昨日、今日と母上がいないため、夕食は自炊。
自分で作った物は美味しく食べられると他人は言うが、僕が作るご飯は正直不味い。
夕食に困るのは父上も同じで、昨日は僕の作った物を粛々と召し上がられていたが、今日は
「もう済ませた」
と一刀両断。父上・・・(;∀;)

時として行動は言葉よりも雄弁である。
それは日常生活だけでなく、MTGにおいても当てはまる。

相手の視線、土地や手札を整理する手つき、キープした時の表情や声。
それらは多くの情報を与えてくれる。
MO症候群で、ポーカーフェイスで相手に与える情報を遮断する事や、相手の体勢にまで気が回らない僕でも、
友人たちと遊びや練習をする時は少なくとも手札が強いのかどうかは判ったりする。
ただ、これは僕が対戦相手の事を非常に良く知っていて、細かな表情の変化や土地をセットする時の癖などを熟知しているからに過ぎない。
だからこれをもって一般化する事はできないが、それに近い事は起こる。
それを防ぐにはそれらのサインを意味が読み取れるレベルで出さない様にポーカーフェイスを維持する事に努めるか、可能なら逆に誘導する事。
しかし、人間は生き物なので、外部からの刺激に完全に反応しないと言うのは難しい。
とするならば、普段から多弁で、オーバーリアクションである事も意味のある態度だと言える。
対戦相手から見れば、それが特別な反応なのか、それともいつもと同じ反応なのかを判断するのは難しいはずだ。

MOでは表情のファクターは無く、動作にラグもあるので、思考時間なのかラグなのかは判断しにくい。
良く言えば結局判らないなら余計な事を考えなくて良いと言う事になるので、楽なのかも知れない。
それから僕は相手の表情が読めないので、対戦相手の言っている事を真に受けて三味線に苦しむと言う事は良くある。
こればっかりは何回やっても直らない。

直らないと言えば、つい、うっかりと言うのは本当に直らない。

先日も会社の近くにある自販機にコーヒーを買いに行き、空き缶を捨てるつもりで、危なく120円をゴミ箱に捨てる所だった。
常日頃、新しく飲み物を買いに行く時には、以前買った飲み物の空き缶をついでに捨てている。
その行為自体は1日に何回かやっていて、気分転換も兼ねている。
普通に考えたら、120円をゴミ箱に捨てようと言う奇特な行動は起こらないはずだ。
何故それが普段は起こらないかと言えば、人間は理由もなく価値を認められたものを捨てたりはしない。
価値のあるものは、保有すべき物であり、捨てるものではない。この点で、両者は隔たりがあると言える。
だが、習慣的に行っている一連の動作の中では、それが起こり得る。
何故かと言えば、飲み物を買うと言う事と、空き缶を捨てると言う事がつながっているからだ。
しかもその動作は普段意識して明確に順番を定めたりしないし、ましてやルールが存在する訳でもない。
個別に見れば関連しない事でも、一連の動作として習慣付いてしまったものについては、この種のミスは良く起こる。
例えば僕は、朝と晩に入浴中に歯を磨く。
だから、歯ブラシにシャンプーを付けて歯を磨こうとした事もある。
大学生の時は、電車に乗る時には自販機でコーヒーを買ってから乗る様にしていたら、お金を入れて、コーヒーを買って、商品を取らずに電車に乗ってしまった。

この現象をMTGに置き換えると、アップキープに各種パクトのコストを支払い忘れて負けてしまうと言うになるだろうか。
もしくはエコーコストの支払い忘れや、《吠えたける鉱山/Howling Mine(M10)》の引き忘れ。
通常の場合、アップキープの次はドローある。その関連付けられた動作をつい、やってしまう。

この種のミスを注意喚起だけで根絶するのは難しいが、工夫次第では根絶できる。
先の歯ブラシにシャンプーの例では、そもそも浴室で歯を磨くと言う習慣を改め、浴室に歯ブラシを置くのを辞めれば良い。

だが、この方法を単純にMTGに置き換える事は出来ない。
アップキープの次にドローステップが来るのはルールで決められているからだ。
となると、注意喚起の仕方を工夫して防ぐ他ないと言う事になる。
そうすると、ありきたりだがライブラリのトップに何かを置くと言うのが手っ取り早いだろうか。
何故物を置くのか。
それはそうする事で、関連付けられたステップを分断し、普段とは異なる手続きを確認させるためである。

