今日は出オチじゃないよ!
今回のドラフトでは、先だって完遂する事が出来なかった恐竜デッキをピックしてみようと言う趣旨である。
先だっての前提は、恐竜と言うデッキタイプはそれ自体を狙ってピックするのではなく、あくまで金属術や感染を目指した結果、競合を避けるために選択されるデッキタイプであると言う認識だったが、恐竜デッキは、それ自体を目的としてピックされるべきデッキタイプであると言う前提に立ってピックを行う。
僕の認識する恐竜デッキとは
1.その巨大さゆえに装備品を必要とせず
2.デッキの根幹を成す生物は有色であり
3.上記2項によって、相手の除去スペルを潜在的に無力化するデッキである。
この時点で、マナ加速に使われる各種マナマイアがアーティファクトである事に危惧を覚える。
これって、既にアキレス腱が切れているんじゃない?
取り合えず以下が今回のピック。
http://sky.geocities.jp/wenmin0624/4-18-2011.html
1-1の《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》を取りきり既に実験ピックは準備万端。
仮に1没したとしても既にペイは完了しているので気楽に。
極端な事も出来るってもんである。
1-2は普通なら《肉食いインプ/Flesh-Eater Imp(MBS)》だが、既に決め打ち状態のため軽量除去の《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》を。
1-3も恐竜デッキには不要と判断した《マイアのタービン/Myr Turbine(MBS)》ではなくて《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を。
1-4は当然の《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder(MBS)》で1-5《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》がそれに続く。
1-6で《生体解剖/Vivisection(MBS)》を拾い、緑青or緑赤タッチを視野に。
以降は赤と青のパーツを拾う。
1-10の《眼魔/Oculus(MBS)》と1-12の《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》で緑青が優勢に。
因みに恐竜を意識しない場合は
1-1《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》
1-2《肉食いインプ/Flesh-Eater Imp(MBS)》
1-3《マイアのタービン/Myr Turbine(MBS)》
1-4《ドロスの切り裂き魔/Dross Ripper(MBS)》
1-5《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》
1-6《核をうろつくもの/Core Prowler(MBS)》
1-7《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》
1-8《銀皮の鎧/Silverskin Armor(MBS)》or《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter(MBS)》カット
1-9《ミラディン人のスパイ/Mirran Spy(MBS)》
1-10《六角板のゴーレム/Hexplate Golem(MBS)》
1-11《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》
1-12《訓練する徒食者/Training Drone(MBS)》
青黒金属術方向。
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》依存で特に強くもなさそう。
まぁ結果を総合すると、その後も青は拾えているので、この路線でも十分デッキになった可能性はある。
やはりピックの決定が後の結果に影響するので、ifの両者比較は難しいな。
2-1は《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と迷って、結局《銀白のスフィンクス/Argent Sphinx(SOM)》を。
デッキがファッティ連打なので、ミスピックなのかも。
でも、マナマイア前提なので、動きとしては強いはず。
2-3は《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》と《屍百足/Necropede(SOM)》の2択でブロッカーが欲しくて《屍百足/Necropede(SOM)》を。
結果から言うと、《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》は相当重要なパーツだったらしく、ミスピック。
でもなー。《屍百足/Necropede(SOM)》の強さを考えると抵抗がある。
以降は緑青タッチ赤路線。
2-6は《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake(SOM)》と迷ったけど除去優先。
2-7はタッチ黒ではなく、タッチ赤の可能性しか視野に入っていなかった。
後は予定通りのカードが無事に帰ってきてピック。
3-1はまたも《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と迷って《真っ二つ/Slice in Twain(SOM)》で汎用性よりアドバンテージ優先。
3-2は極端にピックした方が実験の意味があると考えて、《堕落の三角護符/Trigon of Corruption(SOM)》を蹴って《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》を。
