今日は休日。そして木・金と出勤すればまた土曜日休みと言うなにやら嬉しさ漂う日程である。
とは言え、平日が休みであっても特に出来る事もなく(ニート期はMr.オールサンデーであった訳だが)午前中に銀行に行って、部屋の掃除をすると本当にやる事がなくなってしまった。
そんなおりにTwitterでしょっとこさんからPauperを勧められ、もともと興味があった事もあってデッキを作成し、DEに参加する事にした。
興味があったと言っても環境は分からず、同じくしょっとこさんから参考になるページを教えてもらい、大体のデッキタイプを把握。
加えてDeck of the weekで好みのデッキを漁りまずは完コピするところからスタートする事にした。
既に実績のあるデッキと言うのは大したもので、その構成から様々な事を教えてくれる。

以下が今回使用したデッキである。
Pauper URpost
10《島/Island(4ED)》
5《山/Mountain(ISD)》
4《雲上の座/Cloudpost(MRD)》
4《空僻地/Glimmervoid(MRD)》《微光地/Glimmerpost(SOM)》
1《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks(GPT)》

3《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
1《記憶の壁/Mnemonic Wall(ROE)》
1《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》

4《定業/Preordain(M11)》
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
3《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
3《予言のプリズム/Prophetic Prism(ROE)》
2《対抗呪文/Counterspell(5ED)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M12)》
1《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
4《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
1《転覆/Capsize(TMP)》
1《よろめきショック/Staggershock(ROE)》
2《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》
1《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》
2《卑下/Condescend(5DN)》
1《とどろく雷鳴/Rolling Thunder(TMP)》

Side

2《水流破/Hydroblast(5ED)》
3《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》
1《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
1《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》
1《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder(ZEN)》
4《石の雨/Stone Rain(ICE)》
1《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》


デッキ解説できるほど使い込んだ訳ではないが、基本的に軽量の妨害手段で1対1を繰り返し、そこで得たテンポ(ビート)をドローに変換して物量で勝つ事を目指している。
所謂カウンターバーンに分類されるデッキであろうか。

広義(?)のテンポアドバンテージの概念を用いると、相手の生物を除去するのも、ダメージを受けつつドローを進める事も同じくテンポアドバンテージを獲得する事になってしまうので非常に説明がし辛い。大雑把に言うと「テンポアドバンテージをテンポアドバンテージに変換して勝つ」デッキとの説明も出来てしまう。
旧スタンダードで《サイカトグ/Psychatog(ODY)》が猛威を奮っていた時に、あるプレイヤーが「《サイカトグ/Psychatog(ODY)》デッキの《嘘か真か/Fact or Fiction(INV)》がどれだけテンポアドバンテージを稼ぎ出しているか」を説明しようとした時に大半の人間が「《サイカトグ/Psychatog(ODY)》が大きくなる(良いビートになる)ためにテンポアドバンテージにつながるんでしょ?」と言う反応を示していたと言うのはわりと知られる話である。

と。まぁ言葉遊びはこの辺で。
取りあえず軽い妨害とドロースペルで勝つのがこのデッキである。

実際にプレイしてみたところ、ドロー、除去、カウンターのバランスはレシピを見て予想したより遥かに良かった。
特にどのデッキも採用可能な特殊地形対策が皆無であるため《雲上の座/Cloudpost(MRD)》はかなりの信頼がおける。
デッキの強さは別にして、メインで《雲上の座/Cloudpost(MRD)》を処理できるのは緑系ポストの《刈り取りと種まき/Reap and Sow(DST)》くらいではなかろうか。
環境的に多様なデッキが存在するが、赤系統のビートが《石の雨/Stone Rain(ICE)》を採用しようにも3マナが重過ぎるため使う事が出来ず、他のデッキも似たような事情である。
それでも一時期URpostが最大勢力で合った時には《地の裂け目/Earth Rift(ODY)》がメインから採用された事もあるにはあるようだ。
現状においてはURpostも(私見なので間違っている可能性がかなりあるが)フリースペルを用いたストーム系のデッキや緑単感染の出現で一強とは言えない存在である。
また2t目から生きるか死ぬかの選択を迫られる緑単感染や、ほとんどが1マナで構成されている赤単ゴブリン相手に3マナの《石の雨/Stone Rain(ICE)》をしている余裕はどこにもないと思われる。

さて。メインボードには《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》からのシルバーバレットが若干採用されているが、中でも《残響する真実/Echoing Truth(DST)》は重要なカードであり、このカードにアクセスできなければ、マナブーストを多用して《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》をプレイするタイプのストームデッキに対して、メインからの相性が絶望的になってしまう。
この1枚があるからこそ、相手のコンボを抑止し、メインでの勝率をある程度確保する事が可能になっている。正にシルバーバレットらしいシルバーバレットである。
サイドボードにも用意されている《地盤の揺らぎ/Tectonic Instability(INV)》も同様の効果を発揮するが、どちらが良いのかは甲乙付け難い。
緑単感染の存在を考えると《残響する真実/Echoing Truth(DST)》の方が有用であるような気はする。

