昨日プロフィールの写真を取り替えた。
年明けにあわせて・・・と言う訳では特になく、菊四さんのところで見かけて、そのまま気に入ってしまった。
人間は基本的に小さくて丸っこいものや、無防備な物を可愛らしいと感じる様に設計されているそうだ。
そう言った感情的なものを、理詰めで解釈したり、説明するのは難しい。

人間と言うものは不思議なもので、常に合理的でありたいと考えていても、真に合理的に行動する事が出来ない。

例えば8人ドラフトにおけるピックにしても、1pack目序盤/中盤にかけて、明らかに上家のシグナルが出ているのに、初手に引き摺られたり、最序盤にその色を流しているからと言う理由でその色に参入が出来ない。
その状況ではもちろん何も考えていない訳ではなく、下家との協調や今までピックしてきたカードには価値があるから・・・等と考えるのだが、ほとんどはそのシグナルを無視するための理由探しだ。
人間は不確定性を嫌う傾向にあり、ピックにおいてもそれは当てはまる。
今、確かに確保されているものを過剰に評価したり、未来に対するリスクを過大に評価したりする状況に陥りやすい。

リスクとリターンをきちんと管理しないといけないのだが・・・等と眠い目を擦りながら考えても答えは出ない。

最近、生活のリズムが乱れていて、変な時間にドラフトしたりする。
社会人として、それはどうよと思うのだが、なかなか是正が難しい。いや。直そうよ。

と言う訳で下記が今回のピック譜である。

http://sky.geocities.jp/wenmin0624/1-6-2010.html

1-1
極端に内容の薄いpackの中から《生きている津波/Living Tsunami(ZEN)》を。
このアンコモンソート《生きている津波/Living Tsunami(ZEN)》《カザンドゥの隠れ家/Kazandu Refuge(ZEN)》《原初の怒声/Primal Bellow(ZEN)》は良く見かける。

1-2
コモン抜けだが知識不足から上家の色が良く解らない。
大人しく《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》を。

1-3
レア・アンコモン抜けで《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》が残っている。
かなり強力なカードだけに、上々家が黒が被る事を嫌がって別の色をピック。
その後上家が黒をピックと言うパターンだろうか?
残るアンコモンが無色のカードなので、同色のアンコモンが1packの中に2枚含まれる可能性もある。
とは言え流すには強力すぎるカードではあるので《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》をピック。

1-4
特に迷い無く《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》を。

1-5
《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》を。
読めないソートが続く。
上家方面は白/赤なのかな?と言うところ。

その後も青黒ピック。上家方面の動向は読めてこないが、下家は黒にも白にも入れると思えず、青か緑かと言ったところ。

1-6
《鞭打ちの罠/Whiplash Trap(ZEN)》

1-7
《石造りのピューマ/Stonework Puma(ZEN)》
色主張的にピックミス。
4マナ帯がパンパンになるのが嫌だが《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile(ZEN)》をピックしておくべきだった。

1-8
《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》をカット。
これも中途半端だった。
弱いながらも《噛み針の罠/Needlebite Trap(ZEN)》をピックすべきか。

1-9
《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile(ZEN)》で後は適当に。

1-11もミスで、デッキの完成系を考えるなら《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder(ZEN)》をカットすべきだった。

2-1
《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(ZEN)》を。
下家とは青が被っている可能性があるためドキドキ。
反面黒には入られていない(と思う)ので返しに期待する。

2-2
コモン抜けだが、またも読めず。
《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》から黒に寄せていこうかなと言うところ。

2-3
特に迷いなく《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》を。

その後も黒青ピックを続けるがやはりぱっとしない。
2-10の《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net(ZEN)》と2-11の《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》は余りにスペルが足りないためやむを得ず。

3-1
《カビーラの福音者/Kabira Evangel(ZEN)》をカットすると言うしょんぼりなピックから。
過去の経験から《血の饗宴/Feast of Blood(ZEN)》の許容枚数(8枚程度)まで吸血鬼に寄せられるとは思えず《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters(ZEN)》をピックするよりは・・・と言うのが当時の考えだ。

そもそもの問題として《カビーラの福音者/Kabira Evangel(ZEN)》が自分のデッキに対してそこまで脅威かと言う事。
次に周囲に同盟者をそこまで濃くピック出来ているプレイヤーがいるかと言う事。
ここまで加味すると《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters(ZEN)》がより具体的な脅威だと言えそうだ。
つまりはミスピック。

