僕は涙腺が弱い。
普段から感動屋で、お酒が入ると泣き上戸になる。

最近感動したのは先日のFinals予選での一幕。
僕の結果は顔の原型が無くなる程ボコボコにされたので詳細は省くが、一緒に来ていた友人のひとりが3-1の成績で5回戦1-1の状態で3GAME目に臨んでいた。
ここで勝てばまだ目があり、負ければ予選通過は絶望的である。

彼が使用していたのは《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin(ZEN)》が入った白単のヘビーコントロール。
対戦相手はジャンドだ。

序盤から《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》で手札を攻められ思うように土地が伸びない展開のなか《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》《天球儀/Armillary Sphere(CON)》の力を借りて何とかマナを伸ばしていく。
ブロッカーとして召還した《エメリアの天使/Emeria Angel(ZEN)》
《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》も
《終止/Terminate(ARB)》《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》からの《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》で容赦なく除去されてしまう。
相手の《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》をリムーブした《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster(ZEN)》を《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》のブロックに使わざるを得ない。

追い詰められていく中で遂に《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin(ZEN)》の条件をクリアし次のターンから《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》が・・・と言うところで《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》が《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin(ZEN)》と彼の希望を吹き飛ばした。

試合終了後、彼は対戦相手に笑顔を向け会釈をして席を立った。
実に良い素直な笑顔だった。

GoodLoserと言う言葉をご存知だろうか。
負けたときは潔く負けを認め、相手を讃える。
スポーツマンシップを象徴する言葉だ。
彼はこの言葉を知らなかったが、体現していた。

僕も彼のようなGoodLoserの体現者になりたい・・・。

そんな思いを胸に今日もMOに向かい、負けてマウスを放り出すw

あー!もう。悔しいなぁ。

前振りで今日の結果が判ってしまったが仕方ない。
実に2GAMEあわせて7分の瞬殺劇だった。

と言う訳で下記が今回のピック譜である。
http://sky.geocities.jp/wenmin0624/11-25-20091.html

今回は、前回/前々回の反省を踏まえ練習を意識してやってみようと言う趣旨である。
具体的には、メインカラーはすばやく決める。
セカンドカラーは広く取ってから決めると言うもの。
いつもの過度に硬直したピックは出来るだけしないように心がけた。
とは言えメインカラーのピックの仕方はいつも通りガチガチだったので、次回はメインカラーも余り決めないで自由気ままにピックしてみようと思う。

1pack目初手は《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》から。
極端に赤と白が枯れたプールだと言う事に留意する。

2手目
コモン抜けで《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》を。
Aソートのどこに該当するのか良く判らず。これって何抜けなんだろうか?

3手目
早いと思いつつ《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator(ZEN)》

4手目
《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》と迷いつつ《マグマの裂け目/Magma Rift(ZEN)》を。
2手目が《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》抜けだったら、上家と被っている事になるし、《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》だったか。

5手目
普段なら《召喚士の破滅/Summoner’s Bane(ZEN)》だが、あえて《カビのシャンブラー/Mold Shambler(ZEN)》

6手目
《霊気の想像体/AEther Figment(ZEN)》を。
普段なら《尖塔の連射/Spire Barrage(ZEN)》

その後
《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》
《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur(ZEN)》
《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》
と勝手放題のピック。

僕はこれからどこに行くのだろう・・・と漠然と不安になったところで13手目に《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint(ZEN)》赤が空き気味なのだろうか。

2pack目初手は赤が空いているだろうと考えて《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》から。

2手目
《罰する火/Punishing Fire(ZEN)》

3手目
《冒険者の装具/Adventuring Gear(ZEN)》

4手目
《松明投げ/Torch Slinger(ZEN)》

5手目
《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》

6手目
《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer(ZEN)》と《尖塔の連射/Spire Barrage(ZEN)》で迷うも赤黒アドバンテージデッキを目指して《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer(ZEN)》を。

7手目
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》を。
予想通り赤は空いているのか、嬉しい流れ。

その後も赤単ピック。
10手目に《松明投げ/Torch Slinger(ZEN)》
11手目に《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》
12手目に再び《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》で1pack目の不安がどこへやら強力なデッキが構築できそうだ。

3pack目初手は《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》から。
その後も赤黒ピック。
欲しかった《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》も2枚ピックでき、上々の仕上がり。

7手目は《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer(ZEN)》を敬遠したが、デッキ的に2枚目をピックした方が良かった。