緑緑緑&青青青&タッチと言うイロコィ・プリスキン中尉も真っ青の色の濃さ。
正気じゃない。
その後はマナマイア拾ったりカットしたりサイド拾ったり。
以下のデッキが完成した。
MO 8-4 GUb Deck
7 《島/Island》
8 《森/Forest》
2 《沼/Swamp》
1 《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》
2 《銀のマイア/Silver Myr》
1 《眼魔/Oculus》
1 《突風掬い/Gust-Skimmer》
1 《屍百足/Necropede》
2 《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》
1 《ニューロックの透術士/Neurok Invisimancer》
1 《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica》
1 《錆ダニ/Rust Tick》
1 《銀白のスフィンクス/Argent Sphinx》
1 《クローンの殻/Clone Shell》
1 《ソリトン/Soliton》
1 《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》
1 《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》
1 《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle》
1 《屑鉄潜りの海蛇/Scrapdiver Serpent》
1 《真っ二つ/Slice in Twain》
1 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
1 《生体解剖/Vivisection》
1 《決断の手綱/Volition Reins》
1 《起源の波/Genesis Wave》
《起源の波/Genesis Wave(SOM)》を意識してスペルは少なめ。
アーティファクトが多い構成なので、タッチ赤からタッチ黒へ。
もはやマナカーブのトップが高いだけの恐竜とは言い難い構成に。
防御要素筆頭の《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》と言い、青マナ供給源の《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》と言い、全くアーティファクト除去を無力化出来ていない。
でも、LSVもマイア使ってたし、多分あったら壁も使うと思うからこんなもんなんだろう・・・か?
1戦目は緑黒感染に2-0で勝ち。
Game1は《屍百足/Necropede(SOM)》が《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》で5/5になって勝ち。
Game2は相手が事故って《クローンの殻/Clone Shell(SOM)》から《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax(SOM)》が出てきて勝ち。
2戦目は赤黒金属術に1-2で負け。
Game1は《錆びた斬鬼/Rusted Slasher(MBS)》で《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah(MBS)》を回されて負け。
Game2は《起源の波/Genesis Wave(SOM)》をX=6でプレイして勝ち。
ここで相手が強度の金属術である事に気が付いてタッチを黒から赤に変更。
《圧壊/Crush(MBS)》と《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》をサイドイン。
Game3は《感電破/Galvanic Blast(SOM)》《粉砕/Shatter(SOM)》で《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》が破壊される。
相手もこちらのフィニッシャーが有色かつ巨大である事を理解しているので、使い惜しみしてくれない。
特に《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》が破壊されたのが大きく響き、《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》をプレイする事が出来ない。
そうこうする内に相手が《カルドーサの炎魔/Kuldotha Flamefiend(MBS)》をプレイ。
それ自体は大きな脅威ではないが、隣に《皮羽根/Skinwing(MBS)》が立っているため装備されると2パンで死んでしまう。
こちらの場には《屑鉄潜りの海蛇/Scrapdiver Serpent(SOM)》がいるのみで、こいつが立っていると、相手が装備して殴ってきてしまうため、果敢にアタックしてダメージレースしているように見せかけ、コンバット後の《錆ダニ/Rust Tick(SOM)》と(もし普通にアタックしてこれば)《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》で討ち取るプラン。
果たして、そのプラン自体は成功したのだが、相手の次なる脅威が《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》!
相手の場には《皮羽根/Skinwing(MBS)》と《鉄のマイア/Iron Myr(SOM)》で、土地は6枚。
次のターンに土地を引かれたら・・・死亡。
でも、こちらも《島/Island(MBS)》を引く事が出来れば《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》にプレイして恐らく勝てる。
勝てる。勝てるが・・・《森/Forest(MBS)》!
