世界選手権サイドイベント回想録(旅情編)
世界選手権サイドイベント回想録(旅情編)
世界選手権サイドイベント回想録(旅情編)
今年は(も)本戦イベントとは全く関係なく、同時進行されていたLimitsやFinalsの本戦出場権もなかったのだが、サイドイベントと友人の応援を目的に世界選手権の会場まで行く事にした。
旅先では色々と楽しく過ごさせていただいた。
以下はその時の回想である。
主にサイドイベントはリミテッド関連の物だけに参加し、その時に使用したデッキの詳細についてはまた後日に。
今回は旅の全体像について書いていこうと思う。

世界選手権の会場である幕張メッセに向かったのは金曜日の午前中で、本当に無計画だったために宿泊先も決めていない状態だった。
取り合えず新幹線で品川まで行き、そこから幕張本郷経由で目的地まで行くつもりだったのだが、新幹線の中で寝過ごしてしまい東京に。
冷静に考えれば別に東京駅で降りてしまって問題ない訳だが、寝起きの頭は何故か品川まで新幹線で引き返す事を選択して折り返しの便にのって品川に。

品川についてからは、当初の目的であった断髪式をしようと言う事で、床屋or美容院を探すために駅前でティッシュ配りをしていた青年に話しかけるが
「床屋か美容院ですか?ないんじゃないですか。さすがに品川なんでね。」
と2回続けて連呼されたため、3回目を言われる前にお礼を言って立ち去った。
僕は東京近辺に関しては全くの素人なのだが、品川はそれほどまでに散髪に適さない美容院的空白地帯なのだろうか。
個人的には駅前or駅内にはそう言った施設があるものだと思い込んでいて(地元可児駅周辺ですらある)若干テンパった後に東京駅なら間違いないだろうと言う事で、JR線に乗って再び東京駅に。

この時点でかなり何をやっているんだろう感満載だが、降り立った東京駅でも床屋or美容院を見つける事が出来ずに、結局幕張本郷駅まで行って無事に床屋を見つけてそこで切ってもらった。
その際にも自力で探し出す事が出来ずに、近隣のコンビニ店員に聞くも
「さあ。知りません。」
と言う言葉が返ってくるのみで、途方に暮れていた所そこから10m程度行ったところに床屋特有の3色オブジェクトを発見してコンビニ店員のやる気の無さに若干の絶望感を覚えるが、事なきを得る。

会場に到着してからは友人の代わりにサイン会に並んでチャッピーにサインしてもらう。
チャッピーは恐らく朝から晩まで自分の名前をサインし続けている訳で、既に疲労困憊の状態であったが快く握手にも応じてもらいプロなんだなぁと思わされた。

その後、シールド戦と言う事でSFNMには参加しようかどうか非常に悩んだものの時間ギリギリで参加して0-1ドロップ。
Game1は相手の《水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan(SOM)》にボッコボコにされて、Game2はこちらが出した《ケンバの空護衛/Kemba’s Skyguard(SOM)》を《水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan(SOM)》されたが為に相手のライフが削りきれなくなって負けると言う凄惨な負け方であった。

その後、夕食を取って、友人達と同じホテルに。
空き部屋があったため無事に宿泊先を得る。

翌日土曜日は特に予定もなくドラフトを。
1回目のドラフトは白黒感染デッキで、非常に貧弱な仕上がりながら何とか勝ち進み、対戦相手が日本人であるにも関わらずFu××と言われて会場に漂う多国籍さ加減を感じる。
他の日本人にもThinkingとか言われたし、僕もGoとか言ってたんでそう言うのってうつるのかなと思った。
さらに2回目のドラフトでは最終戦の対戦相手が異国の人でKiss My A××とかしかもボディランゲージ付きで(もちろん冗談で)やってて、また一つ人生で初めての経験が消えたなと思った。
日本で普通に生活しててKiss My A××とか言われる事ってまぁ無いよね。
相手が何を言ってるのか判らなかったし、相手もこっちが何を言っているのか判らなかっただろうけど、二人ともすごく笑っていた。
結局は《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere(SOM)》に負けて悔しかったけど楽しい試合だった。
この日は2回のドラフトで体力の限界が来て、夕食後就寝。
ホテルは同じだったんだけど部屋が空いてなくてAkiと相部屋にしてもらった。
承諾してくれたAkiには感謝を。

日曜日は30万ドラフトに参加するために若干早起き。
実は6時30分の段階で目覚まし時計に起こされて、この状態で戦うなんて無理だと思って行くのを止めようと思ったけど、ギリギリで参加しなかったら絶対後悔すると思いなおして会場に。無事に参加する事が出来た。

その日に将軍がどこでもGPTで3Bye獲得した事を聞かされて、ペンティーノさんは前日のアンカットシート争奪戦で見事に準優勝してるし、知り合いはLimits本戦Top8に残っていたりしていて、僕もこのままでは帰りたくないと言う気持ちが急速に高まってきてモチベーションはMAXに。
本当に朝あきらめなくて良かった。もしあのまま寝てたら絶対に後悔したと思う。