MO 8-4 RB Deck

《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》2
《山/Mountain(ZEN)》8
《沼/Swamp(ZEN)》7

《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》2
《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》1
《松明投げ/Torch Slinger(ZEN)》3
《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager(ZEN)》1
《刃牙の猪/Bladetusk Boar(ZEN)》1
《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》2
《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile(ZEN)》1
《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》3
《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer(ZEN)》1

《冒険者の装具/Adventuring Gear(ZEN)》1
《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》1
《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》1
《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint(ZEN)》1
《罰する火/Punishing Fire(ZEN)》1
《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》1
《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》1
《マグマの裂け目/Magma Rift(ZEN)》1

強力なデッキが組めたと思うのだが、どうだろうか。
マナ喰い虫な点を考慮して土地を18に増やして《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》を抜く方が良かったか?

ちなみに卓配置は以下の通り。

赤黒 ← 僕
赤黒
黒単
青白
白黒 
青緑
黒白
緑白タッチ赤

うおー。下家と丸被り・・・だが冷静にみるとタッチは別にして、卓の赤を2人で分けている状態。
今回は、セカンドカラー選びから赤に入って、結果的に赤をメインに据える展開だが、赤を選んだ事自体は正解だったようだ。

1戦目 黒単
相手先手。
GAME1
1t目《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator(ZEN)》
2t目《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》
3t目《信頼おける山刀/Trusty Machete(ZEN)》
4t目《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》

その間実に3分。文字通り《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》に切り裂かれた。

GAME2
こちら先手。
2t目《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》
3t目《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager(ZEN)》

相手は今回は3t目《愚鈍な虚身/Mindless Null(ZEN)》からのゆっくりスタートだが、4t目《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》
5t目《精神ヘドロ/Mind Sludge(ZEN)》でこちらの手札が壊滅。
そのまま、本当にそのまま《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》に切り裂かれて死亡。

1没。

正直相手が強すぎた。
しかし、黒が3つ並んだ一番下家での黒単である。
よほど2pack目で強化されたんだろうか。

今回はデッキは強く組めていたと思うし、やりたかった取り方も実践できた。
やはり1pack目に手広く取ると下家と被りやすくはなると思う。
ドラフトでは基本的に上家優位な訳だが、相応にリスクもありそうだ。
赤の流れに乗れたのは良かったが、それが1pack目の広く抑えると言う手法によるものだと言う確証はない。もっと検証が必要だ。
自分で直接ドラフトするのも手だが、ネット上にあるピック譜を見て、手法を勉強すると言う手もある。

精進。精進。

コメント

toshiya k
2009年11月26日9:56

あいかわらず自分に厳しいですね(笑)

易しいドラフトではなかったと思いますが、うまくデッキを形にされていると思います。(私だったら、黒メインの黒赤になっていたかも・・・とかありますが、それはあくまで、個人の好みのレベルです)
おそらく1回戦の相手は、なかなかの強者だったでしょう。やっぱりZENでは単色で組めると、多少の質の悪いカードがまじっても、デッキ全体としては強いですし。

ランダム性に非常に影響されるゲームでもあるので、ピックの流れに関しては、プロレベルでもサインを読んで、毎回毎回うまく流れに乗れるということはないので、ドラフトでだいたいハッピーに終われるのは卓の中でも数名です。
(私も、プロの指導を受けていたのは遠い過去ですが)
それよりも、うまくいかなかったときに、どうやって誤魔化すとか、プレイングでカバーするとかのスキルも磨かなければならないので、そちらの方も意識してやってみてください。

何を抜くかはゲームプラン次第ですが、デッキ構成を見るに、たぶん土地は18枚が正しそうです。(^_^)/

bun
2009年11月26日20:57

>toshiya kさん
うおー。プロの指導ですか!すごいです。
良い経験ですね。羨ましい・・・。

僕が自分のピックに対して厳しいのは、ピック譜を見返す = 自分のミスを探すになっているからかも知れません。
本来の目的からすれば、ミスを探し、同時に良かったところも探さなくてはいけませんよね。

toshiya kさんもご指摘されるように、ランダム性に非常に影響されるゲームで、どうしてもドラフトの評価は事後的にする事になってしまいます。
当然、ピック譜を見返す時はピック中より時間にも余裕がありますし、既に得られている情報を基にその時のピックの良し悪しを判断する事になるので、辛口になってしまうのかも知れません。