かつて、僕は注意喚起の為に、ライブラリのトップにダイスを置いておきながら、アップキープにダイスをライブラリの上から取り除き、そのままドローに入ってパクト死を遂げたプレイヤーを見た事がある。
恐らく彼の中では「ダイスを取り除く」と言う行為まで一連の動作の中に組み込まれてしまい、注意喚起としての用を成さなかったのだろう。
この事から、何の為に注意喚起を行うのかと言う事を自覚する事の重要性が浮かび上がる。
うっかりミスをしてしまうと言うのは「自分は単純なミスを犯さない」と言う意識が根底にある。
「自分がミスを犯し得る」と言う自覚と、適切なタイミングで自分の行為を確認すると言う意識があれば、かなりこの種のミスを抑える事が出来るだろう。
ルール上、ミスをする機会を完全に無くす事は出来ないので、自分の意識を変えるしか方法は無い。
他にもミスを犯しやすいタイミングと言うのは存在する。
例えばカウンターを警戒していて、通したいスペルを、自分のプラン通りに通す事が出来てホッとした時。
そのままアタックできるのに、そうせずにエンドしてしまった事はないだろうか。
例えば今までずっと相手が特定のカードを持っている事を前提にプレイしてきたのに、何かのきっかけでそれを忘れてプレイしてしまうと言う事はないだろうか。
上記のミスは、それぞれほんの少しだけ自分のプランを確認する事で防ぐ事が出来る。
とは言え不要な動作の確認を何回も行うと試合時間が長くなるし、自分も疲れてしまう。
自分がミスを起こしやすい状況を把握する事で、ある程度は効率的に注意をする事ができるだろう。

それまでの経緯がどうあれ、自分のミスで負けてしまった試合を心から良い試合だったと思う事は難しいし、恐らくそれは良い試合ではない。
それでは自分は元より、相手にも良くない感情を残してしまう事もあり得る。
人間はミスをする生き物だ。それを防ぐためにはわずかな確認の時間と、十分な自覚が必要だ。
長くMTGを続けているが、僕は未だにミスをする。自戒を込めて。

コメント

くろわし
2010年3月13日0:36

この間、ライブラリーからダイスどけたことでパクト死しましたw

《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》の能力と《殺戮の契約/Slaughter Pact(FUT)》のコスト支払いが同時に起きたことでうっかりしてしまいました…。

bun
2010年3月13日16:08

あらら・・・(;∀;)
ものの本によると、人間は、うっかりミスをする生き物なのだそうです。
ですから、くろわしさんだからミスをする訳じゃないんですよ。
この種のミスは、行動が伴わなければ防げません。

僕はMTGの会場でカバンを置き忘れる事が多く、対策として席について、デッキを取り出す時に手提げ部分に左足を入れる様にしました。
こうすれば、立ち上がろうとした時に違和感があるので、置き忘れません。
・・・多少不恰好にはなりますが。

ミスをしやすい瞬間と言うのは「何かをやらなければならない」と言う意識があって、その1ステップを解決した時らしいです。
今回のケースで言うと「ボブを解決してコストを払う」と言うイレギュラー対応を解決して、意識がOFFになってしまったのかも知れません。

「ダイスを置く」と言う行為では注意喚起の強度が足りないのなら「メモを書いて、それを置く」とすると強度があがります。
その分手間がかかるようになりますが・・・。
自分にとってちょうど良いバランスのものを見つけておくと良いかも知れませんね。

DK
2010年3月13日17:13

ミスは、単純すぎず、複雑すぎずの状況下で降りかかってくるに思います。
単純な時は手なりでプレイできますし、複雑な時はもちろん考えようとします。
単純と複雑の中間あたりで、うっかりプレイが飛び出したり、もっと考えればわかるのに・・・というミスが出てきてしまうような・・・

あとは、集中力が切れる瞬間でしょうか。
ドラフトデッキで爆弾カードを場に出されたり、劣勢になった時、もしくは有利な状況でも思考が途切れてしまいます。

うっかりプレイはなんとか集中し続けることと、日々の練習でプレイングを体で覚えることで防ぐしかないんですかねぇ。
もう少し考えれば・・・というミスは、ミスした状況を、くやしさとして記憶する、といったところでしょうか。

bun
2010年3月13日19:20

こんばんは。リンクして頂いてありがとうございます^^
こちらからもリンクさせて頂きました。

確かに熟考した時と言うのは、うっかりミスをしにくいと思います。
実際に行動に移す前に、1回考えるステップが入るとミスが減るのかなと。

>単純と複雑の中間あたりで
例えば、相手の《精神ヘドロ/Mind Sludge(ZEN)》をケアしていたのに、追加で《沼/Swamp(ZEN)》を置かれる可能性を失念して、何かアクションを起こしてしまったりとかでしょうか。

>集中力
ドラフトでは、相手が何回かマリガンしたりすると、弛緩してプレイが適当になってしまうと言うのはありますね。

人間と言うのは、どうしても集中力が切れてしまう事があります。
もちろん、集中できていた方が良いわけで、その為に体調を整えるとか、過度に緊張しない様に場数を経験すると言った事も必要だと思います。
でも、もし自分が、目の前にぽっかりと開いた落とし穴に落ちそうになっているのに気が付く事ができれば、回避できるんじゃないでしょうか。
その為には、自分の進路に落とし穴が開いていないか、歩を進める前にちょっとだけ確認できれば、避けられるんじゃないかと思います。
bun

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