名古屋港湾会館 Finalsレギュラー予選 Top8カバレージ※レシピ追記
2010年10月18日 TCG全般 コメント (10)ご無沙汰しております。
この一週間は今後の人生をどうしようか等とつらつらと考えており、あまりMTG方向へ時間を使う事が出来ませんでした。
本日、一応の結論を会社に伝え、今後の事は不透明な部分も多々ありますが、一区切りつけられたと言う思いでホッとしてもいます。
閑話休題
先日、幸運にも名古屋港湾会館で行われたFinalsレギュラー予選のTop8のカバレージを書いても良いよと言うお許しを頂いたので、その一戦をお伝えしたいと思う。
本大会は参加人数45人6回戦で、Top8のシングルエリミネーションが行われ、上位4名が権利を獲得する事となる。
6回戦を戦い抜いても、Top4を決めるこの戦いに敗北すれば、当然権利には届かない。
Finals本戦を目指す者にとって、予選ラウンドを勝ち抜いた事を考えれば、余計に負けられない戦いだ。
今回カバレージを書かせていただくのは、赤単を使用して予選ラウンドを突破したクミタと、オリジナルの緑青タッチ黒《起源の波/Genesis Wave(SOM)》デッキを使用してここまで勝ち抜いてきたヤマキタの一戦。
予選ラウンドでも両者は激突しており、その際にはスピードで圧倒したクミタが試合を2-0で制している。
予選ラウンドの再現となるのか。それともヤマキタが雪辱するか。
※以下追記部分
Playername
クミタ
Deckname
ウラモグ CV:花澤香奈
Main
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》
4《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》
4《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》
4《カルガの竜王/Kargan Dragonlord(ROE)》
4《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
4《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
3《よろめきショック/Staggershock(ROE)》
3《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》
2《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》
2《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
2《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》
14《山/Mountain(SOM)》
4《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》
4《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
Side
4《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》
4《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw(M11)》
3《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》
2《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》
1《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
1《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre(ROE)》
メインの構成やサイドプランについては以下リンクのろせさんのBlogに詳細が。
http://minorinn.diarynote.jp/201010181245347027/
Playername
ヤマキタ
Deckname
《苦行主義/Asceticism(SOM)》
Main
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》
4《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
3《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
4《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》
4《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
1《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M11)》
4《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》
4《起源の波/Genesis Wave(SOM)》
2《記憶殺し/Memoricide(SOM)》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
4《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》
4《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》
3《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
5《森/Forest(SOM)》
4《島/Island(SOM)》
1《沼/Swamp(SOM)》
Side
4《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
4《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》
4《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
3《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》
こちらもメイン・サイドについてとレポートは以下リンクに詳細が。
http://potemkin.diarynote.jp/201010182217308442/
お二人共情報提供感謝です。
特にやまきちは僕の個人的な要望に対応してもらったので、今度何かお返しいたします。
※追記部分終了
Game1
先手は赤単のクミタから。
1t目に《山/Mountain(SOM)》をセットして2t目、3t目と《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》をプレイしていく。
これに対してヤマキタは1t目《森/Forest(SOM)》
2t目《島/Island(SOM)》と置いて《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を。
次のターンには《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》をプレイし、《島/Island(SOM)》を置いてそのままエンド。
ヤマキタのデッキを動かすには膨大なマナが必要であり、まずはその為のマナブーストに全力を尽くす。
しかし、返しのターンで、クミタが《山/Mountain(SOM)》をセットし、上陸を達成した《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》を《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》に打ち込み、2体の《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》がヤマキタに襲い掛かると、片方の《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》は追加のインスタント火力を警戒して《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》の犠牲によって食い止める。
そうなると、ヤマキタの場にはわずか4枚の土地が残るばかり。
クミタが戦闘終了後に追加した《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》を見てデッキを片付け始めた。
後にヤマキタは語る。
「手札を7枚キープされた時に投了しようかと思いましたね。」
クミタ1-0ヤマキタ
サイドボード(クミタ)
Out
《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》×4
In
《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》×3
《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》×1
後手時に弱く、相手にリソースを提供する可能性がある《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をサイドアウト。
サイドインしたのは、マナランプ系に効果的な《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》と、サイドインされる事が明白な《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》やマナ基盤である《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を効率良く破壊するための《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》が追加された。
サイドボード(ヤマキタ)
Out
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》×4
《記憶殺し/Memoricide(SOM)》×2
《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》×4
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》×1
