晴天の霹靂とはこの事。

今回の変更についてDN内の反応を見ていると概ね好意的に捉えられている。
今までのDCIレーティングシステムが本当に相応の実力を反映したものだったかについては多くの人が疑問を感じていたようである。
かく言う僕も疑問を感じていた一人で、そう言う意味で今回の変更は喜ばしい。
まぁ今回のPWPシステムが相応の実力を反映するものかどうかについては、やはり疑問だが、DCIレーティングシステムが抑圧的で結果としてトーナメントからプレイヤーを遠ざけていたのは間違いない。
これからのランキングは、勝敗も反映されるがどれだけMTGに関わったかと言うのが評価される事になる。

「定期的に大会に参加するプレイヤー=強いプレイヤー」

って事にはならんだろうが、少なくとも

「定期的に大会に参加するプレイヤー=MTGが好きなプレイヤー」

ではあると思う。
もちろん土日が仕事で平日大会をやっている地域に住んでいないよって言うプレイヤーの愛が評価されないってのはあると思うが・・・。
草の根大会には出られないけど、GPとかPTQには何とか時間を作って参加してるって言うケースの人は不遇だよね。
後は言われているように地域間の格差とかは確実にあると思うし、そこら辺は地元の有志が集まって何とかするって言うよりは、地元のお店と連携して何とかしてくれって事なんだろうと思われる。
とは言え、東京とかと他の地域を比較すると絶望的な格差にはなると思うけど。

それから「これからはレーティングを気にしなくって良い」と言う意見を聞くし、最初は僕もそう思って、積極的に大会に参加出来るし良い変更だよなーと思ったのだけれど負けたら下がると言うシステムの中で担保されていた試合に対する真摯さとか、大会に参加するモチベーションは無くなるのじゃないかと思ってしまう。
どこかでリチャードガーフィールドが書いた記事の和訳を読んだのだけれどMTGに限らず、あらゆるゲームはランキング制を導入する事で参加するプレイヤーのモチベーションを高め、そのゲームの価値を保ってくれる効果があるのだと言う。
今回の変更で、抑圧的なランキングではなくなったのだけれど、今までそのシステムが保ってきたものまで無くなってしまうんじゃないかと思わないでもない。
まぁ今回の変更で、積極的に大会に参加する事が奨励されているし、杞憂だろうが。

でも、上記の地域格差と合わせて考えると、例えばレーティングでGPのBYEが欲しいから大会に参加するぜって言うのは地方ではなくなるんじゃないのかな。
首都圏と比較するとポイントの集まり方に差が出るわけでこれはある程度仕方がない。
それからMOでの無料ドラフトを見ていると、賭けるものが何もないプレイヤーの適当さ加減が分かるわけで「負けても別に良いや」って考える奴が出てくるとちょっとアレかな・・・とは思う。
もちろんリアルとMOでは状況も違うし、状況が違えば別の原理で動くのが人間だから、そこまでカオスな事にはならないだろうけど。

まぁシステムが変われば良いところとそうでないところが出てくるのは当然で、MTGをもっとプレイしてもらおうと言う視点に立てば、今回の変更が良いものだと思える。

とは言えDCIレーティングにはお世話になった。
棚ぼた的に日本選手権にも出させてもらえたし、今年はもうちょっと頑張れば世界選手権にも出させてもらえるかも知れない。
もちろん分不相応な望みではあるのだけれど、今年を逃せば一生その機会はあるまい。

・・・と考えるとDCIレーティングシステムがいかに適当なシステムだったかってのが分かるなwあり得んw
まぁ夢を見させてくれてありがとうとは言っておく。

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bun

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