と言う事で、今回はUW《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》に強そうなデッキを探してみた。
先だって、MOで、UBRtGと言うデッキを見かけた。
溢れるような全体除去と《清純のタリスマン/Pristine Talisman(NPH)》フィニッシャーとしての選択が《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept(M12)》と《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》と言うのも特徴的だし、メインから搭載された《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》は、なお印象的だ。
俺が対戦した時のレシピには到達できなかったものの、原型になったのではないかと言うデッキを見つける事は出来た。
以下がそのデッキである。
Pro Tour Dark Ascension

UBRtGコントロール

4 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
1 《銅線の地溝/Copperline Gorge》
4 《闇滑りの岸/Darkslick Shores》
1 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
1 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
3 《島/Island》
3 《山/Mountain》
3 《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》
4 《硫黄の滝/Sulfur Falls》
2 《沼/Swamp》

1 《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》
3 《墓所のタイタン/Grave Titan》
1 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》

1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》
4 《捨て身の狂乱/Desperate Ravings》
2 《破滅の刃/Doom Blade》
2 《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》
1 《喉首狙い/Go for the Throat》
3 《マナ漏出/Mana Leak》
2 《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》
2 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
2 《金屑の嵐/Slagstorm》
2 《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
2 《清純のタリスマン/Pristine Talisman》
2 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
2 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
1 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》

Sideboard:

1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》
1 《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
3 《雲散霧消/Dissipate》
1 《解放された者、カーン/Karn Liberated》
1 《マナ漏出/Mana Leak》
2 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
1 《先駆のゴーレム/Precursor Golem》
1 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1 《天啓の光/Ray of Revelation》
1 《血統の切断/Sever the Bloodline》
1 《金屑の嵐/Slagstorm》

俺が対戦した時は、一切の生物がプレイされなかったので(因みに2構とDEで2回当たった)恐らくメインに生物は入っていないはずだ。
PWの選択も《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》をメインに移し《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept(M12)》を搭載している。
これは追加のドローソースと勝ち手段を提供している良い選択だと思う。
全体除去の嵐を潜り抜けても《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》が待ち受けているなら、クリーチャー主体のデッキにとって、それは悪夢以外の何者でもないだろう。
そして、何よりこの環境ではそんな生物主体のデッキには悪夢を見せるべきなのである。

デッキを構成しているのは、そのほとんどがドロースペルと除去で、このデッキの場合は生物がフィニッシャーを務めているが、恐らく調整の過程で抜け落ちていき、相手のメインの除去や《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》を《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》を無駄牌にしているはずだ。
さらに現在では高ロイヤリティのPWが選択されており、《清純のタリスマン/Pristine Talisman(NPH)》も含めて、非常に難攻不落な作りになっている。
メタの中心をUW《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》やGWR《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》が占めている現在において、このマシンガンのように戦術核の如き全体除去をプレイし続けるデッキを使用する価値は高い。

もっとも、このように生物デッキには無類の強さを誇るデッキにも弱点は存在する。
端的に《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》の存在である。
ただでさえ不安定なマナ基盤の上に《幽霊街/Ghost Quarter(DIS)》を突っ込む事は・・・ドロースペルの多さも勘案すれば出来ない事はないだろうが、それでも限界がある。
相手は《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》を置くタイミングを選ぶ事ができ、置かれた時は確実に1回は起動されてしまうだろう。
ただでさえ掘り進んでいく系のデッキなので、あっと言う間に死んでしまう事になる。
サイド後にも有用と言えるような手段は詰んでいない。
まぁUBコントロールもなりを潜めている状態なので、仮想的として考えなくても良いのかも知れない。

ともあれ、このデッキか、同一コンセプトのデッキを近日中に完成させ、この世から《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》を殲滅するつもりだ。

