※今回のエントリは特に妄想分多めです。
さらに、単純計算が間違っている可能性があります。お目を通される場合はご注意下さい。
WWKの公式リストも公開され、プレリリースイベントも行われている。
僕らの目の前には新しいセットとそれに付随する可能性が提示されている。
新しいエキスパンションの追加は多くのレギュレーションに変化を与えるが特にそのセットで行われているシールドやドラフトへの影響は甚大だ。
今回はWWKから1枚のカードを取り出し、そのインパクトについて考察する。
対象は《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》だ。
まずはそのテキストを。
狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage
マナコスト (2)(赤)
タイプ クリーチャー — 人間(Human)・シャーマン(Shaman)
速攻
(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。狡猾な火花魔道士はそれに1点のダメージを与える。
0/1
能力は単純明快。速攻のついたティムである。レアリティはアンコモン。
このカードがスポイラーリストで公開され、次いで公式のリストにも載った事は、多くのドラフトプレイヤーに衝撃を与えた。
と言うのもご存知の様にゼンディカーの低コストの攻撃的な生物の多くはタフネスが1であるためだ。
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》
《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》
《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》
《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》
上記に挙げた生物はどれも《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》から逃れる事は出来ない。
これだけでも《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》が重大な脅威である事を示すには十分だが、実際にそのインパクトはどれほどのものなのだろうか。
これが本当にマシンガンなのか、見掛け倒しの水鉄砲なのか、それとも、もっと破滅的な破壊力を秘めた火器なのか。
それを計測するために、カードセットから生物を抽出し、一体ゼンディカーに含まれている生物の何割が《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》によって破滅するかを調査する。
データはWisdom Guild様のWISPERを使用させて頂いた。
まずは全体の分母を。ゼンディカーに含まれている生物は112枚。
これに《ベイロスの檻の罠/Baloth Cage Trap(ZEN)》
《コブラの罠/Cobra Trap(ZEN)》
ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》を足した115枚が分母となる。
(間違っていたら教えてくださいm(_ _)m )
検索の結果、全体の内タフネス1であるのが31+2=33枚。これは全体の約28%に当たる。
上記にはキックをしない《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》と
成長型の同盟者(《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster(ZEN)》)の内、初期値がタフネス1である物、それから《コブラの罠/Cobra Trap(ZEN)》と《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》のトークンが含まれる。
その一振りで焼き尽くすのはプール全体のほぼ1/3。
《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》恐るべしである。
ここまでは全体のプールを対象に検索を行った。
しかし、リミテッドの主役と言えばやはりコモン。今度はコモンのみを対象に抽出してみた。
まずは全体の分母が56枚。
そして検索の結果、該当は17+1=18枚。全体の32%が該当だ。やはり1/3程度。
プールの1/3を破滅させるその能力は確かに恐ろしい。
しかもこの全体プールは《鎌虎/Scythe Tiger(ZEN)》《隊商のハルダ/Caravan Hurda(ZEN)》と言ったカードも含んでの結果である。
標準的なデッキに搭載可能なレベルで抽出した場合は、もっと割合が高くなるだろうと思われる。
とここまではゼンディカーのみで見た時の評価。
リアルではほとんど行われないWWK×3packのブースタードラフトもMOドラフターならば決して避けては通れない。
今度はWWKにおけるインパクトを見てみよう。
WWKの全体の分母は全生物の74枚に《獣性の脅威/Bestial Menace》《兵員への参加/Join the Ranks》 《石の偶像の罠/Stone Idol Trap》を加えた77枚。
さらに各種ゼンディコンとミシュラランドを追加すると88枚。
(Fの人さんご指摘感謝です。)
そして検索の結果は27+1=28枚。
《獣性の脅威/Bestial Menace》は除外した。これは全体の約32%。またもほぼ1/3である。
先ほどと同様にコモンを検索。
全体は32+1=33枚。検索結果は12+1枚=13枚。
実に約39%!
ご指摘して頂いた再計算後もこの数字。
確かにマルチキッカーの生物が1マナでキャストされないだろう事を考えると、実際の数字は減るのだろうが、いささか殺戮が過ぎる。
結論:《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》はやっぱりやばいぞ!
うおお。言わなくても解る程度の結論に!
