先日、PTQ会場で2勝以上していたデッキ。

8Player Draft WB Deck

8《平地/Plains(M11)》
8《沼/Swamp(M11)》

2《歴戦の歩兵/Infantry Veteran(M11)》
1《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus(M11)》
2《銀毛のライオン/Silvercoat Lion(M11)》
1《血の座の吸血鬼/Bloodthrone Vampire(M11)》
1《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton(M11)》
1《目潰しの魔道士/Blinding Mage(M11)》
1《白騎士/White Knight(M11)》
1《夜の子/Child of Night(M11)》
1《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M11)》
2《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire(M11)》
1《突撃するグリフィン/Assault Griffin(M11)》
1《吠えたけるバンシー/Howling Banshee(M11)》
1《夜翼の影/Nightwing Shade(M11)》

1《平和な心/Pacifism(M11)》
1《破滅の刃/Doom Blade(M11)》
2《力強い跳躍/Mighty Leap(M11)》
2《破門/Excommunicate(M11)》
1《安全な道/Safe Passage(M11)》
1《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M11)》

白黒ビート。
何と2マナ以下が10枚も採用されており、エルドラージ覚醒の白緑オーラを思わせる。
だが、エルドラージ覚醒で、白緑が成立し得たのは、低コストで強力な《陰影/Umbra(ROE)》の存在に加えて、そもそも非レベルアップの低コストビートを卓参加者が考慮しなかったからだ。

M11環境においても、僕などは未だにM10の感覚を引きずっており、いわゆる《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》に対する評価は高くない。
M10環境と比較して、はるかに膠着しにくい環境ではあるのだが、それでも《大蜘蛛/Giant Spider(M11)》や《蒼穹のドレイク/Azure Drake(M11)》《雲の十字軍/Cloud Crusader(M11)》に見られる様に盤面を膠着させる要素は存在する。
赤を除く各色5マナ帯にタフネス5のコモンが存在するのもマイナス材料ではあるだろう。
基本セットで、白熊ビートなんて出来るの?と思わずにはいられない。

その問題を解決してくれるのが優秀なスペル群だ。
《破滅の刃/Doom Blade(M11)》《平和な心/Pacifism(M11)》《破門/Excommunicate(M11)》はタフネスに依存しない強力な除去であり《安全な道/Safe Passage(M11)》《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M11)》は固い壁に阻まれたとしても横に並べて突破するのを楽にしてくれる。
スペルではないが《歴戦の歩兵/Infantry Veteran(M11)》も、もちろん戦闘補助に一役買う。

このデッキの良いところは、生物が比較的安価にそろえられる所と、低コスト帯の生物が調達できる色であれば、同じ様なコンセプトのデッキを作る事が出来る所。
《歴戦の歩兵/Infantry Veteran(M11)》が白にしか存在しないので、白以外で成立するかどうかは不透明だが、相方が黒ではなく、青でも成立するだろうし、緑・・・はちょっと毛色が違うかも。

赤は2マナ域を埋め難いと思わせつつ、別に《夜の子/Child of Night(M11)》と《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M11)》はあんまり変わらないんじゃないかと思えば、白赤でも出来そうだ。
まぁタフネス1は《孤独な宣教師/Lone Missionary(ROE)》がそうであったようにあんまり信用出来ないんだろうし《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire(M11)》がいないから、3マナ帯を確保するために白への依存が上がりそうではある。これは緑を相方にする場合も同様だ。
その点青は《送還/Unsummon(M11)》《氷の牢獄/Ice Cage(M11)》《縮退/Diminish(M11)》とあって、3マナ域も《雲の精霊/Cloud Elemental(M11)》《霊気の達人/AEther Adept(M11)》がいるお陰で良い感じ。
攻撃的に《巻物泥棒/Scroll Thief(M11)》を使うのも面白そうだ。
でも流石に打点不足かな。
どの色を使うプランでも《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》がマジで地獄の様相だが・・・。
《安全な道/Safe Passage(M11)》で何とかするんだろうか。

次はほぼ青単のライブラリアウト。
2回目のドラフトの決勝の相手だ。きちんとレシピを見せてもらった訳じゃないから、若干の想像を含むけど、大きく間違ってはいないはず。

12《島/Island(M11)》
5《山/Mountain(M11)》

2《占いフクロウ/Augury Owl(M11)》
1《霊気の達人/AEther Adept(M11)》
1《霜の壁/Wall of Frost(M11)》
1《巻物泥棒/Scroll Thief(M11)》
1《ガーゴイルの歩哨/Gargoyle Sentinel(M11)》
3《蒼穹のドレイク/Azure Drake(M11)》
1《湾口の海蛇/Harbor Serpent(M11)》

1《定業/Preordain(M11)》
2《秘本掃き/Tome Scour(M11)》
3《ジェイスの消去/Jace’s Erasure(M11)》
2《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
2《予感/Foresee(M11)》
1《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity(M11)》
1《心の傷跡/Traumatize(M11)》
1《火の玉/Fireball(M11)》

青単タッチ火の玉。
《蒼穹のドレイク/Azure Drake(M11)》3が出来すぎな感じだが、卓の青が比較的安かったのもありそうだ。
2戦目に対戦した白青もかなりの強さで、恐らくは卓の青はこの2人で分け合った形なのだろう。
序盤は《占いフクロウ/Augury Owl(M11)》や《定業/Preordain(M11)》で《ジェイスの消去/Jace’s Erasure(M11)》をかき集め、その後ひたすら引きこもる。
本来《ジェイスの消去/Jace’s Erasure(M11)》のようなカードはディスアドバンテージなのだが、《予感/Foresee(M11)》や《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity(M11)》がその差を埋めて《占いフクロウ/Augury Owl(M11)》や《定業/Preordain(M11)》も余分な土地を下に押し込める事で、間接的に貢献している。
とは言え、マリガンに弱かったり、相手の生物に押し込まれたりしてスピード負けするような場合は、厳しかったりと明確な弱点もある。
相手のデッキが重くて強いカードに比重が移っていたり、除去単よりだったりする場合は、有利に戦えるだろう。
ただ、ライブラリアウトのパーツを戦える生物に変えたらダメなの?と言う疑問は常にあり、このデッキにタッチで搭載されている《火の玉/Fireball(M11)》にしても、ちょっと便利な除去呪文としてしか使う事が出来ない。
面白いとは思うのだが・・・。
勝つためのパーツと守るためのパーツが別途必要になるので、ピックや構築が特に難しそうだ。

個人的には両方とも一度は試してみたいデッキタイプである。
MOでM11が解禁されるのが待ち遠しいな。

コメント

ろせ
2010年7月26日21:16

8Player Draft WB Deck>
あれよくおうちにくる、連れのデッキだwww

bun
2010年7月26日21:20

うお。なるほどwww

オラティス
2010年7月26日21:22

1つ目のデッキいいですねー、非常に好みです
個人的には土地16にするなら《夜翼の影/Nightwing Shade(M11)》を抜いて《邪悪なる力/Unholy Strength(M11)》辺りにしたいところです

bun
2010年7月26日21:32

僕もかなりきれいなデッキだと思います。
きちんと低マナ域がサポートできている辺り、完成度が高いですよね。

>《邪悪なる力/Unholy Strength(M11)》
これだけ相手の生物を退かせるスペルが揃っているなら良いかもです。
bun

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