その後も黒青ピック。
2pack目がぱっとしなかったが、色々取れて何とかデッキになった。
3-13の《精神ヘドロ/Mind Sludge(ZEN)》には驚愕。

MO 8-4 BU deck

11 《沼/Swamp》
7 《島/Island》

1 《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》
2 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
2 《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》
1 《石造りのピューマ/Stonework Puma》
2 《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》
1 《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
1 《巨大蠍/Giant Scorpion》
1 《生きている津波/Living Tsunami》
1 《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》
1 《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》
1 《風乗りの長魚/Windrider Eel》
1 《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》
1 《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》

1 《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope》
1 《見栄え損ない/Disfigure》
1 《乱動への突入/Into the Roil》
1 《湿地での被災/Marsh Casualties》
1 《忌まわしい最期/Hideous End》
1 《精神ヘドロ/Mind Sludge》

可も無く不可もなく。
今回はソート情報が読み辛くかなり苦労した。
普段ソートに頼ってピックしている事の弊害を痛感した。
ピックにもミスが散見されるし要反省である。

ちなみに卓配置は以下の通り。

白青
白赤
緑単
黒赤
黒白同盟者
緑赤
白緑
黒青 ← 僕

ふたを開けてみれば青のプレイヤーは卓に2人。
単純にプールが薄かったのかも知れない。
下家が青に入ったのは1-2の《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》1-3の《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》から?
以降はほぼ完全にシャットアウトしているが、2pack目がほぼ取り放題なので継続されてしまった。
緑以外のシグナルが弱かったのが原因だろう。
下々家が赤のところを見ると下家が《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を意識して1-3の《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》をピックせず《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》としたのかも知れない。
留意すべきは下家が青であった事よりも、白を使っていた点か。
一体どこから入ったのか。そしてなぜ下々家と白が被ったのか。大変興味深い。
それにしても、緑の不人気は相変わらずの様だ。

1戦目 白緑

上家の白緑が初戦の相手である。
ピック中もカラーが絞りきれなかった事もあり、デッキ内容を把握する事が難しい。

GAME1
こちら先手。相手1マリガン。
マリガン後も重い手札をキープせざるを得なかったのか、ほとんど何もされずに勝ち。
《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile(ZEN)》のパンチが重い。

GAME2
相手先手。
相手が3t目に《開拓地の先達/Frontier Guide(ZEN)》
4t目に《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》と言う展開。
さらに土地が3枚で止まってしまったので、《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》を構えつつ《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》ノンキックで一掃。
そのまま《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile(ZEN)》で殴り勝ち。

2戦目 黒白同盟者

GAME1
相手先手。
2t目に《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster(ZEN)》スタート。
こちらは2t目《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》
3t目《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》
4t目《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》と言う良い流れ。
本来なら攻防一体であったろう《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster(ZEN)》と《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate(ZEN)》だが、
こちらのデッキがほぼ回避持ちのため真価を発揮できず。
そのまま勝ち。

威嚇が余り効果的ではないため《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》をアウト。
《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters(ZEN)》をインした。

GAME2
相手先手。
・・・だが、相手沼単で4t目もセットゴーのマグロ状態。
こちらは3t目《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(ZEN)》
4t目《石造りのピューマ/Stonework Puma(ZEN)》
5t目《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters(ZEN)》で勝負にならず。勝ち。

3戦目 黒赤

GAME1
相手先手。
《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》
《マグマの裂け目/Magma Rift(ZEN)》
できれいに除去されて何も残らず。
《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur(ZEN)》に重いパンチを繰り出されそのまま死亡。

《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》をアウトして《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》をイン。

GAME2
こちら先手。
運良く1t目に《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》がプレイでき、そのまま《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope(ZEN)》を装備してパンチ。
これが1回成功し、相手の《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur(ZEN)》
《刃牙の猪/Bladetusk Boar(ZEN)》の流れに《刃牙の猪/Bladetusk Boar(ZEN)》に《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》をキック。
予定通りに土地セット→《刃牙の猪/Bladetusk Boar(ZEN)》
これで相手の手札が5枚になりX=5の《精神ヘドロ/Mind Sludge(ZEN)》で手札が空に。
その後追加された生物もろとも《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》で相手投了。勝ち。