仕方なくターンを返すと相手は土地を引いて自分のアーティファクトを2つとも破壊し、僕を倒した。
と言う事で2没。
マナマイアと《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を含めて考えたマナベースでもギリギリプレイ可能な範囲なのに、相手の干渉がない訳もなく、流石に構成に無理があった。
せめて《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》をピックしているか、純粋に土地を増やした方が良い。
抜くなら文句無く《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》で、こいつはこのデッキでは何もしない。
たまに《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》で5/5になって無双するかも知れないが、別にしなくても良い。
もしくはきちんと2色で組むかだ。
そうすると、緑のビッグマナタイプのデッキを使うメリットである除去の拾い安さがなくなってしまうので、微妙ではあるが。
デッキを使ってみた(恐竜と言うデッキタイプに分類されるかは疑問だが)感じだと、こう言うビッグマナタイプのデッキは、勝つ時は圧倒的に勝つので(1戦目とかね)実際より過大に評価されるのではないかと思った。
逆に、負けパターンは2戦目のGame3のようにマナブーストを阻害されて死ぬとか、4マナあるのに何もプレイ出来なくて死ぬとかそんな感じになるんじゃないかと思う。
普通のマナカーブを描くデッキであれば、4マナあるのに何も出来ないと言う事はほとんどないだろう。
マリガンすれば?と言う意見もあるのだろうが、そもそもドラフトでリソースが限られているのでマリガンは避けたく、さらにデッキが重かったり3色だったりする場合は特にそうだろう。
だから、逆に軽い事はそれだけで優位があるとも言える。
問題点は、マナマイアを使う場合やタッチする場合のマナ基盤の脆弱性で、これは《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を使った場合でも相手が恣意的にプレイできる事を考えると、マッチアップによっては同じ問題を抱える事になる。
もう一つは潜在的な事故率の高さ。
どうしてもマナカーブのトップが高くなっているので、土地3枚と高コストスペルでキープせざるを得ない時はあるだろうし、そうなるとお祈りしつつドローして、軽いところが引けなければ死ぬだけだ。
マナ基盤の脆弱性は土地の相枚数を18枚にするなり、きちんと2色で組むなりして回避する。
潜在的な事故率の高さは、5マナ、6マナ帯を増やすなら、代わりに4マナ帯を減らす事。
これは一見マナマイアからの2→4ジャンプを否定するように見えるが、代わりに5マナ、6マナスペルを1t早くプレイできているため、問題ないように見える。
個人的には《絡み森のカマキリ/Tangle Mantis(MBS)》は好きなのだが、そうすると3マナを減らす事になるのかな・・・。
でも《模造品/Replica(SOM)》は欲しいから、やっぱり4マナな気がする。
また実践してやってみよう。
今回のドラフトでは、先だって完遂する事が出来なかった恐竜デッキをピックしてみようと言う趣旨である。
先だっての前提は、恐竜と言うデッキタイプはそれ自体を狙ってピックするのではなく、あくまで金属術や感染を目指した結果、競合を避けるために選択されるデッキタイプであると言う認識だったが、恐竜デッキは、それ自体を目的としてピックされるべきデッキタイプであると言う前提に立ってピックを行う。
僕の認識する恐竜デッキとは
1.その巨大さゆえに装備品を必要とせず
2.デッキの根幹を成す生物は有色であり
3.上記2項によって、相手の除去スペルを潜在的に無力化するデッキである。
この時点で、マナ加速に使われる各種マナマイアがアーティファクトである事に危惧を覚える。
これって、既にアキレス腱が切れているんじゃない?