無念だ・・・。
さらに、単純計算が間違っている可能性があります。お目を通される場合はご注意下さい。
WWKの公式リストも公開され、プレリリースイベントも行われている。
僕らの目の前には新しいセットとそれに付随する可能性が提示されている。
新しいエキスパンションの追加は多くのレギュレーションに変化を与えるが特にそのセットで行われているシールドやドラフトへの影響は甚大だ。
今回はWWKから1枚のカードを取り出し、そのインパクトについて考察する。
対象は《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》だ。
まずはそのテキストを。
狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage
マナコスト (2)(赤)
タイプ クリーチャー — 人間(Human)・シャーマン(Shaman)
速攻
(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。狡猾な火花魔道士はそれに1点のダメージを与える。
0/1
能力は単純明快。速攻のついたティムである。レアリティはアンコモン。
このカードがスポイラーリストで公開され、次いで公式のリストにも載った事は、多くのドラフトプレイヤーに衝撃を与えた。
と言うのもご存知の様にゼンディカーの低コストの攻撃的な生物の多くはタフネスが1であるためだ。
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》
《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》
《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》
《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》
上記に挙げた生物はどれも《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》から逃れる事は出来ない。
これだけでも《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》が重大な脅威である事を示すには十分だが、実際にそのインパクトはどれほどのものなのだろうか。
これが本当にマシンガンなのか、見掛け倒しの水鉄砲なのか、それとも、もっと破滅的な破壊力を秘めた火器なのか。
それを計測するために、カードセットから生物を抽出し、一体ゼンディカーに含まれている生物の何割が《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》によって破滅するかを調査する。
データはWisdom Guild様のWISPERを使用させて頂いた。
まずは全体の分母を。ゼンディカーに含まれている生物は112枚。
これに《ベイロスの檻の罠/Baloth Cage Trap(ZEN)》
《コブラの罠/Cobra Trap(ZEN)》
ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》を足した115枚が分母となる。
(間違っていたら教えてくださいm(_ _)m )
検索の結果、全体の内タフネス1であるのが31+2=33枚。これは全体の約28%に当たる。
上記にはキックをしない《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》と
成長型の同盟者(《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster(ZEN)》)の内、初期値がタフネス1である物、それから《コブラの罠/Cobra Trap(ZEN)》と《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》のトークンが含まれる。
その一振りで焼き尽くすのはプール全体のほぼ1/3。
《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》恐るべしである。
ここまでは全体のプールを対象に検索を行った。
しかし、リミテッドの主役と言えばやはりコモン。今度はコモンのみを対象に抽出してみた。
まずは全体の分母が56枚。
そして検索の結果、該当は17+1=18枚。全体の32%が該当だ。やはり1/3程度。
プールの1/3を破滅させるその能力は確かに恐ろしい。
しかもこの全体プールは《鎌虎/Scythe Tiger(ZEN)》《隊商のハルダ/Caravan Hurda(ZEN)》と言ったカードも含んでの結果である。
標準的なデッキに搭載可能なレベルで抽出した場合は、もっと割合が高くなるだろうと思われる。
とここまではゼンディカーのみで見た時の評価。
リアルではほとんど行われないWWK×3packのブースタードラフトもMOドラフターならば決して避けては通れない。
今度はWWKにおけるインパクトを見てみよう。
WWKの全体の分母は全生物の74枚に《獣性の脅威/Bestial Menace》《兵員への参加/Join the Ranks》 《石の偶像の罠/Stone Idol Trap》を加えた77枚。
さらに各種ゼンディコンとミシュラランドを追加すると88枚。
(Fの人さんご指摘感謝です。)
そして検索の結果は27+1=28枚。
《獣性の脅威/Bestial Menace》は除外した。これは全体の約32%。またもほぼ1/3である。
先ほどと同様にコモンを検索。
全体は32+1=33枚。検索結果は12+1枚=13枚。
実に約39%!
ご指摘して頂いた再計算後もこの数字。
確かにマルチキッカーの生物が1マナでキャストされないだろう事を考えると、実際の数字は減るのだろうが、いささか殺戮が過ぎる。
結論:《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》はやっぱりやばいぞ!
うおお。言わなくても解る程度の結論に!
無念だ・・・。
コメント
やはり、「見たら取る」。
「緑なら4色目で足すことすら検討する」レベルでよさそうですね。
実際、今日は緑黒に青(5マナ3ドロー2枚)とコレだけ足した4色ドラフトで3-0しました。
最初は、実はみんなが言うほど影響が無かったら面白いなと思って調べてみたのですが、やはりやりおる様です。
僕も早く実戦で使ってみたいですね。
プレリは楽しかった様で何よりです^^
>Fの人さん
そう言えば居ましたね。ゼンディコン!あと新ミシュラも。
ご指摘感謝ですm(_ _)m
>刃のブーメラン
僕はテキストを上から確認していって《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow(MRD)》を思い出すな・・・と思っていたら
「刃のブーメランをオーナーの手札に戻す。」
( ゚д゚) ・・・
《手裏剣/Shuriken(BOK)》と言い、WotCさんたら何か勘違いしてらっしゃる事甚だしいんじゃないかと。
大体、生物がブーメラン投げてんのに何でオーナーの所に戻ってくるんだよ!
・・・と思ったんですけど、そもそも《アーボーグの邪眼/Evil Eye of Urborg(TSP)》とかに装備出来てる時点で在り得ないですね。
さすがは「魔法の道具」なんだなぁ・・・。
冗談はさておき、恐らくコストが高すぎて評価されない部類の装備品だと思われますが、なんと言ってもプールの1/3を殲滅できる程度の能力(笑)を持っているので、早い段階で一度は使ってみようと思いますw
>水原滝さん
こんにちは。初めまして^^
確かにWWKの赤は貧弱な感がありますが、取り立てて《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》の所為と言う訳ではないんじゃ無いかなと思います。
使われる上での被害は白や黒とさほど変わらないと思われますし、早急に処理できるスペルがあるだけ他の色よりもましかも知れません。
ZEN×3ではかなり堅い部類のタフネス3への影響力も大きいですね。
魔導士がたった状態でゴブリンの近道抜けがアタックすると、
サソリや巨人がブロックできなくなりますから。
こんばんは。確かにタフネス3が重視されてきた環境も変化しそうですね。
WWKが追加された事でタフネス3が今までより信頼できなく成るかも知れません。
新しい除去もありますし。
とは言え、ゼンディカーが1pack減った事により、パワーボーナスを得られる上陸持ちの数が減る事を考えると実際はどうなのかと言う事については経験しないと何とも言えないところです。
新しいカードの効用について色々思いを巡らせるのは楽しいですね^^
早く実戦を経験したいです。