私見だが、一般の生物を使ったビートデッキに対しては有利。
黒単コントロールに対しても有利。
バーンデッキに対しては《空僻地/Glimmervoid(MRD)》とカウンターがどれほど引けるかになるか。恐らくは不利。
フリースペルを多様するエスパーストームには非常に不利。ストーム・バウンス・ループへの対抗策がほぼ皆無であるのが問題だ。
緑単感染に対しては相手の生物をきちんとカウンター出来るかどうかに尽きる。
後手の場合だと何一つ出来ずに死ぬ事も有り得るため相性が良いとは言えないだろう。
親和相手には(今回のデッキでは用意していないが)サイドに《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman(ALL)》があれば劇的に相性が好転するだろう。
メインに《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》が採用されているほとんどの理由は対親和にある。
《マイアの処罰者/Myr Enforcer(MRD)》《甲殻の鍛冶工/Carapace Forger(SOM)》《エイトグ/Atog(MRD)》などは、ほとんど3点の火力では対処されてくれない。

まぁこのURpostはPauperにおいてもトップクラスのマナ基盤とドロースペル、カウンター、除去を有しているため、非常に堅実な作りになっていると言える。

次にサイドボードの構成であるが、今回出資にややブレーキをかけたため高価(4tix each)な《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman(ALL)》は用意していない。本来なら対親和に用意するべきであろう。
それから《地の裂け目/Earth Rift(ODY)》も用意できなかったが、これは高価であると言う理由ではなく、単純にものが見つからなかったと言うのが理由だ。
代用として《石の雨/Stone Rain(ICE)》を採用したが、URpost相手や、INVランドを用いた《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》デッキ相手にはきちんと機能したのでこの選択も悪くは無かったのではないかと思われる。
特に《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》デッキに対して1t早く破壊できる意味は非常に大きい。まぁ2枚破壊できる意味もかなり大きいんだけど。
それからメインの《マナ漏出/Mana Leak(M12)》は本来は《禁制/Prohibit(INV)》であるらしいのだが、これまた4tix eachと言うふざけた値段だったため採用を見送った。実践の場では《マナ漏出/Mana Leak(M12)》で《禁制/Prohibit(INV)》では決して出来ない《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》をカウンターするなど活躍したので《マナ漏出/Mana Leak(M12)》でも良いような気はする。
拙いデッキ解説はこの程度で。

次に戦績である。

1戦目は緑単感染に2-1で勝ち。
Game1は何とか先手を取って生物をシャットアウトして《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》で殴って勝ち。

Game2は生物が漏れてしまい3キルされて負け。

Game3は今度も先手故に生物をシャットアウトできて勝ち。

2戦目は黒単コントロールに2-1で勝ち。

Game1は相手のハンデス生物をカウンターで弾いて《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi(BOK)》に仕事をさせずに勝ち。

Game2は《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi(BOK)》に好き放題去れて負け。

Game3は《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》からドローがチェーンして《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher(ROE)》で勝ち。

黒単コントロールとは相性が良い。
負けパターンは《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi(BOK)》に押し込まれるくらいだろう。

3戦目は緑単感染に0-2で負け。

Game1は後手だったので2キルされて負け。
Game2は《嚢胞抱え/Cystbearer(SOM)》をうっかりスルーしてしまい負け。
本当にうっかりしていた。

4戦目は白単に2-0で勝ち。
Game1は除去しつつドローを進めて《とどろく雷鳴/Rolling Thunder(TMP)》で勝ち。
相手の《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》がほとんど無駄牌になるのは大きい。
Game2は相手ダブルマリガンから大した抵抗もされずに勝ち。

その後Pauper2Playerに。

1回目は同型に2-0で勝ち。
Game1はこちらが相手より《雲上の座/Cloudpost(MRD)》とドローを多く引いて勝ち。
Game2は《石の雨/Stone Rain(ICE)》が間に合って勝ち。

2回目は同型に2-0で勝ち。
1回目と同じようなパターンで勝ち。正直運以外の何者でもない。

3回目はINV土地からの《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》に1-2で負け。
Game1はこちらダブルマリガンからコンボが妨害できず《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》で負け。

Game2は《石の雨/Stone Rain(ICE)》で土地を割って《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》でビートしてマナ加速をカウンターし尽くして勝ち。

Game3は可能な限り妨害するが《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》3枚持たれてて負け。

4回目はINV土地からの《巣穴からの総出/Empty the Warrens(TSP)》に2-0で勝ち。
Game1Game2共に相手が勝手に仕掛けてきて勝手に失敗して死んだ。
いや。ちょっとは邪魔したんだけどさ。

と言う訳でビギナーズ・ラック故にか、カードを集めてデッキを組んだと言う労力に見合う結果になった。
環境も新鮮で、色々な対戦相手と戦えたので満足である。
しかしながら、やはり一人でMTGをしているのだと言う現実は消えてはくれない。
気に入った音楽。気に入った嗜好品やリラックスした時間を過ごせるような環境を用意してより楽しめる工夫をやはりするべきであるとは思われる。