取り合えず以下が今回のピック。
http://sky.geocities.jp/wenmin0624/4-18-2011.html
1-1の《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》を取りきり既に実験ピックは準備万端。
仮に1没したとしても既にペイは完了しているので気楽に。
極端な事も出来るってもんである。
1-2は普通なら《肉食いインプ/Flesh-Eater Imp(MBS)》だが、既に決め打ち状態のため軽量除去の《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》を。
1-3も恐竜デッキには不要と判断した《マイアのタービン/Myr Turbine(MBS)》ではなくて《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を。
1-4は当然の《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder(MBS)》で1-5《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》がそれに続く。
1-6で《生体解剖/Vivisection(MBS)》を拾い、緑青or緑赤タッチを視野に。
以降は赤と青のパーツを拾う。
1-10の《眼魔/Oculus(MBS)》と1-12の《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》で緑青が優勢に。
因みに恐竜を意識しない場合は
1-1《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》
1-2《肉食いインプ/Flesh-Eater Imp(MBS)》
1-3《マイアのタービン/Myr Turbine(MBS)》
1-4《ドロスの切り裂き魔/Dross Ripper(MBS)》
1-5《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》
1-6《核をうろつくもの/Core Prowler(MBS)》
1-7《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》
1-8《銀皮の鎧/Silverskin Armor(MBS)》or《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter(MBS)》カット
1-9《ミラディン人のスパイ/Mirran Spy(MBS)》
1-10《六角板のゴーレム/Hexplate Golem(MBS)》
1-11《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》
1-12《訓練する徒食者/Training Drone(MBS)》
青黒金属術方向。
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》依存で特に強くもなさそう。
まぁ結果を総合すると、その後も青は拾えているので、この路線でも十分デッキになった可能性はある。
やはりピックの決定が後の結果に影響するので、ifの両者比較は難しいな。
2-1は《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と迷って、結局《銀白のスフィンクス/Argent Sphinx(SOM)》を。
デッキがファッティ連打なので、ミスピックなのかも。
でも、マナマイア前提なので、動きとしては強いはず。
2-3は《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》と《屍百足/Necropede(SOM)》の2択でブロッカーが欲しくて《屍百足/Necropede(SOM)》を。
結果から言うと、《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》は相当重要なパーツだったらしく、ミスピック。
でもなー。《屍百足/Necropede(SOM)》の強さを考えると抵抗がある。
以降は緑青タッチ赤路線。
2-6は《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake(SOM)》と迷ったけど除去優先。
2-7はタッチ黒ではなく、タッチ赤の可能性しか視野に入っていなかった。
後は予定通りのカードが無事に帰ってきてピック。
3-1はまたも《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と迷って《真っ二つ/Slice in Twain(SOM)》で汎用性よりアドバンテージ優先。
3-2は極端にピックした方が実験の意味があると考えて、《堕落の三角護符/Trigon of Corruption(SOM)》を蹴って《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》を。
緑緑緑&青青青&タッチと言うイロコィ・プリスキン中尉も真っ青の色の濃さ。
正気じゃない。
その後はマナマイア拾ったりカットしたりサイド拾ったり。
以下のデッキが完成した。
MO 8-4 GUb Deck
7 《島/Island》
8 《森/Forest》
2 《沼/Swamp》
1 《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》
2 《銀のマイア/Silver Myr》
1 《眼魔/Oculus》
1 《突風掬い/Gust-Skimmer》
1 《屍百足/Necropede》
2 《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》
1 《ニューロックの透術士/Neurok Invisimancer》
1 《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica》
1 《錆ダニ/Rust Tick》
1 《銀白のスフィンクス/Argent Sphinx》
1 《クローンの殻/Clone Shell》
1 《ソリトン/Soliton》
1 《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》
1 《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》
1 《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle》
1 《屑鉄潜りの海蛇/Scrapdiver Serpent》
1 《真っ二つ/Slice in Twain》
1 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
1 《生体解剖/Vivisection》
1 《決断の手綱/Volition Reins》
1 《起源の波/Genesis Wave》
《起源の波/Genesis Wave(SOM)》を意識してスペルは少なめ。
アーティファクトが多い構成なので、タッチ赤からタッチ黒へ。
もはやマナカーブのトップが高いだけの恐竜とは言い難い構成に。
防御要素筆頭の《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》と言い、青マナ供給源の《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》と言い、全くアーティファクト除去を無力化出来ていない。
でも、LSVもマイア使ってたし、多分あったら壁も使うと思うからこんなもんなんだろう・・・か?