《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》×1
In
《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》×4
《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》×4
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》×4
赤単に取ってはほとんど《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》の的でしかない《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》をサイドアウトし、ほとんど効果のない《記憶殺し/Memoricide(SOM)》も同様にサイドアウト。
相手のサイドインするであろう《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》を考えると《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》をプレイしたと思ったら、次のターンに自分が死んでいたと言う事にもなりかねないので《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》をサイドアウトし、他にもコストが重すぎる面々をサイドアウト。
サイドインしたのは定番の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》に、トランプルが付いていない事が逆に救いの《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》と、尋常ならざる堅さを誇る《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》をそれぞれ4枚ずつ。
この赤単用に12枚ものサイドボードを用意するあたり、メインボードの相性の絶望さと、それでもサイド後は取ってやるんだと言う意気込みが感じられる。
Game2
先手のヤマキタが表情を変えず、3t目までノーアクションながら、4t目の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》が確約され手札を少考の後キープを宣言。
クミタは「考えたからマリガンすると思ったのに」と笑いながら自身がマリガン。
マリガン後の手札は
《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》
《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》
《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》
と言うもの。
トップが土地なら・・・と言う手札だが、ダブル・マリガン後の事を考えた場合、これ以上に良くなると言うケースの方が少ないと判断したのか、苦悶のキープ。
先手ヤマキタの《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》からゲームが始まる。
クミタは《山/Mountain(SOM)》(!)をセットしそのままエンド。
2t目のアクションが欲しいヤマキタのファーストドローは、引いてはいけない《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》で、《島/Island(SOM)》を置いてターンエンド。
そのエンドに《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》トークンに対してクミタから《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》が飛んでくる。
クミタの2t目は、またもトップから舞い降りた《山/Mountain(SOM)》をセットしてからの《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》をプレイする。
初期手札を考えれば、これ以上無いだろうと言う展開だ。
対するヤマキタだが、冷静さの中に熱が篭るセカンドドローは・・・。
2枚目の《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》!
福本マンガなら、間違いなく「ぐにゃあ~」と言う場面だが、ヤマキタは眉一つ動かさず、静かに《森/Forest(SOM)》をセットしてエンド。
MTGにおいては、デッキに入っているものしかドローしない。
それが例えこのマッチアップにおいて余り有用ではなく、抜ききれなかった重めの構成要素だったとしても、容赦される事はない。
それはデッキに投入されているのだから。
相手からのアクションがないままターンを返されたクミタだが、《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》で上陸してから《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》でアタック。
そして追加の《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》を召喚する。
ヤマキタは待ちに待った4t目の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》にたどり着くが、次のターンの《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》で即座に対処されてしまい、《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》と《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》のプレッシャーが重くのしかかる。
が、ここではクミタも上陸は出来ず、2体の《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》が2点のダメージを刻むのみ。
次のヤマキタの一手は《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》で、公開されたトップは《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》
即座にこれをセットして、トップを《森/Forest(SOM)》《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》と積み直して《森/Forest(SOM)》をセットしてターンエンド。
この《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》は、クミタのターンに起動された《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》からの《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》で退場し《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》もあわせてヤマキタのライフを7点まで削る。
ヤマキタはトップから《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》をプレイして、《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》をそれに続ける。
そして《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》を置いてターンエンド。
クミタは少考の末に《山/Mountain(SOM)》をセットし、上陸を達成した《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》2体でアタック。
ヤマキタはこれらを《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》と《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》でブロックし、ダメージが解決される前に《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》が《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》に飛んできてライフは8点。
帰ってきたターンにヤマキタは考える。
クミタの手札は1枚のみで、ヤマキタの手札には《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》がある。
場には《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》がいるので、《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》がプレイされたと仮定しても、上陸が1回だけならば、与えられるダメージは6点だ。
だがそれが何らかのフェッチランドならば、そのまま死亡である。
そして、相手の今までのプレイから察するに、恐らく土地ではなく、スペルだろう。
それは《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》なのか・・・。
もしそうだとしても、トップがフェッチランドで「さえ」なければ恐らくダメージレースに勝利する事が出来るだろう。
そしてヤマキタは決断し、《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》をプレイ。
そして「《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》とフェッチの両方あったら知らない!」とターンをクミタに返す。
そのエンドステップに、クミタの表情が若干変わる。
それは苦悶を示すものではなく、何か「面白そうな物」を見つけた時の様に。
クミタは普通にアンタップして、そしてドローし、両手からテーブルに叩きつける様にプレイした。
右手からは《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》を!