と言う事でやる気全開で挑んだ1回目のドラフトは、初手《闇の掌握/Grasp of Darkness(SOM)》から黒を開始して4手目くらいの《空長魚の群れ/Sky-Eel School(SOM)》から青に入って結局黒に。
デッキ自体はまぁまぁかと思っていたんだけど、デッキを組み上げた後にLSVが青に関する記事を書いてからは青が人気なんですよね的な話をされて、てっきり人気薄だとばかり思っていたので安易に青に入って危ないところだったんだなと思った。
青はレア未満に目立ったカードが《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》くらいしか無いと思うから1-4《空長魚の群れ/Sky-Eel School(SOM)》でも上家方面が青の可能性はあるかも知れないと思えば、デッキにならなかった可能性もある訳で。
結局そのデッキでは3-0の後に1回負けて3-1に。
最後の試合の負け方が、Game1を5枚目の土地か2枚目の《沼/Swamp(SOM)》を引ければ勝ててたかもと言うところを引けずに落として、Game2を適当に殴ったら適当に殴り返されて負けたので集中力と思考力が無くなっている事を痛感。
挙句にAkiが
「(前年度世界チャンピオンの)コインブラが同じ卓にいたよ」
と言ったのを聞いて、コイン・ブラと言う新手の下着を装着した人が居たのかと思い込み、自分のデッキを試合後の机に置きっぱなしでふらふらしているところを《岩タイタン/Iwa Titan(M11)》に
「手ぶらなの?」
と聞かれたのを(胸を手で寄せて上げるジェスチャーをしながら)
「手ブラ?」
と聞き返すなど、おでん屋のメニューに書かれた肉ゴボウを肉ボウと読み違えてドキドキする高校生さながらに頭が沸いてきていて、どうしても女性用下着(最近では男も付けるらしいが)から離れる事が出来ず。
まぁ冬だし寒いから仕方がないかなと思うも、いよいよ2回目のドラフトに関しては不安が募っていき、出した結論は感染決め打ち。
カードに感染と書かれた軽いカードを優先してピックして行く事にする。
この作戦を完璧に遂行すると《汚れた一撃/Tainted Strike(SOM)》と《媒介のアスプ/Vector Asp(SOM)》が無数に集まる事になるので、そこには注意が必要だ。

2回目のドラフトが始まるまでは、前日から引き続いて盛んに《黒割れのゴブリン/Blackcleave Goblin(SOM)》のジェスチャーをしたり《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》の《断ち割る尖塔/Rupture Spire(CON)》が《吠えたける鉱山/Howling Mine(10E)》で1ドローとか、頭の中はいつだって春、いつだって思春期と言う修学旅行当日夜みたいなテンションで、後から思い返してみるとこの時点で勝てる訳がないよねと言う感じ。
僕が疲れている時の特徴として、とにかく常同行動が多くなり、テンションに身を任せる事が上げられるが、そっくりそのままの状態である。
折角自分の特性を理解しているのだから、もっと対策をするべきだった。
試合の合間に何か食べるとか、騒ぐのを止めて休むとか色々あったと思う。

2回目のドラフトは同じ卓に黒田さんやコインブラがいる豪華さで、僕やAkiが浮いてるよなーと思いながら1-1を《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler(SOM)》として1-2を《苦痛鍛冶/Painsmith(SOM)》とする感染決め打ち。
結果的に卓内に感染が3人いて、デッキ自体はかなり弱め。
特に相手に触れるところが少なくて、序盤に押し切れないとまず負ける。

で。結果は2-1。
最後に勝っていればTop8ドラフトに参加できただけに非常に悔しかった。
最終戦の1回負けたところで魔界医師イワタがいれば会場で配布されていたファイレクシアン・バッジを使って邪眼を開眼してもらおうかと思ったけど、イワタはもう帰った後だったし、お店のスタッフ的にどうよ?と言う行動だと思ったので自重した。
負けた時は分不相応にがっかりして、対戦相手の目の前で肩を落としていた。
最後にありがとうございましたと言えた事だけが救いか。

その後は決勝テーブルに残ったペンティーノさんにご挨拶してから帰宅。
同居人にドラフトで勝てなかった事を告げると
「カス×3」
と返されて、あー。帰ってきたんだなぁと実感して終わり。

今は自分で買ってきた東京ばななを食べながらこれを書いている。
今回のイベントは大変楽しめたが、会場にいたDNを書いている人にもっと会えたら良かったなと思った。
恐らく次はグランプリ神戸かな?
フォーマットは何か知らないけど多分行くと思う。
と言う事でもし会場で見かけられたらお声をかけていただければ幸いだ。

コメント

ペンティーノ
2010年12月14日12:59

お疲れ様です。決勝で同卓したかったですねー

僕の前日のシールドは準優勝でした。1位の賞品がミラディンの傷跡フォイルセットで、2位の賞品が未裁断シートだったのです。

bunさんが1戦目にドラフトした長魚デッキは僕がやりたいデッキそのものでした。あれぐらい長魚をガメたい。

>「床屋か美容院ですか?ないんじゃないですか。さすがに品川なんでね。」
しかしこの理屈が分からないw品川は人が生活する空間じゃないってことかな?東京はよく分からないなー

bun
2010年12月14日22:38

お疲れ様です!
いやー。是非とも決勝卓に残って、あわよくばペンティーノさんと対戦とかしたかったのですが、僕の力不足でした。

>準優勝
うおお。すいません。訂正しておきました。

>デッキ
一応除去は取れてて地上を止めて回避で殴る形になっていたので良かったのですが、いかんせん青黒と言うカラーで《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》が取れていなかったのでうっかり《堕落の三角護符/Trigon of Corruption(SOM)》とかそこら辺がプレイされるとわりと簡単に死ぬ感じがしたので、そこが危ういかなと。
僕が青は依然として安いと思っていたと言うのがあると思います。

>品川
あの青年は、RPGに出てくる「ここは~の村です。」と言う台詞しか喋らないキャラクタ並みの反応でしたから、彼が特異なのかも知れませんw
なんにしても面食らいましたw
bun

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