1戦目は緑黒感染に2-0で勝ち。
Game1は《屍百足/Necropede(SOM)》が《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》で5/5になって勝ち。
Game2は相手が事故って《クローンの殻/Clone Shell(SOM)》から《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax(SOM)》が出てきて勝ち。
2戦目は赤黒金属術に1-2で負け。
Game1は《錆びた斬鬼/Rusted Slasher(MBS)》で《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah(MBS)》を回されて負け。
Game2は《起源の波/Genesis Wave(SOM)》をX=6でプレイして勝ち。
ここで相手が強度の金属術である事に気が付いてタッチを黒から赤に変更。
《圧壊/Crush(MBS)》と《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》をサイドイン。
Game3は《感電破/Galvanic Blast(SOM)》《粉砕/Shatter(SOM)》で《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》が破壊される。
相手もこちらのフィニッシャーが有色かつ巨大である事を理解しているので、使い惜しみしてくれない。
特に《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》が破壊されたのが大きく響き、《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》をプレイする事が出来ない。
そうこうする内に相手が《カルドーサの炎魔/Kuldotha Flamefiend(MBS)》をプレイ。
それ自体は大きな脅威ではないが、隣に《皮羽根/Skinwing(MBS)》が立っているため装備されると2パンで死んでしまう。
こちらの場には《屑鉄潜りの海蛇/Scrapdiver Serpent(SOM)》がいるのみで、こいつが立っていると、相手が装備して殴ってきてしまうため、果敢にアタックしてダメージレースしているように見せかけ、コンバット後の《錆ダニ/Rust Tick(SOM)》と(もし普通にアタックしてこれば)《不純の焼き払い/Burn the Impure(MBS)》で討ち取るプラン。
果たして、そのプラン自体は成功したのだが、相手の次なる脅威が《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》!
相手の場には《皮羽根/Skinwing(MBS)》と《鉄のマイア/Iron Myr(SOM)》で、土地は6枚。
次のターンに土地を引かれたら・・・死亡。
でも、こちらも《島/Island(MBS)》を引く事が出来れば《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》にプレイして恐らく勝てる。
勝てる。勝てるが・・・《森/Forest(MBS)》!
仕方なくターンを返すと相手は土地を引いて自分のアーティファクトを2つとも破壊し、僕を倒した。
と言う事で2没。
マナマイアと《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を含めて考えたマナベースでもギリギリプレイ可能な範囲なのに、相手の干渉がない訳もなく、流石に構成に無理があった。
せめて《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》をピックしているか、純粋に土地を増やした方が良い。
抜くなら文句無く《突風掬い/Gust-Skimmer(MBS)》で、こいつはこのデッキでは何もしない。
たまに《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》で5/5になって無双するかも知れないが、別にしなくても良い。
もしくはきちんと2色で組むかだ。
そうすると、緑のビッグマナタイプのデッキを使うメリットである除去の拾い安さがなくなってしまうので、微妙ではあるが。
デッキを使ってみた(恐竜と言うデッキタイプに分類されるかは疑問だが)感じだと、こう言うビッグマナタイプのデッキは、勝つ時は圧倒的に勝つので(1戦目とかね)実際より過大に評価されるのではないかと思った。