そして左手からは・・・
《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》を!
1マリガン《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》キープからの、全ての手札を使い切った鮮やかな、実に鮮やかな勝利だった。
クミタ2-0ヤマキタ
クミタさん権利獲得おめでとうございます!
と言う事で、Top8の一幕でございました。
カバレッジを書く事を許可して頂いてありがとうございました。
運営されていたジャッジの方々には改めて感謝を。
お二人のデッキリストはねこやんどっとねっとの方に掲載がされる予定ですので、後ほど確認して(現時点ではなかったと思う)また乗っていたらリストを追記するなり、リンクを張らせていただくなりしようかなと思っています。
サイドのIn/Outが書いてあっても、メインの構成が判らないと意味無いですもんね。
いやー。それにしてもTop8で権利をかけて戦えて羨ましいなぁと思う限りです・・・と言いつつ僕はスタンダードを2-1でドロップして(するなよ。何しに来たんだと言う突っ込みはありつつ)ドラフトをやりに行き将軍に切り殺されると言う、何とも心温まるハートウォーミングな展開だったので、満足です。
次は負けないぞ!・・・運が良ければ。
この一週間は今後の人生をどうしようか等とつらつらと考えており、あまりMTG方向へ時間を使う事が出来ませんでした。
本日、一応の結論を会社に伝え、今後の事は不透明な部分も多々ありますが、一区切りつけられたと言う思いでホッとしてもいます。
閑話休題
先日、幸運にも名古屋港湾会館で行われたFinalsレギュラー予選のTop8のカバレージを書いても良いよと言うお許しを頂いたので、その一戦をお伝えしたいと思う。
本大会は参加人数45人6回戦で、Top8のシングルエリミネーションが行われ、上位4名が権利を獲得する事となる。
6回戦を戦い抜いても、Top4を決めるこの戦いに敗北すれば、当然権利には届かない。
Finals本戦を目指す者にとって、予選ラウンドを勝ち抜いた事を考えれば、余計に負けられない戦いだ。
今回カバレージを書かせていただくのは、赤単を使用して予選ラウンドを突破したクミタと、オリジナルの緑青タッチ黒《起源の波/Genesis Wave(SOM)》デッキを使用してここまで勝ち抜いてきたヤマキタの一戦。
予選ラウンドでも両者は激突しており、その際にはスピードで圧倒したクミタが試合を2-0で制している。
予選ラウンドの再現となるのか。それともヤマキタが雪辱するか。
※以下追記部分
Playername
クミタ
Deckname
ウラモグ CV:花澤香奈
Main
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》
4《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》
4《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》
4《カルガの竜王/Kargan Dragonlord(ROE)》
4《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
4《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
3《よろめきショック/Staggershock(ROE)》
3《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》
2《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》
2《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
2《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》
14《山/Mountain(SOM)》
4《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》
4《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
Side
4《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》
4《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw(M11)》
3《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》
2《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》
1《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
1《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre(ROE)》
メインの構成やサイドプランについては以下リンクのろせさんのBlogに詳細が。
http://minorinn.diarynote.jp/201010181245347027/
Playername
ヤマキタ
Deckname
《苦行主義/Asceticism(SOM)》
Main
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》
4《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
3《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
4《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》
4《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
1《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M11)》
4《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》
4《起源の波/Genesis Wave(SOM)》
2《記憶殺し/Memoricide(SOM)》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
4《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》
4《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》
3《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
5《森/Forest(SOM)》
4《島/Island(SOM)》
1《沼/Swamp(SOM)》
Side
4《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
4《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》
4《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》
3《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》
こちらもメイン・サイドについてとレポートは以下リンクに詳細が。
http://potemkin.diarynote.jp/201010182217308442/
お二人共情報提供感謝です。
特にやまきちは僕の個人的な要望に対応してもらったので、今度何かお返しいたします。
※追記部分終了
Game1
先手は赤単のクミタから。
1t目に《山/Mountain(SOM)》をセットして2t目、3t目と《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》をプレイしていく。
これに対してヤマキタは1t目《森/Forest(SOM)》
2t目《島/Island(SOM)》と置いて《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を。
次のターンには《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》をプレイし、《島/Island(SOM)》を置いてそのままエンド。
ヤマキタのデッキを動かすには膨大なマナが必要であり、まずはその為のマナブーストに全力を尽くす。
しかし、返しのターンで、クミタが《山/Mountain(SOM)》をセットし、上陸を達成した《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》を《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》に打ち込み、2体の《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》がヤマキタに襲い掛かると、片方の《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》は追加のインスタント火力を警戒して《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》の犠牲によって食い止める。
そうなると、ヤマキタの場にはわずか4枚の土地が残るばかり。
クミタが戦闘終了後に追加した《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》を見てデッキを片付け始めた。
後にヤマキタは語る。
「手札を7枚キープされた時に投了しようかと思いましたね。」
クミタ1-0ヤマキタ
サイドボード(クミタ)
Out
《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》×4
In
《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》×3
《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》×1
後手時に弱く、相手にリソースを提供する可能性がある《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をサイドアウト。
サイドインしたのは、マナランプ系に効果的な《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》と、サイドインされる事が明白な《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》やマナ基盤である《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》を効率良く破壊するための《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》が追加された。