GAME3
相手先手。
こちらのキープが

《島/Island(ZEN)》
《島/Island(ZEN)》
《沼/Swamp(ZEN)》
《探検者の望遠鏡/Explorer’s Scope(ZEN)》
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》
《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》

相手を考えれば若干怪しいがキープして、無事に《沼/Swamp(ZEN)》を引き当てるが

《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》→《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》→《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》
《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》→《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》
《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》→《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》
《生きている津波/Living Tsunami(ZEN)》→《マグマの裂け目/Magma Rift(ZEN)》

除去とあわせて《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur(ZEN)》が出てきてしまい負け。
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》と《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》の順番を間違えたかな・・・。

と言う訳で3没。

8-4の最終戦は本当に強い相手に当たる事があり、勉強になる。
あんなに弱い《風乗りの長魚/Windrider Eel(ZEN)》とあんなに強い《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur(ZEN)》は、なかなか見られない。

しかし、変な時間にドラフトする所為か微妙なミスが目立つ。
時間的、精神的に余裕の無い時はドラフトするのは止めておこう。

コメント

nophoto
fff
2010年1月7日22:51

もし自分だったら下記な感じでピックしていますね

1-7 oran_rief_survivalist
1-8 cobra_trap
1-9 primal_bellow
1-10 khalni_heart_expedition
1-11 turntimber_grove
2-6 explorers_scope
3-1 bog_tatters
3-4 into_the_roil
3-7 reckless_scholar
3-9 -
3-11 expedition_map

Fの人
2010年1月7日22:53

こんばんわ。ピックの一つ一つに理由がしっかりあって参考になります。
勝手ですがリンクさせてもらいましたのでよろしくお願いいたします。

質問なのですが、卓配置はどのように把握されているのでしょうか?基本的なことなのかもしれませんが、お教えいただけますか?

toshiya k
2010年1月8日12:39

良いドラフトであったと思います。

ただ、大事な点としては、青黒は基本テンポデッキになるので、「乱動への突入」は、考えている以上に重要なカードであることです。2~3枚つっこみたいところです。「キック有・キック無」両方で大活躍する、緑青・黒青デッキのキーカードですよ!評価が厳しすぎます!!(笑)

bun
2010年1月8日19:43

>fffさん
1-6と1-7のピックは僕も非常に迷いました。
僕が行ったピックだと結果的に緑に参入する事は出来ませんでしたが《原初の怒声/Primal Bellow(ZEN)》が1周する可能性は十分にありましたし、入るべきだったかも知れません。
上手く行けば緑に参入できていますし、上手くいかなかったとしても、代わりに手放したものと言えば色主張に役に立たない《石造りのピューマ/Stonework Puma(ZEN)》ですもんね・・・。

3-1は猛省です///

>Fの人さん
初めまして。こんばんは。

卓配置に関してなのですが、DraftRecorderを利用しています。
DraftRecorderを利用するにはMOのメニューからMENU→SETTING→Game Playの中の「Enable draft recorder」チェックを入れます。

そうするとC:Users(ユーザー名)DocumentsGamesMagic The Gathering OnlineDraftsフォルダの中に、アカウント名、イベント番号、日付からなるTextファイルが出力されます。
その中にそのドラフトのピック譜と、最上段にプレイヤーの席順(と思われるもの)が書いてあるので、後はそれを見ながらReplayで確認します。

残念ながら目視での確認になりますので、盤面に出てこなかった第3の色がある可能性がありますが、大まかな色分布が把握できるので活用しています。

>toshiya kさん
ありがとうございます^^

あらら。《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》については表現が適切ではありませんでした。

より正確には2-10はデッキ的に《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder(ZEN)》がカットしたかったのと2-11は《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》をピックして、出来るだけ黒に寄せたかったと言うのがあります。

ゼンディカー環境初期の頃は僕の中で《鞭打ちの罠/Whiplash Trap(ZEN)》の評価が高すぎて、その反動からバウンス全般を軽視する傾向にありましたが、《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》はやり手ですね。
かつての《排撃/Repulse(INV)》《撤廃/Repeal(GPT)》を思い出させます。


bun

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