まずはこちらのカードをご覧になって頂きたい。

Melira’s Keepers / メリーラの守り手 (4)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
メリーラの守り手の上にはカウンターを配置できない。

4/4


ミラディン包囲戦にてこの世に生を受けたミラディン軍期待のホープであり、彼の前ではあらゆる感染生物は立ち尽くすしかない。
まぁ彼(もしくは彼ら)自身は飛んでいないので回避能力持ちの《疫病のとげ刺し/Plague Stinger(SOM)》とか《肉食いインプ/Flesh-Eater Imp(MBS)》《枝モズ/Tine Shrike(MBS)》には無力なのだが、その地上を征服し尽くす無敵っぷりの前には些細な問題である。

一旦《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》が降臨すると威光によって《腐敗狼/Rot Wolf(MBS)》は尻尾を巻いて逃げ出し、《嚢胞抱え/Cystbearer(SOM)》は恐怖のあまり抱えた嚢胞を取り落とし、《黒割れのゴブリン/Blackcleave Goblin(SOM)》はコソコソと《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs(SOM)》に逃げ帰り、《荒廃後家蜘蛛/Blightwidow(MBS)》は店仕舞いとばかりに巣を畳んで旦那に線香を上げ、《テル=ジラードの堕ちたる者/Tel-Jilad Fallen(SOM)》は《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter(MBS)》共々堕落した事を後悔する羽目になるのだ。

そんな対感染において無敵を誇る《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》だが、アキレスの踵とも言うべき急所が存在する。

接死である。

確かに《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》には「カウンターは置かれない」これはそう言う能力である。
-1カウンターだろうが、+1カウンターだろうが蓄積カウンターだろうが羽カウンターだろうが、《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》の前には尽く無力である。これこそが《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》の持つ能力!
ただ、これは感染がダメージを与える代わりに-1カウンターを置く事を防ぐだけで、ダメージを軽減してゼロにする事を意味しない。
故に《苦痛鍛冶/Painsmith(SOM)》の能力で接死を得た《嚢胞抱え/Cystbearer(SOM)》の一撃は《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》に死をもたらすのだ。

なんと言う事だろう・・・。
あんなにも豪壮だった《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》が接死の前ではかくも脆いのである。

と言うような戯言はさておいて、実際にリアルでドラフト中に《苦痛鍛冶/Painsmith(SOM)》と《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》と感染生物の相互作用が問題になって紛糾した。
接死と言う能力は、例えば空気のような悪霊や、小さな毒蛇やサソリの一撃で頑健な生物が瞬く間に死ぬと言うファンタジー的な能力を良く表している能力だと思うんだけど折角M10で簡単にした戦闘ダメージのルールを複雑にしてしまっていると思う。
トランプルと接死の相互作用なんかもそうだ。
上述のように小さな蛇とかサソリに接死はお似合いなんだけど、時として猛毒かつ強烈な一撃がブロッカーを切り裂いて本体にまでも到達するとかは想像するのは困難だ。
例えば二段攻撃なんかは余裕があればプレインズウォーカーとプレイヤー、もしくは2人のプレインズウォーカーを一度に始末出来そうなイメージだが、二段攻撃はそれをしない。
ルールがややこしくなるからだ。
徒に事態をややこしくしないと言う観点から見れば、トランプルや接死より二段攻撃は大人の対応を取っていると言える。
自分でも何を言ってるのか分からなくなってきたな・・・。

後は関係ないけど、《試作品の扉/Prototype Portal(SOM)》とかで、何らかのコピー・トークンが出てくる時、点数で見たマナコストもコピーすると言うのを今日初めて知った。
今まではトークンのマナコスト=ゼロなんだと思ってて、そうすると《試作品の扉/Prototype Portal(SOM)》で量産された《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》は、《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》で吹き飛ばすには3個カウンターを載せないとダメだったりする。
上記の《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》と接死の関連同様MSSドラフトでは問題になってくるから注意が必要だ。
危うく気が付かずに死ぬところだった・・・。
MTGのルールを良く理解しているつもりでも、思い込みからか間違って覚えている事や、相互作用をきちんと理解出来ていない事が多い。
こう言うのを少しずつ無くして行こうと思い、MTGWikiでフェイジング関連の記事を読んで、世の中には触れない方が良い事もあるのだ・・・と思いなおした。

フェイジングはマジでMTGルール界の暗部だと思う。
今はフェイズイン・フェイズアウトは位相の変化だと言う事になっているのだけれど未だにトークンがフェイズアウトすると消滅するらしく良く理解出来ない。
位相が変更するだけなら消滅しない気がするが・・・。
例えば変異生物がフェイズアウトしたら、フェイズインする時は表側になってたりするんだろうか?
そうでなければつじつまが合わない気がする。
とは言えルール上は「トークンがフェイズ・アウトした場合、それは次の状況起因処理で消滅する。」とあるので、そう言う物だと言う風にするしかない。

