言うと、緑はベースがしっかりしているので、どの色とも組み合わせる事が出来る。
結魂生物次第で、別に緑白だって悪い選択ではないだろう。
単に高レアリティが要求されると言うだけで。
それでは恒例の「単体で見ると採用を躊躇われるカードたち」を見ていこう。
それぞれスペックに難のある
《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》
《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》
《接地/Grounded(AVR)》
それから6マナは流石に重くて入れる機会が限られるかも知れない。
《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》
だろうか。
他の色と比較すると非常に少ない。
上記の3枚もそれぞれ《戦墓の随員/Diregraf Escort(AVR)》《道壊しワーム/Pathbreaker Wurm(AVR)》は《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot(AVR)》及び序盤のブロッカー、もしくはフィニッシャーとしての役割があり、《天空捕え/Snare the Skies(AVR)》にはコンバットトリック兼対空の役割があるので、真のクソカードは《接地/Grounded(AVR)》のみと言う事になりそうだ。
これは実に赤の1/10程度の比率であり、素晴らしい事である。
これで5色全てが終了したわけであるが、ついでにアーティファクトも見ておこうか。
これは全部で5種類しかない。
1マナ
《グリセルブランドの巻物/Scroll of Griselbrand(AVR)》
《アヴァシンの巻物/Scroll of Avacyn(AVR)》
2マナ
《刃の篭手/Bladed Bracers(AVR)》
《先兵の盾/Vanguard’s Shield(AVR)》
3マナ
nothing
4マナ
nothing
5マナ
《ナースタードの潰し屋/Narstad Scrapper(AVR)》
である。
このうちの《アヴァシンの巻物/Scroll of Avacyn(AVR)》はドローがついているためどのデッキにもサイクリングとして採用される可能性を残しており、同じ巻物でも《グリセルブランドの巻物/Scroll of Griselbrand(AVR)》は非常にデッキが限定されるであろう。
特に黒絡みのビート、もしくはバーンがピック出来れば採用される可能性がありはするが、今回の黒はビート色かと言うと決してそんな事はないので、お目見えする機会はほとんどないだろう。
《刃の篭手/Bladed Bracers(AVR)》は全体のサイズが小さいために1サイズ上がる事に意味が大きいAVRでは重宝するものと思われる。
そう言う意味では《先兵の盾/Vanguard’s Shield(AVR)》も強いはずなのだが、やはりタフネスしか上がらないのはちょっと・・・。
《ナースタードの潰し屋/Narstad Scrapper(AVR)》には先だってお祈りメールを送付しておいた。
よほどの事がなければ採用されないであろうが《腐冠のグール/Rotcrown Ghoul(AVR)》ですら状況によっては採用され得るのであり、就職活動を諦めずに頑張って欲しいものである。
と言うわけで「アヴァシンの帰還:コモンを目で見る。」企画は終了である。
総括するとやはり手元にカードを集めて一瞥するだけでその色のマナカーブ、生物及びスペルのスペック、そこから卓の許容人数が想定出来て、手に持って並べて見ると言う単純な作業なのだけれど、それを行う意味は大きいと感じた。
問題はその意義の大きさを小さくて見難い画像と冗長な文章で伝える事が難しいと言う事である。
このエントリを読んで分かりにくいなぁと思われた方は(最大勢力であろうと予測されるが)是非一度コモンの束を掘り起こして並べてみて欲しい。
きっとその中には有益な「気づき」が含まれている事だろう。
それでは、良いMTGライフを。
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