サイドボード(ヤマキタ)
Out
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》×4
《記憶殺し/Memoricide(SOM)》×2
《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》×4
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》×1
《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》×1
In
《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》×4
《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》×4
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》×4
赤単に取ってはほとんど《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》の的でしかない《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》をサイドアウトし、ほとんど効果のない《記憶殺し/Memoricide(SOM)》も同様にサイドアウト。
相手のサイドインするであろう《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》を考えると《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》をプレイしたと思ったら、次のターンに自分が死んでいたと言う事にもなりかねないので《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》をサイドアウトし、他にもコストが重すぎる面々をサイドアウト。
サイドインしたのは定番の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》に、トランプルが付いていない事が逆に救いの《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》と、尋常ならざる堅さを誇る《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》をそれぞれ4枚ずつ。
この赤単用に12枚ものサイドボードを用意するあたり、メインボードの相性の絶望さと、それでもサイド後は取ってやるんだと言う意気込みが感じられる。
Game2
先手のヤマキタが表情を変えず、3t目までノーアクションながら、4t目の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》が確約され手札を少考の後キープを宣言。
クミタは「考えたからマリガンすると思ったのに」と笑いながら自身がマリガン。
マリガン後の手札は
《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》
《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》
《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》
と言うもの。
トップが土地なら・・・と言う手札だが、ダブル・マリガン後の事を考えた場合、これ以上に良くなると言うケースの方が少ないと判断したのか、苦悶のキープ。
先手ヤマキタの《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》からゲームが始まる。
クミタは《山/Mountain(SOM)》(!)をセットしそのままエンド。
2t目のアクションが欲しいヤマキタのファーストドローは、引いてはいけない《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》で、《島/Island(SOM)》を置いてターンエンド。
そのエンドに《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》トークンに対してクミタから《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》が飛んでくる。
クミタの2t目は、またもトップから舞い降りた《山/Mountain(SOM)》をセットしてからの《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》をプレイする。
初期手札を考えれば、これ以上無いだろうと言う展開だ。
対するヤマキタだが、冷静さの中に熱が篭るセカンドドローは・・・。
2枚目の《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》!
福本マンガなら、間違いなく「ぐにゃあ~」と言う場面だが、ヤマキタは眉一つ動かさず、静かに《森/Forest(SOM)》をセットしてエンド。
MTGにおいては、デッキに入っているものしかドローしない。
それが例えこのマッチアップにおいて余り有用ではなく、抜ききれなかった重めの構成要素だったとしても、容赦される事はない。
それはデッキに投入されているのだから。
相手からのアクションがないままターンを返されたクミタだが、《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》で上陸してから《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》でアタック。
そして追加の《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》を召喚する。
ヤマキタは待ちに待った4t目の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》にたどり着くが、次のターンの《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》で即座に対処されてしまい、《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》と《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》のプレッシャーが重くのしかかる。
が、ここではクミタも上陸は出来ず、2体の《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》が2点のダメージを刻むのみ。
次のヤマキタの一手は《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》で、公開されたトップは《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》
即座にこれをセットして、トップを《森/Forest(SOM)》《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》と積み直して《森/Forest(SOM)》をセットしてターンエンド。
この《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》は、クミタのターンに起動された《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》からの《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》で退場し《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》もあわせてヤマキタのライフを7点まで削る。
ヤマキタはトップから《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》をプレイして、《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》をそれに続ける。
そして《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》を置いてターンエンド。
クミタは少考の末に《山/Mountain(SOM)》をセットし、上陸を達成した《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》2体でアタック。
ヤマキタはこれらを《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》と《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》でブロックし、ダメージが解決される前に《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》が《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》に飛んできてライフは8点。
帰ってきたターンにヤマキタは考える。
クミタの手札は1枚のみで、ヤマキタの手札には《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》がある。
場には《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》がいるので、《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》がプレイされたと仮定しても、上陸が1回だけならば、与えられるダメージは6点だ。
だがそれが何らかのフェッチランドならば、そのまま死亡である。
そして、相手の今までのプレイから察するに、恐らく土地ではなく、スペルだろう。
それは《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》なのか・・・。
もしそうだとしても、トップがフェッチランドで「さえ」なければ恐らくダメージレースに勝利する事が出来るだろう。
そしてヤマキタは決断し、《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》をプレイ。
そして「《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》とフェッチの両方あったら知らない!」とターンをクミタに返す。
そのエンドステップに、クミタの表情が若干変わる。
それは苦悶を示すものではなく、何か「面白そうな物」を見つけた時の様に。
クミタは普通にアンタップして、そしてドローし、両手からテーブルに叩きつける様にプレイした。
右手からは《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》を!