いやはや。
いつの間にか《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》を礼賛するつもりがフェイジングはややこしいねと言う話になってしまった。
だって例外措置が多すぎるもん・・・。

コメント

おんたい
2011年3月12日23:26

バントとトランプルも触れない方がいいですw

おんたい
2011年3月12日23:26

バンドだ・・・誰が、白青緑やねん・・・

listener
2011年3月12日23:37

おんたいさんの
ナチュラルなひとりボケ&ひとつツッコミがツボに入ったwww

感染生物の接死は有効なんですね。
まったく想定していなかったです。勉強になりましたm(_ _)m

bun
2011年3月13日0:21

こんばんは。

>おんたいさん

トランプル「俺は好きにやらせてもらうぜ」
バンド「いやいや。ダメージ割り振りは僕の専門なんで」
プレイヤー「うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp」

バンドは騎士がペガサスに乗って戦ったり、英雄の指揮下で軍隊がドラゴンと戦ったりファンタジーを再現するのに適した能力なんですが、いかんせんややこしくていかんですよね。

>listenerさん
MOでは確認していないので、MO上ではどう言う挙動なのか分からないのでお気を付けを。
環境的に接死とトランプルと破壊されないが共存してたりして若干ややこしめな感じですよね。
MOCSは過酷な戦いになりそうですが、頑張って下さい!
戦果報告期待してます。

めいじ
2011年3月13日0:24

感染のテキストに「クリーチャーにダメージを与える場合、それを全て軽減し、代わりに与えられたダメージに等しい-1/-1カウンターを置く。」とか書いてあったら《メリーラの守り手/Melira’s Keepers(MBS)》のあまりの堅牢っぷりに感染クリーチャーたちはもじもじしちゃうんでしょうけどねw

そいえば《黒割れのゴブリン/Blackcleave Goblin(SOM)》に《刃の翼/Bladed Pinions(SOM)》つけてドヤ顔で殴ったら翼が《真っ二つ/Slice in Twain(SOM)》されて彼に優しくキャッチされたのを今ふと思い出した。

re-giant
2011年3月13日1:21

>トランプルと接死の相互作用なんかもそうだ。
>上述のように小さな蛇とかサソリに接死はお似合いなんだけど、時として猛毒かつ
>強烈な一撃がブロッカーを切り裂いて本体にまでも到達するとかは想像するのは困難だ。

同じことを思ってました。「3/3 接死、トランプル」が「2体の5/5」を貫いて
本体にダメージを与える、というのはなかなか想像しづらい風景です。
二段攻撃は大人の対応ですね。

あとフェイジングはリアルタイムで体感した世代です。
例外処理が多い上に、確かルールが二転三転していたような気がします。
なお、リンクいたしました。

bun
2011年3月13日10:24

おはようございます。

>めいじさん
《刃の翼/Bladed Pinions(SOM)》が《真っ二つ/Slice in Twain(SOM)》!
うわぁあああ!落ちる!ってのを優しくキャッチからの・・・撲殺ですねw
すげぇ悲惨な最期だw

>re-giantさん
リンクありがとうございます^^
僕もフェイジングはリアルで経験していた世代で《虹のイフリート/Rainbow Efreet(VIS)》は憧れのカードでした。
当時は《消失/Vanishing(VIS)》で《公証人/Scrivener(EXO)》を使いまわすみたいな事をしようとして、出来ないと言われ、何でよ?と思っていました。
今は位相の変更になって、以前よりは分かりやすくなったと思いますが、それでも難解ですよね。

nophoto
だがぁ
2011年3月14日17:53

おそようございます。

フェイジング・・・ですが、モフ→フェイズアウト→表になって戻る
とゆーコンボ?があったような?

そして、場に出たときの効果は働かないのに、場から離れた時の能力は発動するんですよねー。ふしーぎ

ざきもま
2011年3月14日20:58

プロテクションもそういう意味では初心者泣かせ・・・
感染はダメージを受けたあとの処理を変更しますからね

bun
2011年3月14日23:24

>だがぁさん
お疲れ様です。

>変異関連
もう複雑怪奇な状態ですね・・・。
僕も調べてみたんですが、良く分からなかったですw

>ざきもまさん
プロテクションも分かりにくいですよね。
第5版とかは、プロテクションとトランプルとバンドが共存すると言う魔境でしたから今考えると恐ろしい基本セットですねw

四日市
2011年3月15日9:11

MTGのルールのことだから使わないけど知っておこうと思うけど、
ややこしすぎて途中で投げ出すレベルですねw

bun
2011年3月16日17:17

僕も正直、変異と待機の関係とかバンドとトランプルの関係とか刻印とフェイジングとか、聞いただけでは一瞬?となってしまい、ややこしいのは放置しちゃってますw
MOでもMEとか面白そうだとは思うんですが、バンドがw
bun

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