逆に、負けパターンは2戦目のGame3のようにマナブーストを阻害されて死ぬとか、4マナあるのに何もプレイ出来なくて死ぬとかそんな感じになるんじゃないかと思う。
普通のマナカーブを描くデッキであれば、4マナあるのに何も出来ないと言う事はほとんどないだろう。
マリガンすれば?と言う意見もあるのだろうが、そもそもドラフトでリソースが限られているのでマリガンは避けたく、さらにデッキが重かったり3色だったりする場合は特にそうだろう。
だから、逆に軽い事はそれだけで優位があるとも言える。
問題点は、マナマイアを使う場合やタッチする場合のマナ基盤の脆弱性で、これは《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を使った場合でも相手が恣意的にプレイできる事を考えると、マッチアップによっては同じ問題を抱える事になる。
もう一つは潜在的な事故率の高さ。
どうしてもマナカーブのトップが高くなっているので、土地3枚と高コストスペルでキープせざるを得ない時はあるだろうし、そうなるとお祈りしつつドローして、軽いところが引けなければ死ぬだけだ。
マナ基盤の脆弱性は土地の相枚数を18枚にするなり、きちんと2色で組むなりして回避する。
潜在的な事故率の高さは、5マナ、6マナ帯を増やすなら、代わりに4マナ帯を減らす事。
これは一見マナマイアからの2→4ジャンプを否定するように見えるが、代わりに5マナ、6マナスペルを1t早くプレイできているため、問題ないように見える。
個人的には《絡み森のカマキリ/Tangle Mantis(MBS)》は好きなのだが、そうすると3マナを減らす事になるのかな・・・。
でも《模造品/Replica(SOM)》は欲しいから、やっぱり4マナな気がする。
また実践してやってみよう。
コメント
なるほど、言われてみれば
防御に装備品を使うことがありますが(《刃の翼》とか)
攻撃するのに装備を使いません。
>相手の除去スペルを潜在的に無力化するデッキである。
これは目から鱗。言われてみればその通りです。
恐竜をはじめとしてファッティって有色ですもんね。
そこで気付いたことは
ボクが組んでる恐竜デッキとは、一種の「アーティファクトコントロール」なのではないかと。
秘密に書きましたが、ボクはアーティファクト除去(&エンチャント除去)の数を重視します。
3枚以上デッキに入れてできる限り《液鋼の塗膜》もとります。
恐竜デッキの特徴からいって《転倒の磁石》と《堕落した良心》は許せません。
そして、相手のフィニッシャーの大部分はアーティファクトです。
もうひとつ、自分の記事には書いてませんが、有色のフィニッシャーは大抵《ピスタスの一撃》で除去できるということが大きいです。
そして、5マナ以下の生物は
(ろせさん言う所の)《平和な心》だと思ってデッキに入れています。
5マナ以下ってある意味全部除去なんですよね。
《きらめく鷹》ですら、ブロッカーのつもりで入れてました。
そして、bunさんやpraeさんが指摘している問題点こそ
「恐竜デッキ」の正体なんだと思いました。
「マナ基盤の脆弱性」と「潜在的な事故率の高さ」
これらとどうやっておつきあいしていくかというのが「恐竜デッキを回す」ということなのだと。
ひとつの回答がLSVのような「半分以上マナ基盤」というデッキであり、
《地平線の呪文爆弾》を筆頭にスペルボムを重用することなのだと思いました。
実際、2ランドとファッティだけみたいなハンドが来ます(⌒_⌒;)
もちろんマリガンしますが、
マナ基盤が厚いのでトータルのマリガン数は1/3くらいほどと少なく
後手でアドとりまくるデッキなので「マリガンがあまり痛くない」というのが現在の印象です。
コメントで長々と失礼しましたm(_ _)m
考察が一気にすすみました。
お役に立てたなら幸いです。
LSVの構築、特にマナベースとマナカーブに違和感を覚えたのが最初でしたが、思えばアラーラブロックでデッキの半分をマナソースにして、5色をブン回すデッキが存在していたのを思い出しました。
つまり、やはり環境的に許容されるならば極端に偏った構築も許されると言う事だと思います。
あとは、ご指摘にあるように、主力がピックしやすかったり、相手に対象されなかったり、アドバンテージが取り易かったりと言ったメリットから、選択すべきデッキタイプと呼べると思います。
僕も疑問を解消する事が出来ました。
感謝です。