プレイングは全く自信がないです・・・。
MOでのプレイは、リアルでのプレイと比較して相手の目線、手つきや考える時間、プレイに移る時のタイミングなどの情報を得る事が出来ません。

例えば相手がこちらの生物に目を落とせば除去があるのかな?とかその程度の些細なものですが、対戦相手はこちらで想像するしかないので、毎回無敵の魔神を相手に戦っている感じですw
MOで相手のデッキが強すぎると感じる一因かも知れません。
負けた後、相手にデッキを見せてもらうのもなかなか出来ないですし。

そう言う訳で、前回負けた黒単は恐ろしく強かったと言う印象です。
《愚鈍な虚身/Mindless Null(ZEN)》が入っていたので、デッキも完璧と言う訳ではないでしょうが、あんなに《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》が強いと思ったのはそうありませんでした。
《精神ヘドロ/Mind Sludge(ZEN)》もきっちりあって、単色ドラフトの有効性が身に染みました。

前回のデッキの構成ならやっぱり土地は18枚以上ですね。
プレイもあわせて補正できるところは直して行こうと思います。



ななし
2009年11月26日22:23

デッキがちょっと重いように思えます。《松明投げ》は実質5マナのカードなので。
bunさんのデッキは5マナ以降からは強い動きをすることが出来ますが、1、2ゲームともに実質5ターン目でゲームが決まってしまっています。
相手が黒く早いデッキだということもありますが、環境にそのような5ターン目にはゲームを決めてしまうことが出来るデッキが存在する以上ドラフトの段階でもっと軽いカードを意識してピックする必要があったと思います。

bun
2009年11月26日23:11

>ななしさん

確かにデッキの構成が重く、1戦目の黒単の様なデッキと対峙した時は厳しいですね。
僕のデッキは2マナ域も殴り合う事は出来ても、出血を止める事は出来ない構成になってしまっています。

2pack目の段階で「赤黒のアドバンテージデッキを構築する」と言う意識をしたならば、相手の速度を減速させる措置を講じるべきでした。
今回の様に軽めの除去を運良く用意できたため、一応の備えとしてはあったのですが、不十分ですね。

ドラフト段階の反省もそうですが、構築時点でも、《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile(ZEN)》を採用して《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur(ZEN)》を採用しないなど、デッキに合わないパーツを採用してしまっています。
ここら辺は赤黒 = ビートと言う意識が残ってしまっていて修正が必要です。
《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition(ZEN)》を防御用に採用していた辺りまでは意識していたのですが・・・。
《冒険者の装具/Adventuring Gear(ZEN)》をメイン採用している点も、ビートする事を意識していた名残ですね。

ご指摘頂いたお陰で、「相手が強かった」で済ませてしまった部分を再評価する事が出来ました。
ありがとうございます^^

反省を実践できるように頑張ってみます。

ペンティーノ
2009年11月27日19:12

 ななしさんの指摘と被りますが「タクタク」及び「松明投げ」の評価が少し高い気がします。
3pack目までに5マナ圏とれてることを考慮して、自分なら

3-2 近道抜け
3-4 裂断者

にしてアグロにすると思います。

ドラフトにいつも何かしらの課題を持って挑んでいるのは素晴らしいと思います。自分はそのドラフトで勝つことが目的になりがちなので。実験的なピックして結果も残してるのはすごいなぁ

bun
2009年11月28日1:29

>ペンティーノさん
自分でも《松明投げ/Torch Slinger(ZEN)》の評価は高いなぁと思います。
結果的に3-10で《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》が帰ってきているので2マナ域に入れる事ができましたが、確かにここは抑えておくべきでした。
アドバンテージ方向に目を向け過ぎて、低マナ域への配慮が足りていませんでした。
《松明投げ/Torch Slinger(ZEN)》はキックできればすごくゲームを楽にしてくれるのでついつい取ってしまいます。

《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》についてもこのタイプのデッキならばマナが延びれば自然と有利になるし、アグロに組みきれなかったので、このドラフトでは評価を下げるべきかも。殴りに行けば速攻分評価に値しますが、防御性能は並ですからね・・・。

僕が目的意識を持ってドラフト出来るのは、日記を読んでくれている人が意見をくれるからです。
ですからコメント頂けるのはすごくありがたいです。

結果については、SPLITできてる時はいつも「ついてた」とか「運が良かった」とか書いてあると思いますw
本当は胸をはって「ここを頑張ったから勝てました」と言えると良いんですが。




bun

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