こう言う生物殲滅型のコントロールを知っているよ!
と言う方がいらっしゃったら是非ともご一報願いたい。

コメント

dds666
2012年4月11日20:55

クリーチャーデッキ相手には全体除去、というのは昔からの決まりですよね。
仲間内では、最近は未練と審判とノーン(あととぐろ)デッキに入れとけば大体勝てるよねーって話しています。
リアルのトーナメントでもただひたすらノーン様出すことに特化したようなデッキが結果出したりしてますし、メタゲームというのは面白いものです。

bun
2012年4月11日21:04

お疲れ様です。
俺が使っていたGWビートですら、最終的には《ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed(ISD)》から《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite(NPH)》様をサーチしてきてプレイしたら勝ちじゃね?→4色リアニメで良いじゃんってなりましたw

ただ、ひとつ悲しい事に《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite(NPH)》様が生物であらせられるので、生物環境には付き物の単体除去で対処され勝ちであると言う事くらいでしょうか。

ちょっと前にUBコントロールで《ソリン・マルコフ/Sorin Markov(M12)》が使われたと言うのも同じ理由からでしょうね。
除去装置でありながら、生物でないので対処法が限られる敵な。
今回のデッキは(まだ構想段階ですらありませんが)多量の除去とドローで相手のデッキコンセプトを破壊して勝つ、と言う方向で考えて行きたいと思います。

ただ、エントリに書いたように《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》がプレイされた瞬間に投了でしょうね。
頼りのエルドラージも、もはや過去のものですし。

UBBB
2012年4月11日22:17

始めまして。
まさにそれ使ってますがタリスマンおければ有利とれますよ、
ただスラスト返しに変異原生の成長で死にそうになります。

ちなみにデリバーとやって4割くらい、以下にグダらせるかな感じでしたね、
サイドプランも難しいですが、クリーチャーデッキにはただ強いです。

ネファリアだけは勘弁ですが、あと捨て身の狂乱抜かれると途端に動きが鈍くなります。


bun
2012年4月12日5:54

初めまして。おはようございます。

>ちなみにデリバーとやって4割くらい、以下にグダらせるかな感じでしたね
これだけ除去が入っていても4割くらいですか・・・。
まだ何か必要みたいですね。
個人的には生物レスってのに魅力を感じるのでドローの選択とそこら辺を変更してやってみたいです。

ウメ
2012年4月12日8:17

自分もDelver は対処が難しく困ってます。
今のスタンダード環境は生物中心なので除去コンが強そうな気がするんですが、そこまで結果を残せていないのは何でなんでしょかね?

bun
2012年4月12日17:44

>そこまで結果を残せていないのは何でなんでしょかね?

まだ使っていないので良く分かりませんが

1.生物のスペックが高すぎる
2.PWへの対処が困難である
3.装備品への対処が困難である
4.クリーチャーデッキなのにコンボデッキみたいな動きをする

妄想するとこんな感じかと思います。
対戦相手の全部が全部《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》とかじゃないので、除去を多く積んでいる分だけ他のコントロールに対処できないのかも知れません。
これは2の部分が該当します。

1について述べると《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》とか《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》のスペックが尋常ではないのに加えて、他のデッキにおいても《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》など、除去耐性のある生物が蔓延しており、そもそも強く作ったはずの生物デッキに勝てていない可能性もあります。

3については《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》ですね。
着地してしまえば《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》が無力化されますし、打点も非常に高くなります。
《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike(ISD)》も異常に打点があがるのでターンエンドに《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》から装備の動きでうっかり死んだ、と言う事はありそうです。

4についてはケッシグや《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》等。
《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》に至っては《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》のサーチから1対3交換以上される可能性もあり厳しそうですね。

以上を踏まえると《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》がこちらにとっては非常に有利に作用するので、なんとかキャスト出来る場にもって行きたいですが、キャストしたからといって別に勝ったわけでは無いと言うのが厳しいところですね。
根本的なコンセプトに問題があるのかも知れません。

上手くまとめられず長くなって申し訳ないです。
bun

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