僕は音楽を聴きつつ好きなお菓子を用意してにこにこでゲーム実況を聞きつつ借りてきた小説を片手にPauper2Playerに挑もうとしたがいささか重装備過ぎたようだ。
まぁ音楽と嗜好品程度が適量であろう。

明日からはISDの祭りが始まる事になるが、Pauperはその特性ゆえにメタゲームが安定しているのが強みである。
また祭りがひと段落付いた後に再開しても、今日と同じように楽しませてくれるだろう。
もし環境が変わっていたのだとしても、それもまた楽しめるはずである。
Pauperを勧め、情報を教えて頂いたしょっとこさんには改めて感謝を。
危うく1日中にこにこ動画しているところでした。恐ろしい。

コメント

re-giant
2011年10月19日21:58

《対抗呪文/Counterspell》を撃ちたいという理由だけでPauperにひかれるものがあります。

>僕は音楽を聴きつつ好きなお菓子を用意してにこにこでゲーム実況を聞きつつ借りてきた
>小説を片手にPauper2Playerに挑もうとしたがいささか重装備過ぎたようだ。

天国ですね。天国の重装備だ。

たかぴろ
2011年10月19日22:02

いきなりコメント失礼します。
ちょうどまったく同じタイミングで私もPauperに、しかもまったく同じUR Postに手を出したため、あまりにもすごい偶然の一致に、驚きの一言です。
UR Postは、古き良きパーミッション型のコントロールという感じで、なかなか楽しませてくれますね。
昔のカードなど見つかりにくいもの探すときは、私はMTGO Libraryという下記のサイトをよく利用します。よければ一度試してみてください。
//www.mtgolibrary.com/index.php

bun
2011年10月19日22:38

>re-giantさん
コモンだけとは言えほとんどのカードが使えますし、思ったよりもかなり多様な環境でした。
《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》からサーチしてくる《対抗呪文/Counterspell(TMP)》の安心感には胸が温まるものがありますw

>重装備
思わず再度引きこもっちゃうくらいの装備でしたw
そのままPauper終了後に読書タイムに突入です。

>たかぴろさん
おおー。すごい偶然ですね。
MOでの新セット発売発売の狭間と言うのもタイミングの合致に一役買ったのかも知れません。
僕は昔からカウンターが入ったコントロールが好きで、今回のURpostもかなり馴染みます。
何とか緑単感染戦がもう少し楽になると良いのですが。
情報感謝です。参考にさせていただきますね。

Rag Man
Rag Man
2011年10月19日22:48

自分もたまにPauperで遊んでて、このデッキも回しますが一つ自分に言えることがあるとすれば神座が足りてません。
なんか名前が似ている別の土地になってますよ。

bun
2011年10月19日23:03

おお!本当だ!《空僻地/Glimmervoid(MRD)》じゃなくて《微光地/Glimmerpost(SOM)》でしたね。Glimmer違いでした。
ご指摘感謝ですー^^

たかぴろ
2011年10月19日23:54

緑単感染対策ということだと、《傷跡/Scar》なんかはいいサイドになると思います。ほぼ緑単専用というかんじですが・・・

あと、勝手ながらリンクさせていただきました。またよろしくお願いします~

kaenbin
2011年10月20日0:20

《稲妻の精霊/Lightning Elemental(M12)》 ?

bun
2011年10月20日7:00

>たかぴろさん
サイドに《傷跡/Scar(SHM)》が搭載されているデッキを見たときは???だったんですが、緑単感染に対してこっちのメインでプレイすればほぼ除去できるからって事だったんですね。
リンクありがとうございます。こちらからもリンクさせて頂きました。

>kaenbinさん
これは《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge(GPT)》さながらのフィニッシャーとしての選択・・・な訳はなく《稲妻/Lightning Bolt(M11)》でございましたw
どうも誤字が多くていかんですね。ご指摘感謝です^^

しょっとこ
2011年10月20日9:24

おつかれさまでしたー、、というか既に元とってますねw
Pauperに手を出し始めると、スタンの高額なシングルを買いづらくなる不思議、、、

感染はそこまでメタらなくても大丈夫だと思います。元々除去も多いですし、2ターンキルされたら諦めればOKです。特に一時期と比べると数も減ってきてますし。感染にドブンくらうとやるせなくなるので、ガンメタしたくなる気持ちは凄くわかりますw

bun
2011年10月20日18:27

お陰様で昨日は楽しく過ごさせて頂きました。
構築するためにカードを集めるところから宝探し感があって面白かったです。
今回はたまたまペイ出来ましたが、続けていくとどうなるかw

>緑単感染
ボードコントロールが生物デッキに勝てないのが悔しい・・・などと思いましたが、緑単感染はコンボなので死ぬ時は死ぬと思うしかないですよね。
瞬殺された時の憤りの分だけ完殺した時の充実感はかなりのものなので、楽に勝ちたいなぁ等と思ってしまいます。
それが原因で他に勝率を下げたら無意味なんですがw
bun

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