そして左手からは・・・
《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》を!
1マリガン《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》キープからの、全ての手札を使い切った鮮やかな、実に鮮やかな勝利だった。
クミタ2-0ヤマキタ
クミタさん権利獲得おめでとうございます!
と言う事で、Top8の一幕でございました。
カバレッジを書く事を許可して頂いてありがとうございました。
運営されていたジャッジの方々には改めて感謝を。
お二人のデッキリストはねこやんどっとねっとの方に掲載がされる予定ですので、後ほど確認して(現時点ではなかったと思う)また乗っていたらリストを追記するなり、リンクを張らせていただくなりしようかなと思っています。
サイドのIn/Outが書いてあっても、メインの構成が判らないと意味無いですもんね。
いやー。それにしてもTop8で権利をかけて戦えて羨ましいなぁと思う限りです・・・と言いつつ僕はスタンダードを2-1でドロップして(するなよ。何しに来たんだと言う突っ込みはありつつ)ドラフトをやりに行き将軍に切り殺されると言う、何とも心温まるハートウォーミングな展開だったので、満足です。
次は負けないぞ!・・・運が良ければ。
コメント
bun先生の次回作にご期待くd(ry
てかクミ引きツヨスw
隣で見てたらまー強いとしか言い様がなかったですw
>《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》とフェッチの両方あったら知らない!
これは死亡フラグw
というか、赤単の人、引き強すぎるwww
それと同時にオリジナルデッキでシングルエリミまで行くポテンシャルにも脱帽しました。
是非また書いてください!
次の機会がありましたら、似たようなお願いもすると思いますので、よろしくお願いいたします。
>Hanoiさん
そう言っていただけると嬉しいです^^
やっぱり読んでもらえると嬉しいですね。
>にまさん
ありがとうございます^^
赤単を使っていたクミタさんは、要所できちんと引けてもいましたが、1t目の《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》トークンを《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》するなど、きちんとしたゲームプランで動けていた様に思います。
最後のプレイは隣で見ていた僕も唸るしかなく、すげーかっこ良かったですよ。
次も機会があれば書いて見たいと思います。
>亡骸さん
こちらこそお声をかけていただいてありがとうございました。
これからも機会がありましたら、使っていただければと思います。
リンクしていただいてありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただきました。
よろしくお願いします。
自分でも読んでいてすごく面白かったです。笑
また書いてもらえるように、がんばってトップ8に残ろうと思います!
こちらこそ良い試合をしてくれてありがとう。
また機会があれば書いて見るよ。カバレッジ書いている=僕はTop8に残れていないと言う事ではあるがw
ところで、僕が探した限りでは大会結果が掲載されていない様なので、もし良ければレシピ付きのレポなんかをDN上に掲載してくれると非常に嬉しい。
折角だからメインの構成も追記したいなと思うので。
3回くらい読み返しました。
2戦目、精神隷属器を2枚引いてもこんな手に汗を握る展開になるとは…。。
また書いてください。
読んでもらえると嬉しいね。
>2戦目
これは本当にヤマキタさんが惜しかったんだけど、対戦相手が強かったと言うのはあると思う。
この組み合わせで無ければ・・・と言うタイミングだと、割りと持ってて死ぬと言う戦場のジンクスみたいな。
>また書いてください。
うん。ありがとう。
機会があればケイ・タカハシの記事も書かせておくれ。
少なくとも面白い試合にはなりそうだから。